信長の原理

パレート則

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信長の原理:垣根涼介:自分信長化計画

「信長の原理」(127,128/2020年) なんだ、この歴史小説は。なんだ、この信長は。読んでいるうちに自分の頭が信長に浸食されていく。ひたすらひたすら、丁寧に丁寧に信長の思考をトレースしていく文章を、最初は当然ながら目で読んでいるんだけど、それがいつの間にか、自分が考えていることを文字化しているだけのような気分になってくる。 逆だよ、逆。もちろん分かっている。あくまでも垣根の描いた信長であり、垣根の想像する信長が、きっとこう考えていただろうという事を書き連ねているだけ

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戦国時代に戻りつつある現代「私達はどう対応すべきか?」

本日は板垣さんの「信長の原理」を読んだので、その本に書かれていた「パレートの法則」から感じたことをアウトプット。 「信長の原理」から学ぶパレートの法則いくら軍勢全体の質が飛躍的に上がっても、戦端でその勢いを引っ張っていくのは、いつまで経っても全体の二割ほどでしかない。あとの八割は、その活躍に負けじと働いているに過ぎない。ただ、昔はいた最悪の二割がいなくなっただけだ。 しかし何故、そうなるのか。 この文章は作中の表現ですが、信長はどんなに兵隊を鍛え上げても、陥ってしまうこの

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「水曜どうでしょう」が面白い理由。信長の原理(下)(垣根涼介著)を読んで

行き過ぎた効率主義の果て(P202)(梟雄松永弾正久秀の最後。何故信長を裏切ったのか語る) 「あの男(信長)は、ありとあらゆるものに効率を重視しすぎる。そして効率をとことんまで極めていけば、人も草木も、おおよそ生きとし生けるものは、すべてが息をできなくなる…。だからこそ、あの男の世界ではすべてが膨張し、次に疲弊していく。ゆっくりと色褪せ、崩れ落ち、やがてその内部から、個々の組織の自壊が始まる。(中略)おそらくは正気で生き残るのは信長一人だ。最後にはその終末の世界で一人だけ突

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上に立つもの資質とは。信長の原理(上)(垣根涼介著)を読んで

部下の使い方(P137)(信長の弟、信勝を担いできた林秀貞が、信長に敗戦後、赦された際に柴田勝家に語る) 「わしとおぬしは10年以上に渡って信勝どのを担ぎ、信長どのに事あるごとに盾突いてきた。(中略)おそらく信長どのの腸は、今も相当煮えくり返っておる。その気持ちを押し殺してでも、才があると思えるわしらを、今のごとく扱うことができる。少し考えてみよ。分かるか、この異常なほどの我慢強さが。単に粗暴なだけのお方ではない」 (中略) 「そこまでしても、能ある者を家中に置いておこ

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数学的な信長

「信長の原理」(垣根 涼介 , 2018年)の感想です。ちょうど1年前、2019年の元旦に一気読みしました。その時に書いたものに補筆しました。 本書のユニークな特色は、信長が若年の頃からアリの観察を系統的に行っており、その結論として Paretoの80/20 rule(働きアリの法則、2-6-2の法則)を独自に発見し、また、その成立理由に根強い関心を持ち続け、織田家の組織運営および天下統一の軍事行動の際に考慮したという筋書きにあります。いくら信長ファンでも、これほどのことは

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