InDesignを使う(Pさん)

 Adobeの組版ソフト、InDesignをある程度使いこなして、例の「Pさんの目がテン」の第一弾を、書籍化している。
 新しいソフトを使う時は、はじめは大変だけど、使い慣れていくうちに身体が覚える感じになってきて、意識せずいろんな事が出来るようになるのは、スポーツや楽器を覚えるのと似た快感がある。
 また、「目がテン」を振り返ってみて、読書意欲がまた昂進してきた。というか、まとめてみると、長尺なのもあり、かなりとっちらかっていて、面白かったはずなのに、なぜかほっとかれている本などもいくつも見つかった。
 僕はいくつかの本をつなげて読んで、大きい文脈を作りながら本を読むのだが、数ヶ月前のその「大きい文脈」というのが、今跡形もなかったりする、何かがわかりかけていたのに、気がそれて、わからなくなってしまったという感覚である。
 最近は、最近出た本や小説に絞って読んでいた。もう近々の、現代というものを理解してみたかったからだが、なんだか絶望するばかりだった。ここ数年で生み出されたものは、ほんとに成果が薄い。それなら、えんえんと中世や、70年から80年の小説や音楽に浸っていた方がマシだったかもしれない。

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