逆噴射小説プラクティス

10月。逆噴射小説大賞が帰ってきた

いつもお世話になっております、復路鵜です。普段は本とか同人誌の感想ばかり載せているアカウントですが、いよいよ件の油断ならない小説賞が開催されるので、居ても立っても居られずに告知記事を作りました。それは、パルプの祭典!

既参加者の方はさておき、ご新規さんの方のためにざっくりルールを説明します。本格的に参加したいぜ! って方は上の記事を読んでね。

【ルール】

・続きが読みたくなる小説の冒頭800

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書きます……どんどん書きます……
8

ユー・アー・マイ・クイーン

秋の風が冷たさを運ぶころ、イザベラ・サザーランドは綾杉模様のストールをたぐり寄せ、身を包んだ。

川辺の空気はつめたく、老体には堪える。それでも、散歩終わりにテムズ川そばのベンチに腰かけて、行き交う若い人々のはつらつとした顔を見るのが、老後の楽しみだった。

イザベラ・サザーランドは教師だった。子供たちの笑顔で一日が始まり、子供たちが別れを惜しむ泣き顔を季節の変わり目とともに見送ってきた。

しわ

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【創作】下読みをしたりされたりもらい水、の話

よく来たな、お望月さんだよ。『逆噴射小説大賞2020』まで3か月を切ったということでパルプ業界もにわかに活気づいています。そんな気がします。

昨日の敵は今日の友

逆噴射小説大賞から2年も経つと戦友とでも言うべき仲間たちが増えてきます。やがて全員射殺すつもりであっても、同じ方向を向いた関係というのは心地が良いもので接点も増え、NOTEやTwitterで継続的に記事を書いているような人であれば小説

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カタナ・アサシン・ビスポーク

静かなジャズが奏でられる店内。

光沢を放つ、滑らかなカノニコのネイビーと鮮やかなグレーのグラン・トリノ。頑強さを漂わせるスキャバルに、サヴィル・クリフォードが陳列する至高の空間。

黄色のメジャーを片手に、わたしは目の前の男を採寸する。角張った肩に、丸太のような腕、鋼を思わせる大胸筋に、ささくれだった岩のような拳。それらを支える腹筋は、見立てでは凹凸明らかに割れているだろう。大樹の根のごとく、足

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没紅茶パルプ

コウチャリアン
体液に高濃度紅茶が含まれている宇宙人
ここだけ思いついて後は何も思いつかなかった

異世界紅茶転生
異世界に転生して得た能力は午後の紅茶を取り寄せる力!?
午後の紅茶でモテモテって感じ。異世界ハーレムの世界はよくわからんので設定だけで文字が思いつかなかった

僕は午後の紅茶を飲んで幸せになりました
午後の紅茶を飲むようになってから宝くじに当たるし彼女は出来るしもう幸せ!みんなも午後

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うるとらすき
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カフェのクローバーさん2

今日私はプロポーズをする
相手は二年前まで妻だった女性だ 私達は二年前に離婚した 原因は私の浮気…弁解するつもりはない 
あの時は二人ともすれ違い私は仕事のストレスを妻にぶつけ家に帰らなくなり挙げ句別の女性に手をだした
妻にはすぐばれ そしてすぐ離婚を切り出された
ーこれ以上貴方を嫌いになりたくないの 私達他人の方がうまくいくみたい
離婚して彼女は私の親友に戻ってくれた
普通離れていくものだろうに

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イッキューパイセン #3

領主の娘、つん姫がパイセンを夜会に誘った。
蛍の群れを鑑賞するというのだ。

当日、川べりは蛍の光に包まれた。
幻想的と言っても過言ではない絶景であったが
突如姫が大声を上げた。

「眩しい!これでは夜の暗さを楽しめぬ!蛍の光を消せ、ただし殺してはならぬぞ!」

(また始まったか…)

家臣たちはそんなツラをしたが我らがパイセンは動じない。

懐から小袋を取り出し口中に含むと、背後から姫の肩をちょ

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あたり お店にいってもう1本もらってね!
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11.6光年先への逮捕状

 本籍 不 詳
 氏名 自称メシアこと与野中 掬 (平成○○年10月20日生)
 住所 不 定
 職業 無 職

 上記の者に対する建造物侵入及び殺人被疑事件につき、本職は2■■■年10月29日▲▲地方検察庁において、あらかじめ被疑者に対し自己の意思に反して供述する必要がないことを告げて取り調べたところ、任意次のとおり供述した。
   本日は私が総理官邸に潜入するまでの状況についてお話します。
 

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(´・ω・`)ノシ
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暴れん坊ジェネラル

「御家老様、この度の開墾も上手くいったようで、何よりにございました」
「いや、おぬしら商人と工夫達の働きあってこそだ。儂は何もしておらぬ」
「またまたご謙遜を」

刻は超勤四年、錆斬(さびざん)藩江戸屋敷では家老堀田香取守定時(ほったかとりのかみさだとき)が御用商人矢住屋(やすめや)らを迎え入れて、大規模開墾事業の成功を祝い宴の真っ最中であった。

「百姓たちにもだいぶ苦労をさせてきたが、これで藩

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あたり お店にいってもう1本もらってね!
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イッキューパイセン #2

噂を聞きつけた豪商がパイセンを食事に招待した。

豪勢な膳の中には蓋をした汁物らしき器が。
「当家自慢の汁物です、風味が損なわれますので、蓋を開けずにお召し上がりを」

いつものやつだ。
察したパイセンは汁物に目もくれず他の料理を食べ続ける。
「おやどうなされました?」
自慢の知恵も働かぬかと豪商の口元に笑み!

しかしパイセンは器を手に取ると豪商にこう言った。
「冷めた、よそい直せ」
「えっ」

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ジュースを奢ってやろう
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