みなみの株式会社

ナルサス®錠を2mg/dayで定時服用してる患者に、ナルラピド®錠が1mg/回のレスキュー量で処方された。さぁ、どうする?

医療用麻薬は通常、「徐放錠」を定時服用し、痛みが突出する時のみ普通錠製剤を頓服するという使い方をし、後者の頓服のことを一般的に「レスキュー」と呼ぶ。
 ※普通錠を定時服用する使い方もある。

 医療用麻薬のレスキュー量は添付文書上、指定されている。
 以下に例を示す。(添付文書より抜粋)

 さて、それを踏まえて今回は、以下のような処方を経験した。
 オピオイド治療は初めての患者だった。

 ナル

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「バルプロ酸Na徐放錠 1錠 1×朝食後 ○○日」という処方がきたら、調剤するのは デパケンR®︎?セレニカR®︎?

2019年12月より、デパケンR®︎とセレニカR®︎の一般名はそれぞれ「徐放錠A」、「徐放錠B」となった。
 ※あくまでも「徐放錠」の話なので、普通錠にAやBの分類はない。

 徐放錠AとB・・・つまりデパケンR®︎とセレニカR®︎は作用の持続時間が異なるため、添付文書錠の1日用法が前者は「1日1~2回」、後者は「1日1回」となっている。

 セレニカR®︎にはジェネリックはないが、デパケンR®︎

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I2検定(I^2検定)ってなに?

論文「Effect of SGLT2 inhibitors on cardiovascular, renal and safety outcomes in patients with type 2 diabetes mellitus and chronic kidney disease: A systematic review and meta-analysis(DOI: 10.1111/dom.

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3

メトトレキサートは超水溶性(o/w:0.0002)だが、「消化管から急速にほぼ完全に吸収される」・・・why?

メトトレキサート(MTX)は油水分配系数(o/w)が0.0002と非常に小さいのだが、インタビューフォームには「急速にほぼ完全に吸収される」と記載がある。
 またインタビューフォームには以下のような記載もあり、組織移行性は極めて良いと思われる。

赤血球中のメトトレキサート濃度は血清中濃度の低下にもかかわらず、経口投与9日後まで0.05~0.34μMの範囲でほぼ一定値を示した。

メトトレキサート

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新薬「サクビトリルバルサルタンNa水和物」についてまとめてみる

2020年8月発売の、新規機序心不全治療薬。
 作用機序的には、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI:Angiotensin Receptor Neprilysin Inhibitor)。
 サクビトリルとバルサルタンという二つの物質を組み合わせたちょっと特殊な薬剤だが、いわゆる「配合剤」ではない。
 1分子中に両薬剤をモル比1:1で含有する結晶複合体とされている。
 構造式は以下

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「駆出率が保たれた心不全」(HFpEF)というのがある?・・・でも、そもそも心不全って駆出率が低下したものをいうんじゃないの?

「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)」によると、心不全の定義は以下の通り。

 なんらかの心臓機能障害,すなわち,心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果,呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し,それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群
 ※心ポンプ機能の代償機転:心拡張や心肥大のこと

 つまり、「心臓の駆出機能が低下してる病態」と解釈できそう

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「ナッジ理論」・・・「できない」・「しない」を「できる」・「する」に変える!医療現場でももっと活用できそう。

ナッジ(nudge)とは、「肘でそっとつく」ことを意味する。
 「ナッジ理論」とは、「小さなきっかけ(気づき)を与えて、人々の行動を変える戦略」と言える。
 「さりげなく」という単語もしっくりくるかもしれない。
 下の具体例を見れば理解しやすい。
 意図的か否か分からないが、日常のいたるところで活用されているよう。

 <ナッジ理論を活用している具体例>
〇 産業保健師の現場にも使えるナッジ理論

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尿中に排泄されたカリウム量で、腎機能を推測できる?

血清Kが3.5mEq/L以下になった状態(基準値3.5~5.0mEq/L)が低K血症。
 細胞外のKは細胞内の約2%程度しかなく、体内K量は体内水分量におおよそ相関する。
 体重60kgなら体内水分量は約36L、血漿水分は3Lなので、細胞内K量は約100mEq/Lくらい。
 まずは尿中カリウム量によって推測する。
 採血せずとも尿採取である程度推測可能。
 尿中K量<20mEq/Lなら、細胞内移行

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白内障のope費用・時間・・・10~30分のope。2万円弱(1割負担)~5万円(3割負担)

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認知症用薬の低用量長期投与は事実上認められてはいる(副作用防止目的)が、低用量のままで効果が実証されてるわけではない。

2020年5月現在、日本で使用されている内服の認知症用薬は以下の4種
 【アセチルコリンエステラーゼ阻害薬】
  ・ドネペジル塩酸塩
  ・ガランタミン臭化水素酸塩
  ・リバスチグミン
 【NMDA受容体拮抗薬】
  ・メマンチン塩酸塩

 いずれの薬剤も、副作用発現防止の目的で「低用量から開始し、維持量まで増量する」という飲み方をする。
 下図は各薬剤の添付文書から抜粋した用法用量の記載内容。

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