I'm fired
「それでは陳選手、よろしくお願いします!」
真っ赤なド派手スーツに身を包んだ司会者がマイクでがなり立てると
ステージ上の中国人男性の口から巨大な火球が吐き出される!
KABOOOM!!!
近くの高層ビルに着弾炎上!
2発目の火球!ガソリンスタンドを直撃!街は瞬く間に火の海だ!
逃げまどう人々、鳴り渡るサイレン、会場周辺はまさに地獄と化した!
しかしそのときだ!
黒煙の向こうから一人のインド人女性が歩み出て陳を睨みつける!
彼女が大きく口を開くと、その内部には目も眩まんばかりの青白い光!
放たれるは超高温の熱線だ!暴徒鎮圧の放水めいて陳に迫る!
陳は頬を膨らませて最大エネルギーの火球を口内に充填、迎撃をはかる!
轟ッ!!
火球が熱線と衝突爆発!すさまじい爆炎が巻き起こった!
しかし陳の視界は突如開ける。
インド女の熱線が火球を、爆炎を、そして陳の額を貫いたからだ。
『激辛ワールドGP』
インド代表が準決勝第2試合を制した。
【続く】
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