戦いは戦いであるだけで十二分にドスケベなのである〜映画『チャレンジャーズ』感想〜
『チャレンジャーズ』はあくまで戦いを戦いとして描く映画だ。そして、その姿勢を半ば頑固に守り抜くことでしか辿り着けない、愛欲の世界にタッチした稀有な映画だ。
『チャレンジャーズ』は三人のテニス選手の実に激しい三角関係と、それよって生じる愛欲の連鎖を、思いっきり寿いでみせる映画だ。相棒兼好敵手兼半恋人同士である二人の男子選手(ダブルスで勝利した際の彼らは、だいしゅきホールドさえカマしてみせる!)がカリスマ女子選手に惚れたことをきっかけに起こるあれこれを、13年にわたって描いた恋