ワイエス

原田マハ『モダン』

前歯がすこし出ているのがずっとコンプレックスだった。
治して綺麗な歯並びを実現すべく、紹介してもらった矯正歯科に行ってきた。そのクリニックは天神橋筋の商店街の中にある。
スーパー玉出の前を、相変わらずパチンコ屋のようだなあと思いながら通り過ぎた。

上あごは舌側矯正を、下あごは表側矯正といういわゆる「ハーフリンガル」という治療法を希望する。三本ほど歯を抜くらしい。おおよそ120万円かかるとの試算に

もっとみる
励みになります。とても嬉しいです。
1

《鏡》  タルコフスキーをワイエスから読み解く

難解で知られるタルコフスキーの映画は、それこそ自由解釈の格好の素材のようで、多くの映画評論がとりわけweb上に花盛り。迂闊に書くと、「如何にも分かったように褒め称える批評家」と敬愛するブロガー氏に評価されてしまうので(笑)、このnoteではあくまでアート作品との関係で読み解くことにする。

タルコフスキーとワイエス

絵画ファンとして知られるタルコフスキー。
《サクリファイス》(1986)はワイエ

もっとみる
スキをありがとうございました。note初心者なので励みになります。
9

《オブリビオン》2077年の地球はクリスティーナの世界だった。

《オブリビオン》(原題:Oblivion)2013年
監督・脚本:ジョセフ・コシンスキー 
出演:ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)
   ジュリア・ルサコーヴァ(オルガ・キュリレンコ)
   ジェイソン(サイモン・ジョーンズ)
   ヴィクトリア・オルセン(アンドレア・ライズボロー)
   マルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)
音楽:M83
© Universal Pictures   ©

もっとみる
スキをありがとうございました。note初心者なので励みになります。
2

芸術家は波乱万丈に生きるべきなのか

芸術家って、なんだか波乱万丈に生きている人が多い気がする。というより、山あり谷ありの人生ストーリーというものは、人を惹きつける興味の対象になりがちだ。

「そういう、波乱万丈な経験があるからイイ絵が描けるのだろうか?」

と、小学生の時に思ったのだが、同時に

「じゃあ、うちは地味な生き方しかできんけん、無理かなぁ…」

なんて思ったものだ(まだ小学生なのに)。

しかし、ありきたりな日常の中に生

もっとみる
ちゃ〜がつかぁ(照)///
2

《奇跡の絆》って何のこと?(承前)

奇跡の絆(原題:Same Kind of Different as Me)2017年
監督 マイケル・カーニー
出演 レニー・ゼルウィガー(デビー・ホール)、グレッグ・キニア(ロン・ホール)、ジャイモン・フンスー(デンヴァー・ムーア)、ジョン・ヴォイト(アール・ホール)、リーガン・ホール(オリヴィア・ホルト)

なぜこの作品が出てくるのだろう

次にロンとデンヴァーが訪れたのはアンドリュー・ワイエ

もっとみる
スキをありがとうございました。note初心者なので励みになります。
4

画家としてこの地上に立つための   二つの魂

芸術家が芸術家として自己確立するのは容易ではない。私はかつて芸術家がこの地上で芸術家として自己を確立するには、二つの魂を持つことが不可欠だと書いたことがある。その一つは貧乏に耐えるという魂である。作品が次々に売れて、高級マンションに住み、広いアトリエを構え、ジャガーを乗り回すという生活などまずやってこない。大半の芸術家は貧乏という生活から脱出できない。どこまでいっても脱出できない。どんな傑作を描こ

もっとみる
ありがとう。
23

踏みつけられた草

森というものは一年や二年でつくれるものではない。十年や二十年でも無理だ。少なくとも百年はかかる。百年の年月をかけなければ森づくりなどできはしない。果たしてこの瓦礫の上に百年もかけた森づくりができるのだろうか。それもぼくにはわからない。確実にわかっていることは、ぼくたちの生命には限りがある。だからこそ百年二百年かけた森づくりが必要なのだということだけ。その森づくりの様子をワイエスの語った原文を織り込

もっとみる
ありがとう。
16

数十年前の美術館などのチケットを
今眺めている

綺麗なポストカードを大量に集めたり

芸術系へ進みたかった
憧れからだったのかな?

多くがいらないもの

もっと新しい何が入ってくる

思い出にしがみつきすぎず
軽やかに生きていきたい
#ラリック #マグリット #ワイエス

また読んでね♪
7

風を描く絵 「海からの風」

このところの秋雨もひと段落して、今日は久しぶりに窓を開け放して過ごしている。
ぬるい風と、少し高く感じる雲の流れ。
残暑と呼ばれるそのままの気温ではあるが、真夏は彼方へ通り過ぎたのを悟る。
ぼんやり明るい曇天の空から風がゆるくふきおろし、カーテンがゆれる。

アンドリュー・ワイエスの「海からの風」に秋風を感じるのは何故だろう。
その鈍い光をたたえた空の色彩ゆえなのか、対比的に描かれている薄暗い部屋

もっとみる
光栄です。ありがとうございます!
20

ワイエスの"ドキュメント"を観る②

(昨日のつづき)

片岡義男『日本語の外へ』は、湾岸戦争を"観察"することから始まるが、湾岸戦争が始まった日、その報道を見た時、片岡さんは軽井沢の美術館へワイエスの展覧会を観に行っていたそうで、その話から始まる。そして「あとがき」では再びワイエスの話になる。

片岡さんもそこで「鉛筆による数多くの断片的なスケッチ」が「記憶に残った」と書いている。

ワイエスはたぶんスピードをつけてそれらのスケッチ

もっとみる