春華 モモ (Haruka MOMO)

文章を書いたり、日記をつけたり。 京都と安曇野の二拠点生活中。

春華 モモ (Haruka MOMO)

文章を書いたり、日記をつけたり。 京都と安曇野の二拠点生活中。

マガジン

  • 春華モモ 本の虫になる

    読書記録 春華モモの本棚

  • 巻貝日記 2023

    日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通の日常、その断片を書き留めておくことに魅力を感じている。  また、過去の日記を読み返すことにより、俯瞰的に自分を見つめることができることもいいな、と思う。自分では思っていなかったような自分が、その中に見えたりする。解っているようで実はわかっていない自分への理解を深めることができる。  自分を知ることは、自分の良い悪いをジャッジするためではなく、毎日を生きやすくするためのひとつの方法だと思っている。

  • をかしとあはれの和歌草子

    『古今和歌集』から『新古今和歌集』までの八代集より、季節の和歌を選び出して綴るエッセイ。

  • 季節の花、そして本

    小説に書かれた「花」を読み拾い、その「本」を紹介するエッセイ。

記事一覧

3行日記 (2024年8月24日土)

移動日。京都から安曇野へ。新幹線も特急しなのも空いていて快適。 車内では、たっぷりと寝て、本を読んだり、景色をみたり。

3行日記 (2024年8月23日金)

夏の甲子園は、京都国際が優勝。京都の学校が夏に優勝するのは68年ぶりらしい。京都新聞の号外が配られる。そして、学校教育法上の「一条校」という言葉とその意味を初めて…

3行日記 (2024年8月22日木)

暑い一日だった。朝と夜は過ごしやすくなったような気はするけれど、昼間はまだまだ暑い。どこにいても暑い季節はあつい。すぐそこのコンビニ行くのにも勇気が要る。もうこ…

3行日記 (2024年8月21日)

新刊『雷と走る』(千早茜/河出書房新社)を買った。発売日は明日だったが、ひとあし早く店頭に並んでいた。1日得した気分になる。獣感漂う怖さがあるけれど、眼をそらすこ…

3行日記 (2024年8月20日火)

午前中は読書。『家から5分の旅館に泊まる』(スズキナオ/太田出版)。午後から雨が上がったので外出する。安曇野行きの電車のチケットを準備。ついでにイオンモールの大垣…

こんにちは、春華モモです

書くひと。 京都市中京区・長野県安曇野市との二拠点生活中。 大谷女子大学文学部国文学科卒業。 卒業論文は「花からみた和歌表現の推移~八代集より~」。 在学中にリク…

春華モモ 本の虫になる#3 歌人ならではの言葉選びが美しい『とりつくしま』

「死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるしたら……。あなたは何になりますか?」 この数年、わたしの周りのさまざまな人たちがたくさん亡くなってい…

春華モモ 本の虫になる#2 好きなものを好きなように食べることは実は幸福度が高い『ひとりで食べたい』

「好きなものを好きなように食べるということは、実はかなり幸福度が高いのではないだろうか」 家(京都自宅)では、わたしひとりで暮らしている。家が大好きなわたしは、ひ…

巻貝日記 2023.7月

 日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通…

巻貝日記 2023.6月

 日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通…

巻貝日記 2023.5月

 日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通…

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をかしとあはれの和歌草子#5「引きこもる紫式部」

いやいやでも時間は流れる 2023年の今年も半分が過ぎようとしている。早すぎると思うくらいに時間がながれていく。新入学や新入社、そして新しく始めたことなど少しず…

春華モモ 本の虫になる#1 子のために親としてできること。『せいいっぱいの悪口』

子のために親としてできること。 昼ごはんを済ませた後は、ずっと読書をした。 昨日から読み始めた『せいいっぱいの悪口』。 読み始めは、今のわたしには何だか暗くて重い…

巻貝日記 2023.4月

4月4日(火) 安曇野   ライトアップされている桜 近所の寺でライトアップされている桜を今日も部屋から見ていた。満月に近い月は、霞が掛かるように雲が覆ったり、それ…

