Takuya Toyama
映画の終盤で、主人公の徳永と、徳永が何年も師と仰いでいた神谷が、二人が初めて出会った熱海の中華そば屋で酒を飲み交わすシーンがある。 10年前、徳永は熱海の営業で繰り広げた自身の漫才をゴロツキ共に非難され、肩を落としてステージを降りた。その時出会ったのが神谷であり、「敵取ってやるよ」とすれ違いざまに言ったかと思えば、ステージ上に立つや「俺はその人を見れば地獄に行くか、天国に行くかが分かる」と言い、道行く観客全員を指差し「地獄」とだけ吐き捨てる、というなんともめちゃくちゃな漫才