タクシードライバーは見た

『残暑の怖い話』

9月13日放送の

『ザ・ノンフィクション
~東京でビッグになりたい~
所持金10万円の上京ホームレス』

見ましたか?
メチャクチャ面白かった!

ストーリーは、熊本から10万円とスーツケース1個だけ持って上京してきたサワガニ ケイタ(仮名・22歳)がホームレスをしつつビッグになるためのチャレンジをする話。

彼の口癖は
『ビッグになって前澤友作と食事ができる男になりたい』。
10万円が尽きる前

もっとみる

深夜タクシー

そのタクシー運転手が若い女性を乗せたのは終電もとうに終わった深夜のことだった。彼が大通りを流していると女性が道端で手を上げているのが目に入った。女性の前に停車をして後部座席のドアを開ける。

 「仕事帰りですか。遅くまでお疲れ様です」
 「ええ、まあ」

 疲れているのか女性の表情は暗く、不愛想だった。その程度のことでいちいち腹を立てたりはしない。たちの悪い客はいくらでもいるし、バックミラーに写る

もっとみる
ありがとうございます!
9

ガチせどらーを見かけた話。

これがわからないと以下の文章全てわからないので用語解説。

・せどりとは?
『背取り』と書きます。
棚に並べてある本の背表紙を見て価値ある本を取っていくことからその名がつきました。
掘り出し物を第三者に販売して利ざやを稼ぐ人、簡単に言えば中古品を安く仕入れて高く売る人のことです。
ブックオフなどによく出没します。
そして、せどりをする人を『せどらー』、
せどり専業で生活している人のことを『ガチせど

もっとみる

タクシーからの風景 ~ひと筋の光芒

その日は朝からどんよりと曇り、風もきつかった。夜からは、雨の降る予報も出ていた。天気の悪い日は比較的客も多いはずなのだが、この日はなぜだか、ほとんど客にありつけなかった。

 まさに、最悪の日であった。
 休憩の際にタバコに火を点けようとしても、強風でなかなか点かない。しかも寒い。震える手でタバコを覆いながらなんとか火を点け、強風を避けながらビルの陰で煙をふかしていると、つくづくと情けなくなる、そ

もっとみる
ありがたいことでございます。
7

タクシーからの風景 ~ダダこねオヤジ

~ ダダこねオヤジ

深夜2時すぎ、大久保で、酔っぱらいのオヤジを乗せた。それも、ひとかたならぬほどの泥酔ぶりであった。それだけでもいささかウンザリなのに、彼の第一声は、本来であれば、堂々と「乗車拒否」しても差し支えないものであった。
「ソープランドに連れてってよぉ」
 ……。
「いま、18000円持ってるから、タクシー代を引いて、予算12000円のソープに連れてってくれよぉ」
 ………………。

もっとみる

タクシーからの風景

僕がタクシードライバーになったのは、ある年の年末のことである。
フリーランスの仕事がパタッと来なくなり、食い扶持に困っての、やむを得ぬ転職だった。

ヨロヨロと車を走らせながら、僕はさまざまな人間模様を見聞することになる。
しかし、ほとんどの客は一回こっきり。乗車から降車まで、短い時間に窺い知れることなど少ししかない。
前方の信号が青になり、背後の車から容赦のないクラクションを鳴らされれば、僕はそ

もっとみる
草葉の陰からありがとう。
12

コロナ禍のメリットとデメリット

コロナ禍で生活リズムが崩され、人生のプランが変わってしまった人も無数に存在する今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。
私も例外ではないのですが、嘆いてばかりいても始まらないのでコロナ禍でもたらされたメリットとデメリットをタクドラの立場から挙げてみます。

もっとみる

#タクシードライバーは見た「誰でも救うタクシー業界」

「○○さん亡くなったってよ」
タクシー会社では珍しい話ではない。
先週まで元気にお酒を飲んでいたような人がぽっくりと亡くなるなんて話はよくある。
今はコロナの影響でどこでもそんなことがあり得るが、タクシー会社にはとってはそれで驚くことはない。60を超えたおじちゃんたちだって沢山いる。
ぽっくりがあると言うだけではない、職場で老いを見ることもある。
それはタクシー会社ならではのことだと思う。

なら

もっとみる
どうせ君も一回だけでしょ?・・・っふん"(-""-)"

タクシードライバー④

~タクシードライバーになるために~

仮免許取得し、本試験に向けてまた更に実技・学科を受ける。ほとんど普通免許と変わらない。

しかし、普通免許を受けた人ならわかるが、最後の実技試験と学科試験には個人差がでてくる。一回で受かる人もいれば、何度受けても落ちる人もいる。

私は2回受けた。。。

そして、最後の難問である"地理試験"が待っている。

東京都23区でタクシー営業するのに必須の資格。

(

もっとみる

#タクシードライバーは見た「苦心する母娘」後編

「このまま頑張れないなら、もうあなたみたいな子はいりません」
「本当に要らないからね。」

―――
前回のあらすじ
母娘が乗ってくると、何かの習い事のお迎え帰りで
その習い事で注意されたことについて母が娘に叱っていた。
罵倒するように甲高い声が続き、車内は張り詰めた空気が続く。
継続について“やる”か“やらない”か聞かれた娘は“やる”と言うが、
その反応は本心ではないように思えた。
そして、母は言

もっとみる
あなたはだんだん、タクシーが好きにナール、僕も好きにナール
8