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をかしとあはれの和歌草子#4「紫式部の初出勤」

春、新しく始まる 卯月の四月。新年度がスタートした。入社や入学などそれぞれの日常があたらしく始まる春である。就きたかった職業ややりたい仕事、入りたかった学校へと…

桜、そして「第三章 とある医者の死」~『最後の医者は桜を見上げて君を想う』より~

今年の桜は咲き急ぐ 桜前線は北上し、ただ今は北海道に上陸中だ。今年の北海道は観測史上、もっとも速いスピードで桜が開花しているらしい。北海道だけではなく、どこの地…

3行日記 (2024年8月24日土)

3行日記 (2024年8月24日土)

移動日。京都から安曇野へ。新幹線も特急しなのも空いていて快適。
車内では、たっぷりと寝て、本を読んだり、景色をみたり。

3行日記 (2024年8月23日金)

3行日記 (2024年8月23日金)

夏の甲子園は、京都国際が優勝。京都の学校が夏に優勝するのは68年ぶりらしい。京都新聞の号外が配られる。そして、学校教育法上の「一条校」という言葉とその意味を初めて知った。

3行日記 (2024年8月22日木)

3行日記 (2024年8月22日木)

暑い一日だった。朝と夜は過ごしやすくなったような気はするけれど、昼間はまだまだ暑い。どこにいても暑い季節はあつい。すぐそこのコンビニ行くのにも勇気が要る。もうこのままずっと暑いんじゃないか、と不安になる。暑さ疲れで、ぐったりの処暑。

3行日記 (2024年8月21日)

3行日記 (2024年8月21日)

新刊『雷と走る』(千早茜/河出書房新社)を買った。発売日は明日だったが、ひとあし早く店頭に並んでいた。1日得した気分になる。獣感漂う怖さがあるけれど、眼をそらすことができない「美しい犬」の表紙カバー。

3行日記 (2024年8月20日火)

3行日記 (2024年8月20日火)

午前中は読書。『家から5分の旅館に泊まる』(スズキナオ/太田出版)。午後から雨が上がったので外出する。安曇野行きの電車のチケットを準備。ついでにイオンモールの大垣書店にもいく。今秋の読書テーマ「食欲の秋、読書の秋」にそって選んだ本たちのなかで、家の本棚にないものを調達。
少し過ごしやすくなったけれど、まだまだ暑い。

こんにちは、春華モモです

こんにちは、春華モモです

書くひと。
京都市中京区・長野県安曇野市との二拠点生活中。

大谷女子大学文学部国文学科卒業。
卒業論文は「花からみた和歌表現の推移~八代集より~」。
在学中にリクルート情報誌などに「小説に書かれた花々」をテーマに、筆名「春華モモ」として連載エッセイを執筆。

大学卒業後はフラワーデザイナーの肩書を持ち、スクール運営、ブライダル装飾などを手掛ける。
雑誌掲載も多数あり、「憧れのフラワーデザイナー」

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春華モモ 本の虫になる#3 歌人ならではの言葉選びが美しい『とりつくしま』

春華モモ 本の虫になる#3 歌人ならではの言葉選びが美しい『とりつくしま』

「死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるしたら……。あなたは何になりますか?」

この数年、わたしの周りのさまざまな人たちがたくさん亡くなっていった。どの人が、誰が亡くなっても淋しく辛い。この世はすべてが限りあるものだと、これでもかというほど何度も突き付けられているようだ。

特に、可愛くて可愛くて目に入れても痛くないくらいかわいいと可愛がっていた、シーズーの花子が今年の初めにい

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春華モモ 本の虫になる#2 好きなものを好きなように食べることは実は幸福度が高い『ひとりで食べたい』

春華モモ 本の虫になる#2 好きなものを好きなように食べることは実は幸福度が高い『ひとりで食べたい』

「好きなものを好きなように食べるということは、実はかなり幸福度が高いのではないだろうか」

家(京都自宅)では、わたしひとりで暮らしている。家が大好きなわたしは、ひとりで食事をする。それは、ほとんど毎日だ。
基本的に何事においても「作ること」が好きなので、料理、というか食べるものを作るのは、上手か下手かはさておき、嫌いではない。もちろん、作るのが面倒な時もある。そんな時は、近所のスーパーや大丸でそ

