純文学系の編集者が言った。 「優れた文学作品は、すべて『孤独』に届いている」 中間小説系の編集者が言った。 「優れた物語文学は、すべて『人生、如何に生くべきか』を描いている」 エンタメ編集者が言った。 「面白けりゃいいんだよ」
「それってあなたの感想ですよね」 といって、相手の発言の価値を無化させたようにみせる技があるが、感想でないものは、ロジカルな思考だから、誰が語っても同じになる。「1+1=2」とか「上昇気流で雲ができる」とか。つまり、唯一者として個人が発すべき価値ある発言はすべて感想でしかない。