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私の断片

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興味関心のある物事に関する記事をまとめております。私を構成する一部がここに露出しているはず。
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「○○監督だったらどう撮る?PART2」映画監督における構図の特徴

「○○監督だったらどう撮る?PART2」映画監督における構図の特徴

巨匠たちの構図以前、映画監督における構図の特徴について記事を書いた。

今回、前回取り上げなかった、巨匠と言われる他の監督たちの構図の特徴について、再び考えていきたい。

場面は前回と同様、「野原で二人が会話しているシーン」とする。

○○監督だったらどう撮るか?成瀬巳喜男だったら

小津、溝口、黒澤の日本三大映画監督に次ぐ第4の巨匠とも評された成瀬巳喜男だったら、きっとこう撮るだろう。

男女二

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「○○監督だったらどう撮る?」映画監督における構図の特徴

「○○監督だったらどう撮る?」映画監督における構図の特徴

映画における構図映画の画面を作る上で重要となるのが”構図"だ。

カメラをどこに起き、または移動させ、大道具や小道具、それから役者をどこに配置させるのか。

構図を間違うと、観客を混乱させる。また、作り手が狙う効果を生み出せなくなる。

構図を主に考えるのは映画監督であり、そのため、映画監督それぞれで構図の特徴がある。

構図とは何なのか、その構図がもたらす効果や、映画監督による構図の違いを、「野

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黒澤明の望遠レンズとキューブリックの広角レンズ

黒澤明の望遠レンズとキューブリックの広角レンズ

映画界で巨匠といわれる二人の監督がいる。黒澤明とスタンリー・キューブリックである。

黒澤明は、望遠レンズを多用することで知られる。スタンリー・キューブリックは、広角レンズを多用することで有名だ。

しかしそもそも、望遠レンズ、広角レンズとは何なのか。また、なぜ黒澤明は望遠レンズなのか。キューブリックは広角レンズなのだろう。

今回、この点について考えてみたい。

黒澤明とキューブリックの違いまず

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デザイナーとしての自分史上最大の事件「たまの映画」

デザイナーとしての自分史上最大の事件「たまの映画」

※この記事は2014年頃に執筆し2017年に私のHP上で公開した文章を一部加筆し転載したものです
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中学時代に大ファンだったものの周囲からの浮きっぷりに耐えられなくなりフェイドアウト、2008年にYouTubeで再会、「やっぱりこの人達はすごい!!!」と大再燃した、バンドの「たま」。

そんな彼らを追ったドキュメンタリー「たまの映画」(2010年公開)の、ポスター、パンフレット、その他

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一人で作る狂気

一人で作る狂気

先日、新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』の公式ポスターなどが公開されたが、11/11に公開だという。このタイミングは年末の映画商戦の一番手的な感じだが、今回も興行収入100億円は固いだろう。

新海誠といえば、『ほしのこえ』の時は一人でアニメーションを作成していて、2013年の『言の葉の庭』までは間違いなく閉じた人気だったが、何故か確変を起こした。
一人でアニメーションを作成する、というには狂

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