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巻貝日記 2023.7月

巻貝日記 2023.7月

 日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通の日常、その断片を書き留めておくことに魅力を感じている。
 
 また、過去の日記を読み返すことにより、俯瞰的に自分を見つめることができることもいいな、と思う。自分では思っていなかったような自分が、その中に見えたりする。解っているようで実はわ

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巻貝日記 2023.6月

巻貝日記 2023.6月

 日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通の日常、その断片を書き留めておくことに魅力を感じている。
 
 また、過去の日記を読み返すことにより、俯瞰的に自分を見つめることができることもいいな、と思う。自分では思っていなかったような自分が、その中に見えたりする。解っているようで実はわ

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巻貝日記 2023.5月

巻貝日記 2023.5月

 日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通の日常、その断片を書き留めておくことに魅力を感じている。
 
 また、過去の日記を読み返すことにより、俯瞰的に自分を見つめることができることもいいな、と思う。自分では思っていなかったような自分が、その中に見えたりする。解っているようで実は

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をかしとあはれの和歌草子#5「引きこもる紫式部」

をかしとあはれの和歌草子#5「引きこもる紫式部」

いやいやでも時間は流れる 2023年の今年も半分が過ぎようとしている。早すぎると思うくらいに時間がながれていく。新入学や新入社、そして新しく始めたことなど少しずつその環境に慣れ始めたころではないだろうか。それとも、やっぱり新しい暮らしに慣れることはこの先ない、と思うほどに憂鬱な日々を送っているだろうか。
 
 納得のできない場所への通学や通勤、新しいことをなんとか頑張ってやっていこう、と思うけれど

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春華モモ 本の虫になる#1 子のために親としてできること。『せいいっぱいの悪口』

春華モモ 本の虫になる#1 子のために親としてできること。『せいいっぱいの悪口』

子のために親としてできること。

昼ごはんを済ませた後は、ずっと読書をした。
昨日から読み始めた『せいいっぱいの悪口』。
読み始めは、今のわたしには何だか暗くて重い感じがして、
読みにくいし途中で止めようかしらと思った。(ごめんなさい)

こう思ったのは、表紙カバーに、

なんて書かれていて、
暗くて重い感じがすると自分自身に植え付けたからかもしれない。
けれど読み進めていると文体や言葉の選び方に

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巻貝日記 2023.4月

巻貝日記 2023.4月

4月4日(火) 安曇野

  ライトアップされている桜 近所の寺でライトアップされている桜を今日も部屋から見ていた。満月に近い月は、霞が掛かるように雲が覆ったり、それが取れてぱあっと輝いたりを繰り返す。満月、新月の頃は部屋から月が見える。これも安曇野での楽しみのひとつ。月と桜を見ていたら、遠くの山に何やら縦に一本、山頂(?)に向かって明かりが連なっている。自動車?みんなどこに行くの?と見ていたけれ

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をかしとあはれの和歌草子#4「紫式部の初出勤」

をかしとあはれの和歌草子#4「紫式部の初出勤」

春、新しく始まる 卯月の四月。新年度がスタートした。入社や入学などそれぞれの日常があたらしく始まる春である。就きたかった職業ややりたい仕事、入りたかった学校へと希望や願いは叶っただろうか。新社会人ではなくても、自ら進んでの転職、他者都合の離職、さらには今までしたことがないパートやアルバイトを新しく始めることもあるかもしれない。

 納得できないことに携わる時、人は自らの不遇を嘆く。「なぜ、どうして

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桜、そして「第三章 とある医者の死」~『最後の医者は桜を見上げて君を想う』より~

桜、そして「第三章 とある医者の死」~『最後の医者は桜を見上げて君を想う』より~

今年の桜は咲き急ぐ 桜前線は北上し、ただ今は北海道に上陸中だ。今年の北海道は観測史上、もっとも速いスピードで桜が開花しているらしい。北海道だけではなく、どこの地域でも今年の桜はいち早く咲き、早々に散っていったようだ。

桜と三人の医者 死病の患者たちと彼らの病に向き合う対照的な医者二人との医療小説、
『最後の医者は桜を見上げて君を想う』。この本の最終章、第三章目の最後の場面にタイトルにも含まれてい

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