寝ゲロ

積ん読について(Pさん)

先日、ツイッターで、「本は未読の本を集めてこそ意味がある」というようなことを言っている人がいた。
 僕は、積んでいるような本は、なくてもよいと思う。今、積む、ということは買っていても読んでいない本があるということは、買ったときに買う必要がなかった本だということだ。
 何ヶ月単位で置いてあってそのうち手をつけるのならまだしも、何年か読まずに置いてある、ということは、本質的にいらない本であったというこ

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Pさんの目がテン! Vol.15 キン肉マン二世について(Pさん)

先々週あたり、前の現場での飲み会があり参加したのだが、新しい所に移ってもう一年近く経とうとしているので、人間は変わっていないけれども、何となくよそよそしさみたいなものを感じた。
 唯一仲良くしていた後輩が、「戻ってきて下さいよ」みたいなことを言っていたが、この人は、誰にでもそういうことを言う適当な後輩なので、あまり相手にしなかった。
 先輩で、何度か小説にモデルに出した元々アニメーターの人が、キン

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Pさんの目がテン! Vol.14 坂口恭平『まとまらない人』について

選書に困ったので、とりあえず手元にある本を取り上げる。
 あと、最近評判なので、意見が書きやすい。
 坂口恭平の『まとまらない人』という本を、先日買った。経緯というかきっかけは、確か先回の「好奇心の本棚」か、「Pさんの笑ってコラえて」に書いたような気がする。
 坂口恭平の展示を東京でやっていたので、虎ノ門まで足を運んで見に行った。坂口恭平は、いちばん多く長くは建築家と言っているけれども何でもやるの

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Pさんの目がテン! Vol.13 モンティ・パイソンと英国の秋(Pさん)

先日、モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが亡くなったというニュースをツイッターで見掛けた。子供の頃に、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の映画を繰り返し見て、ゲームをひたすらやっていたものだった。モンティ・パイソンもそうだけど、イギリス人の芸能、文芸もそうだけど、マジメな所はあるが、同時にグロテスクな要素も、どこかにあるように思っていて、それは定説にもなっていた気がする。
 以

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Pさんの目がテン! Vol.12 ヴァージニア・ウルフ「ドロシー・オズボーンの『書簡集』」について 2(Pさん)

(前記事)

 ウルフも言っていることから、この辺の、イギリス人の季節にかんしてのとらえ方というのは、無自覚というよりも、自認しているところがあるのかもしれない。
 このエッセイ集も僕は後半まで読み進めてやめており、別の個所で日本の英語教育と英文学教育のレベルの低さというか混迷をなげいているようなところがあった。曰く、
 ある大天才がいて、その天才の文章を理解するのに一生を要する、それで研究と称し

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Pさんの目がテン! Vol.11 ヴァージニア・ウルフ「ドロシー・オズボーンの『書簡集』」について 1(Pさん)

イギリスの冬は日本のより長く、春もあけすけには訪れず、土が凍っていたのがやっと溶けたかどうか、というレベルらしい。
 今度は、もう何度目かわからないが、ヴァージニア・ウルフの別のエッセイ集で、『女性にとっての職業』を読んでいる。
 この本、記憶力の悪い僕にはよくあることなのだが、以前に図書館で借りて半分以上も読んだはずなのに、そのことを忘れていて、また借りて、三十ページくらい進んだところで「あ、こ

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Pさんの目がテン! Vol.10 ヴァージニア・ウルフ「E.M.フォースターの小説」について 2(Pさん)

(前記事)

 パスポートを作ったことがある人は、わかると思う。信じられないくらいの長さである。窓口が、五つもあり、一つ一つの「引換書」受渡しまで数分しかかからないにもかかわらず、三十分以上も待たされるのである。
 ひとつの多目的ホールと同じくらいのスペースに、四十人くらいがひたすらパスポート引換書を待ちのぞんでいるのである。
 この、現実的なものと理想的なもの、地上的なものと超越的なもの、これが

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Pさんの目がテン! Vol.9 ヴァージニア・ウルフ「E.M.フォースターの小説」について 1(Pさん)

再三、ヴァージニア・ウルフの話になって申し訳ないとは思うが、まだ読み終えていないのと、やはり、この膨大な量の作家に言及している本が、ふつうに読んでいてもある種の転轍機として機能するように思え、ウルフを軸足にすえながら他の作家に足を伸ばせそうな気がするので、しばしガマンして頂きたい。
 今、「転轍機」と言ったが、少しカッコつけて言ったことは否めない。なんとなく、今考えていることとか、単に述べなきゃな

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Pさんの目がテン! Vol.8 ドゥルーズの何かの引用をツイッターで見掛けた(Pさん)

先日ドゥルーズの誕生日があり、ツイッターなどで何回も話題に上ったのを見かけた。だいたいが、公式級のユーザーである。愛書家日誌、あとどこかの出版社。やれドゥルーズは猫好きだ、やれガタリとのツーショットだ、この写真なぞ何回見たかわからない。
 そんな中で、自分も見かけたことがあるようなないような、本に関する発言があった。

何かを最初から最後まで読む。これが愛を持った読書だ。
ジル・ドゥルーズ

 こ

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一週間くらい続けた企画とつれづれのこと(Pさん)

基本的に毎日更新しようと思っていた「Pさんの目がテン!」ですが、ストックがなくなったのと仕事があるのとで、2日間くらいはお休みすることにします。
 お詫びと訂正。ウルフ「病むことについて」の記事の中で、「A mark on the wall」としたところがありましたが、正確には「The mark on the wall」でした。短篇集らしく、あとに「and other short fictions

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