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巻貝日記 2023.6月

 日記をつけるっていいな、と思っている。何か大きな出来事や感情が揺さぶられたことを記すのもいい。けれども、特になんにもなかったような、自分にとってはいたって普通の日常、その断片を書き留めておくことに魅力を感じている。
 
 また、過去の日記を読み返すことにより、俯瞰的に自分を見つめることができることもいいな、と思う。自分では思っていなかったような自分が、その中に見えたりする。解っているようで実はわかっていない自分への理解を深めることができる。  自分を知ることは、自分の良い悪いをジャッジするためではなく、毎日を生きやすくするためのひとつの方法だと思っている。


6月1日(木) 安曇野

身の回りをシンプルに整え、何にも左右されず、穏やかに毎日を過ごしたい。


6月2日(金) 安曇野

日記をつける時間を変えようとしたけれど、なかなか上手くいかない。
この習慣を変えるのは、予想以上に大変。
習慣って、怖い。


6月3日(土) 安曇野

体調が優れない時は、とにかく寝る。
寝るにかぎる。
睡眠は、全てにおいて万能だ。


6月4日(日) 安曇野

今月から日記を手書きに変えた。
漢字がずいぶん書けなく(思い出せなく)なっていた。
平安時代の書きものかと思うくらい、ひらがなばかりの日記帳を今日も広げる。


6月5日(月) 安曇野

コーヒーを飲もうとタリーズに入ったのに、
オーダーしたのは、なぜかロイヤルミルクティーの謎。。。


6月6日(火) 安曇野

イギリス王室のキャサリン妃は最近、ピンク色のお洋服が多い。
全身ピンクのパンツスーツやドレスは、とてもお似合い。
可愛らしいイメージのピンクだけれど、キャサリン妃のピンクは美麗へと変わる。
8月には、ふんだんにピンクが使われた実写映画「Barbie」が公開予定。
流行は「ピンク!ピンク!ピンク!」。


6月7日(水) 安曇野

日記本『巻貝日記2』を8月に出す予定です。
今回は、多い目に作ろうと思っています。


6月8日(木) 安曇野

庭に咲いている雑草を含む花々を花子に供えた。
それを見て「花ちゃんが庭を散歩してるみたい」と言う母。
ああ、ほんとにそんなふうにみえるなあ、と思ったわたし。


6月9日(金) 安曇野

信州も梅雨入りした。
本を読むのには、最適なころ。


6月11日(日) 安曇野

梅雨入りして、いよいよ除湿乾燥機の登場。
洗濯物を乾かす音がぶんぶん聞こえる。


6月13日(火) 安曇野

近所の寺の鐘が今朝も鳴る。
雨模様のいちにちが始まる。


6月14日(水) 安曇野

雲丹の季節到来。
走りのそれは、目が覚めるようなオレンジ色で、つやつやと輝いていた。
美しくみっしりと並べられている雲丹たちに、そっと箸をいれる。
とぅるとぅるなのでスプーンに持ち替えた。
ざざっとすくい取りたい気持ちを抑え、丁寧に、上品に味わった。


6月17日(土) 移動日 安曇野→京都

地上に出たら、浮かれたひとがいっぱいいて、びっくりした。


6月18日(日) 京都

外出するとき、予報で「雨が降る」とされていても、
まったく降らないことが、このところよくある。
ついに、雨おんな返上

6月20日(火) 京都

小松菜のお浸しをしゃくしゃく食べながら、今日は夏至だな、と思う。
今年も上半期が終わる。
これから先は、時間の無駄遣いはNGと言い聞かせ、集中してやっていく。


6月21日(水) 京都

今、日記本の編集作業中。
この中に、多分、今年いちばんの辛い出来事なのでは、という日が含まれている。
この日付のページがくると、涙が溢れて先に進めなくなる。


6月24日(土) 京都

書きものが、まったく進まない。
切り口がいっこうに見つからない。
調子の悪い時は、ほんとうにまとまらない。
バッハのフーガを聞きながら、模索する。


6月25日(日) 京都

バッハのフーガに助けられた。
うんともすんとも進まなかった、書きものの糸がするすると解けていった。
音楽のパワー強し。


6月26日(月) 京都

燃えているように赤い東の空だった。
そしてその後、向こうが見えないくらいの大雨になった。
当たると痛そうで、流されてしまいそうな強い雨。
外出は、止めておくことにした。


6月27日(火) 京都

必要に迫られての読書が多くて、自分のためのそれがまったくできていなかった。
久し振りのご自愛読書は、豊かな時間だった。
読んだのは、江國さんと千早さん。あと数日、続けたい。


6月28日(水) 京都

お釣りをもらったら二千円札。
見かけなくなったが、まだ流通していたことが判る。
日本は5の倍数に慣れ親しんでいるからか、この紙幣は嫌われ気味。
でもわたしは、密かに好き。
そしてこれに描かれているのは、紫式部。
彼女とは最近、ご縁が多い。ただ今、財布にお宝のように御座している。


6月29日(木) 京都

湿度高く暑い。
融けそうなのを通り越して、干乾びそう。
暑いは、人が多いは、車は多いはで、不愉快な気分いっぱいになる。
なんでこんなに車が多いのかしら、とイライラしたけれど、
月末(しかも6月の)だと思い至り、納得した。
京都の真んなかでは、間もなく祇園祭が始まる。


6月30日(金) 京都

肉や乳製品をカラダが受け付けなくなった。
気のせいかと食べてみたけれど、やっぱり無理っぽい。
七転八倒してまで、食べる必要もないな。
野菜中心の食生活を決意する。ちなみに、魚は微妙なポジションにいる。


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