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H a p p a n o U p d a t e s - No.246

1月の葉っぱの坑夫の更新情報です。エストニアの作家の短編連作・第4話『白夜』の連載が#10まできました。毎週火金に更新しています。2月の半ばまでに全15回を終える予定です。
・白夜 #4 〜#10
・モーリス・ラヴェルの生涯 
XV. 『子どもと魔法』
・最近思ったこと、考えたこと

Title image: leaf miner, photo by pete beard(CC BY 2.0)

白夜(全15回)
アウグス・ガイリ著 だいこくかずえ訳

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アウグス・ガイリ(1891 - 1960)
エストニアを代表する後期ロマン主義の作家。美しさと醜さという相反する存在に焦点を置いて作品を書いた。19歳で作家デビュー。
Title painting by Estonian artist, Konrad Mägi(1878-1925)

日本でほとんど翻訳されることないエストニアの小説を連載しています。
『トーマス・ニペルナーティ』と主人公の名前を冠した連作短編小説の第4話「白夜」。全7話の中で、4、5、6の三つが、短編小説としてはかなり長めで、それぞれ50000字〜70000字くらいあります。第4話の「白夜」は一人語りがたくさんあって(ときにそれが地の文で表されたりもする)、その他のストーリーの展開と比べると、やや冗長に感じられるかもしれません。おそらく今の日本文学では、あまり見られないスタイルだと思います。
第4話「白夜」(全15回火金更新)
#1 ヤーニハンスの森 #2 アン・マリ #3 渡し守ヨーナ #4 マハラジャの娘
#5 ダイナマイト #6 クープ #7 沼さらい #8 カタツムリ #9 一人語り
#10 ヤイラス #11 100万クローン #12 火薬筒 #13 アン・マリとヨーナ#14 お馬ちゃん、インダス #15 実行の日

第1話『筏乗り』(全10回公開済み)
第2話『ノギギガスの3兄弟』(全12回公開済み)
第3話『真珠採り』(全10回公開済み)

モーリス・ラヴェルの生涯
マデリーン・ゴス著 だいこくかずえ訳

モーリス・ラヴェルと友人たち
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XV. 『子どもと魔法』
前回公開の『ラヴェル参戦』では、第1次世界大戦でフランスが参戦するとすぐに志願したラヴェルでしたが、戦争によって受けた心の傷は深く、長い期間そこから立ち直ることができませんでした。不眠症に陥り、タバコをたくさん吸い、引きこもり、作曲ができない状態でした。

この章では、そんなラヴェルがどのようにして少しずつ精神の痛手から回復していったか、それがどのように楽曲に反映されたかが描かれています。このことを頭に『ラ・ヴァルス』や『バイオリンとチェロのためのソナタ』を聴くと、今までと違った聴き方ができるかもしれません。ヨーロッパ・ツアー中の愉快なエピソードもいくつか紹介されています。

・大戦後、ラヴェル落ち込む ・音楽的変化 ・『ラ・ヴァルス』 ・ヨーロッパ、イギリスの旅 ・『バイオリンとチェロのためのソナタ』 ・『ツィガーヌ』 ・『子どもと魔法』

□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
01.14/23 かる〜い読書:Unlimited 99円体験(精読、通読しない、….)
01.26/23 ここは迷路か地の果てか? Unlimited洋書探しの旅

年末年始のキャンペーンで、Kindle Unlimitedを試してみました。かなり使える部分もあるにはあるのですが、読みたい本を見つけるのは簡単ではない、といったところでしょうか。本の新たな読み方を見つけたところもあり、試してみたのはよかったです。

Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org

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