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はじめまして、春華モモ です
初めまして。春華モモです。「はるか もも」と読みます。京都の真ん中(四条烏丸)と、長野は安曇野での二拠点生活をしています。
人生も折り返しのお年頃となりました。どんな時もいつの時にでも時間、命は有限です。これは大昔からの普遍の事実。その中を自分らしく時を重ねて私自身の物語の筆を置きたいと思っています。
そこで、いよいよ人生の集大成、やりたかったことに取り組みます。
ものを書くこと、文章を編む
春華モモ 本の虫になる#3 歌人ならではの言葉選びが美しい『とりつくしま』
「死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるしたら……。あなたは何になりますか?」
この数年、わたしの周りのさまざまな人たちがたくさん亡くなっていった。どの人が、誰が亡くなっても淋しく辛い。この世はすべてが限りあるものだと、これでもかというほど何度も突き付けられているようだ。
特に、可愛くて可愛くて目に入れても痛くないくらいかわいいと可愛がっていた、シーズーの花子が今年の初めにい
春華モモ 本の虫になる#2 好きなものを好きなように食べることは実は幸福度が高い『ひとりで食べたい』
「好きなものを好きなように食べるということは、実はかなり幸福度が高いのではないだろうか」
家(京都自宅)では、わたしひとりで暮らしている。家が大好きなわたしは、ひとりで食事をする。それは、ほとんど毎日だ。
基本的に何事においても「作ること」が好きなので、料理、というか食べるものを作るのは、上手か下手かはさておき、嫌いではない。もちろん、作るのが面倒な時もある。そんな時は、近所のスーパーや大丸でそ
をかしとあはれの和歌草子#5「引きこもる紫式部」
いやいやでも時間は流れる 2023年の今年も半分が過ぎようとしている。早すぎると思うくらいに時間がながれていく。新入学や新入社、そして新しく始めたことなど少しずつその環境に慣れ始めたころではないだろうか。それとも、やっぱり新しい暮らしに慣れることはこの先ない、と思うほどに憂鬱な日々を送っているだろうか。
納得のできない場所への通学や通勤、新しいことをなんとか頑張ってやっていこう、と思うけれど
春華モモ 本の虫になる#1 子のために親としてできること。『せいいっぱいの悪口』
子のために親としてできること。
昼ごはんを済ませた後は、ずっと読書をした。
昨日から読み始めた『せいいっぱいの悪口』。
読み始めは、今のわたしには何だか暗くて重い感じがして、
読みにくいし途中で止めようかしらと思った。(ごめんなさい)
こう思ったのは、表紙カバーに、
なんて書かれていて、
暗くて重い感じがすると自分自身に植え付けたからかもしれない。
けれど読み進めていると文体や言葉の選び方に
をかしとあはれの和歌草子#4「紫式部の初出勤」
春、新しく始まる 卯月の四月。新年度がスタートした。入社や入学などそれぞれの日常があたらしく始まる春である。就きたかった職業ややりたい仕事、入りたかった学校へと希望や願いは叶っただろうか。新社会人ではなくても、自ら進んでの転職、他者都合の離職、さらには今までしたことがないパートやアルバイトを新しく始めることもあるかもしれない。
納得できないことに携わる時、人は自らの不遇を嘆く。「なぜ、どうして
桜、そして「第三章 とある医者の死」~『最後の医者は桜を見上げて君を想う』より~
今年の桜は咲き急ぐ 桜前線は北上し、ただ今は北海道に上陸中だ。今年の北海道は観測史上、もっとも速いスピードで桜が開花しているらしい。北海道だけではなく、どこの地域でも今年の桜はいち早く咲き、早々に散っていったようだ。
桜と三人の医者 死病の患者たちと彼らの病に向き合う対照的な医者二人との医療小説、
『最後の医者は桜を見上げて君を想う』。この本の最終章、第三章目の最後の場面にタイトルにも含まれてい
チューリップ、そして『黒いチューリップ』
今の時期、花屋にはチューリップがならぶ。開花期は早生、中生、晩生と分けられ、それらは、おおむね3月下旬から5月上旬。そもそもは、中東で栽培され、トルコからヨーロッパに16世紀以降に導入される。そしてイギリスやフランス、オランダにも渡り、人気を集めた。この人気ぶりは異常といえるくらいのもので、特にオランダでは「チューリップ狂時代」と呼ばれる約三年間があった。これについては学校の世界史で耳にした方々
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