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謎と不思議たち

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理解出来ないことを理解しようと、沢山のことを考えて来たけれど、唯葛藤しただけだったのかも知れない。でも、読み返してみても、やっぱり〝変〟だったと思うことばかり。本当は私が一番変な…
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#仕事

THE 自己中②

 自己中の人は自分が自己中だと気付いていないパターンが殆どである。別の場所ではこんなことがあった。
 三人一組のチームで仕事をした時のことである。メンバーは、①年長の主任、②最年少だが経験の長い私、③一番新人だが私より一つ年上のI。この時に関しては、仕事の牽引役が③、サブが②、名前だけで一応参加しているのが①であった。私は過去に経験済みの仕事だった為、Iに仕事の主旨や注意事項など、助言する役割も兼

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THE 自己中①

 子どもの頃、誰が言い始めるのか知らないが、憎まれ口を連打し、相手を攻撃する姿がよく見られた。
「アホ、ボケ、カス、ナス、バカ、マヌケ…」といったものが主流だろうか…。中には「ブタ」「デブ」なんていうのもあった。豚はよく見るととても可愛いのに、失礼な話である。
 そんな悪意に満ちた憎まれ口の中に、いつからか「自己チュー」という言葉が追加され、意味もよく解らないまま、自分でも使っていた気がするのだが

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お化粧問題

 私はあまり化粧をしない。
 素顔に自信がある…とかいうわけでは決してなく、要は朝、化粧に費やす時間が勿体ないのである。化粧をして仕事に行くぐらいなら、一分一秒でも長く寝ていたい。化粧が崩れて途中で化粧直しをするのも面倒臭いし、帰ってクレンジングで落とさないといけないのも面倒臭い。そもそも、顔になんやかんやと塗りたくって、薄くても一枚仮面を被っているような付属感が嫌なのである。
 そういうものは、

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嫁という存在⑦

 帰省中、割と調子の良かった祖母に、繰り返し言い聞かせたことがある。
「会社行くのに、歩いて行かんで良いんよ。ちゃんとバスで迎えに来てくれるけん。みんなでバス乗って行く方が楽しかろ?みんなばあちゃんと一緒にバス乗って行きたいって思っとるんよ。だからひとりで歩いて行かんと、遅くてもバス待っといたげてね」
 昔勤めていた会社が施設と同じ方向にあるせいで、祖母はデイサービスに行くのを仕事に行っているつも

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つるむ二人②

 職場のIさんは、とても落ち着いていて賢い人である。彼女は言葉の一つ一つが丁寧で、物事の道理を説明するのが巧みであった。そのお陰でわからないことがわかったり、理解出来ない事が理解出来るようになるという経験を、私は何度もしたことから、随分助けられ、心から尊敬していた。
 一方、同じ職場のFさんは、とても強気な人であった。職務経験が豊かで自分に自信があるこの人は、常に大きな声で幅を利かせている。職場内

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