木純野 晴日

小説、脚本などの物書き。 ・しゅきらんまんショートショート ・今日の〆企画 第三段脚…

木純野 晴日

小説、脚本などの物書き。 ・しゅきらんまんショートショート ・今日の〆企画 第三段脚本 ・ショートムービー「あの日の空は」脚本 など ★二次創作はpixivへ★

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記事一覧

04:「トレゾール~魔法の宝箱~」

しばらく行くと、目の前にうっすら何かが見えます。 どうやらそれは大きく深い谷のようでした。 霧の島の入り口は大きな谷だったのです。 エスメラルダは小さな入り江に船…

木純野 晴日
8か月前
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宝箱シリーズ、冒頭だけでも語りつけて動画にしたくて、声優さんに相談してみている。

木純野 晴日
11か月前
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黒猫

 電車を降りた瞬間、まとわりつくような熱風に一気に汗が噴き出してくる。久しぶりに下りたこの駅は、横浜とは名ばかりで田舎のような駅である。駅舎こそ大きいがみどりの…

木純野 晴日
11か月前
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03:「トレゾール~魔法の宝箱~」

エミルは世界樹を目指して旅に出ます。 村を囲む森を抜け街へ出ました。 街には港があり貿易船が停泊するためお店も多く、栄えていました。 エミルは世界樹のある島へ渡る…

木純野 晴日
11か月前
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02:「トレゾール~魔法の宝箱~」

とある小さな村に、エミルという少年が住んでいました。エミルは心優しく勇気のある少年です。 エミルはいつものように森へ枝を拾いに行きました。 ところがどうしたことか…

木純野 晴日
11か月前

仕事をしている時間が無駄な時間に思えてしまうのはなぜなのか。

01:「トレゾール~魔法の宝箱~」

むかしむかしある王国にトレゾールという魔法の宝箱がありました。 つるりとした箱の表面は金の装飾があり、箱自体が輝いて見えました。 ある日、魔法の国の白の女王が持っ…

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【ショートショート】花の色は

 何の変哲もないアスファルトの道がどこまでも続いているような気がした。畑や雑木林しかなかったところにはピカピカの建売が並んでいる。あの頃は小さな駄菓子屋しかなか…

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04:「トレゾール~魔法の宝箱~」

しばらく行くと、目の前にうっすら何かが見えます。
どうやらそれは大きく深い谷のようでした。
霧の島の入り口は大きな谷だったのです。

エスメラルダは小さな入り江に船を停めました。
島の中も白い霧が立ち込めていますが、海の上よりも少しだけ先が見えるようでした。
しかしその崖はどこまで続いているのかわかりません。
なにせ崖の壁がどれほど高いのかも霧で見えないのです。

3人は船を降りて谷の底を歩いてい

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宝箱シリーズ、冒頭だけでも語りつけて動画にしたくて、声優さんに相談してみている。

黒猫

 電車を降りた瞬間、まとわりつくような熱風に一気に汗が噴き出してくる。久しぶりに下りたこの駅は、横浜とは名ばかりで田舎のような駅である。駅舎こそ大きいがみどりの窓口もない、閑散とした駅だった。一年通してこの駅が賑わうのは駅伝の季節だけだ。

 駅の外はもっと暑かった。照り付ける日差しを遮るものがなに一つない。これからこの炎天下を二十分近く歩くのかと絶望する。どこにいるのか、ひっきりなしに降ってくる

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03:「トレゾール~魔法の宝箱~」

エミルは世界樹を目指して旅に出ます。
村を囲む森を抜け街へ出ました。
街には港があり貿易船が停泊するためお店も多く、栄えていました。

エミルは世界樹のある島へ渡るため船を探します。
しかし霧の島へ行きたいと言うと、みんな船を出すのを嫌がりました。
エミルが途方に暮れていると、一人の男の子が話しかけてきました。
「船を探してるのかい?」
「そうなんだ。だけど霧の島へは行かないと断られてしまって…。

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02:「トレゾール~魔法の宝箱~」

とある小さな村に、エミルという少年が住んでいました。エミルは心優しく勇気のある少年です。
エミルはいつものように森へ枝を拾いに行きました。
ところがどうしたことか迷子になってしまったのです。
真っ白な霧がたちこめて、右も左もわからなくなってしまいました。

すると森の奥かから一筋の光が差し込み、その光の筋道だけ霧が晴れていきました。
エミルはその光をたどっていきました。

しばらく行くと開けたとこ

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仕事をしている時間が無駄な時間に思えてしまうのはなぜなのか。

01:「トレゾール~魔法の宝箱~」

01:「トレゾール~魔法の宝箱~」

むかしむかしある王国にトレゾールという魔法の宝箱がありました。
つるりとした箱の表面は金の装飾があり、箱自体が輝いて見えました。
ある日、魔法の国の白の女王が持っている箱を見た人間の国の黒の女王は思いました。
「あの宝箱が欲しい。絶対に手に入れてやるぞ。」
黒の女王は宝箱が開いているところを見たことがありませんでした。
それなのに、中にはぎっしり宝石が詰まっているとわかったのです。
黒の女王は白の

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【ショートショート】花の色は

 何の変哲もないアスファルトの道がどこまでも続いているような気がした。畑や雑木林しかなかったところにはピカピカの建売が並んでいる。あの頃は小さな駄菓子屋しかなかったのに、今は目の前に大きなコンビニが建っている。むかしは木造だった駅舎もいつの間にか自動改札がついた二階建てのきれいな駅になっていた。たった五年訪れなかっただけで母校の周りはすっかり変わってしまった。自分だけが今も五年前に取り残されている

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