マガジンのカバー画像

求職リアル‼

97
人生何度目かの求職活動。 生活の大半を占める仕事という、生きて行くための居場所探しは、社会に出て働くという現実の難しさと厳しさをまざまざと見せつける。 働くことは生きることなのか…
運営しているクリエイター

#人生

10月3日

 10月に入って、求人数がドッと増えた。といっても、惹かれるものが皆無なのは変わらない。
 月初めはいつも、有り得ない量の求人が入る。それはほぼ毎月の常で、珍しい事では無い事にいい加減気付いている。私にとっての〝求人〟が無いことにもそろそろ慣れてしまったが、それを「仕方ない」と思ってこの先の人生を生きて行けるわけではないので、もどかしい。
 最近、自分に暗示をかけることを忘れていた。
「なるように

もっとみる

6月24日 ②

 琴線に触れた言葉を、毎年新調するスケジュール帳に転記する。年々増えて行く言葉たちの中のひとつを、今、私は、頑なに信じている。

〝たとえ100人の専門家が「あなたには才能がない」といったとしても、その人たち全員が間違っているかも知れないじゃないですか〟

 ある本の中に書かれていた、マリリン・モンローの言葉だ。
 幸せな人生だったかと言われれば必ずしもそうではないかも知れない。それでも、不遇

もっとみる

5月18日

「9月に結婚します!」
 妹から昨日来た突然のメッセージに、生活が荒れる。
 派遣の仕事を始めて、少し落ち着いた様子だったせいか、珍しく一週間連絡がなく、犬の通院報告を兼ねて、その後変わりないか尋ねたところ、彼氏が出来たと聞いたのは先週金曜日。その二日後の結婚宣言だ。
 年末に、数ヶ月付き合った相手と破局したらしいと聞いたのはこの春。その後、ビョウキ再発で家族を振り回し、コロナの自粛で再び振り回し

もっとみる

5月7日

 占いに「天職が見付かるかも知れません」と書かれてあったので、そう簡単には見つからないと思いつつ、一縷の望みを捨てずにいた。
 やっぱり見つからなかった。
 あまりにも希望が希望としての力を発揮し辛い身の周りであることを無視できない。しかし無視していなければ何も出来ないというのも現実である。
 明日、1回目の失業認定を受けにハローワークへ行く。
 犬が食べないという家庭の非常事態を、家に居るという

もっとみる

5月4日

 仕事が決まったのか…と、嫁と乳児を連れて日帰り帰省した弟に言われる。
「まだ。どうしたらいいと思う?」と、気軽に尋ねてみたら…
「そんなん、妥協するしかないんちゃうん?」と、呆れたように返された。
 バイクの宅配業でもやれと言う。
 バイクの宅配業が良いとか悪いとかではなく、何故その仕事が私の仕事になると思えるのか、まるで解らなかった。今までやってきた仕事でもないし、これからしたいと思っている仕

もっとみる