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日々生きること感じること

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#家族

橋を架けるのは

橋を架けるのは

誰かのことをわかりたいと思う
きっと完全にわかりあえることはないと知っていても。
だから、その人の「ことば」を知りたい。

幼い頃からずっと持っている、わたしが生きていくうえでのテーマのひとつだ。人はなぜ、どうやって他者とコミュニケーションするのか。大学では、子どもはどのようにことばを獲得していくのかを卒論に書いた。

言語習得だけの話ではないことばとは、外に向けて発し、届けようとしているいくつも

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そうか、わたし公園嫌いだったんだな。

そうか、わたし公園嫌いだったんだな。

「おかあさーん、こーうーえーんー、いこ!」

週末も仕事の夫が出かけた直後も、ベッドでいつまでもゴロゴロしてるわたしの元へこどもたちがやってくる。

よし行こうー!なんて気持ちになることは、ほぼない。なんかいつも億劫だし、できれば行きたくない。

遠出が嫌なのではなく、近ければ近いほど(遊具と砂場と広場があるフツーの公園であればあるほど)行きたくない。

こどもたちがなかなか着替えないとか、まだ歯

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備えあればうれしいな

備えあればうれしいな

二人目育休中に「備えあればうれしいな」とテーマを掲げて過ごした。おちゃらけてるつもりはないけど、どうせなら楽しんだ方がいい、と思ったから。

「生きていく」ことと「防災」はセット2019年2月にまとめたメモがこれ。
キーワードは”thrive”だった。

わたしのこのnoteは、雑多にいろんなことを書いているけど、大体この1枚に集約されてる。

生きていくためには、命を落としてはならないのだ。いか

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「だってあなたは産んでない」

「だってあなたは産んでない」

育休中、たまに読書会をやっていた。課題図書は色々で、もちろん「子育て」をテーマにした本も読んだ。

「見守り」のススメある時、フリーランスの保育士さん二人が書いた本に

こどもがなにか出来ない!となった時に
すぐに手を出さない
どーんと構えて見守るべし

というくだりがあった。
ここは母たちの中で大きく意見が分かれたポイントだ。

わたしは、うんうんそうだ!と超・賛成派。
一方反対派の意見はこんな

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母になるとは、何かを諦めることなのか?

母になるとは、何かを諦めることなのか?

昨日「母」のことを書いた。
そういえば、一人目出産から、もうすぐまる5年。
母になったら、捨てたり諦めたり我慢したりすることが格段に増えるのかと思っていたのだけど、実際どうだったかを振り返ってみた。

何を諦めなくちゃいけないと思っていたか①夜の外出(夫は接客サービス業だから夜は不在)
②たまのジャンク食(母乳に悪いし身体が資本)
③ネイル(伸ばせないし通えない)
④ヒール(抱っこ外出怖い、幼児に

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新年のSNSに想うこと

新年のSNSに想うこと

お正月のSNSには美味しそうな料理写真がたくさん並んだ。我が家も少量ながら購入し、元旦の食卓に並べた。

幼い頃の新年の記憶我が家の正月は、毎年、母が年末手作りしたおせち料理がきちんと御重に入って食卓に並んでいた。

「おせち嫌い」という人も多いが、わたしは結構好きだ。黒豆や昆布巻など、普段食べないものがある、という珍しさもあるが、何より、ひとつひとつの献立に『意味』があるのがいい。ことば、の力を

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住む、を考える

住む、を考える

今年は、友人から届いた年賀状のなかに

「引っ越しました」

というコメントがとても多かったように思う。家族が増えたり仕事が変わったりというのはもちろんあるけれども、covid-19の影響で、住まい選びに「通勤」の影響が小さくなったこともあるなぁ。

住む街をどう選ぶか大学在学中に実家を出てから、これまで1都3県、7回の引越しをした。いま住んでいる街は、それまでに「縁もゆかりもない」ところだけれど

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2020年は特別な年だったのか?

2020年は特別な年だったのか?

きわめて個人的な、2020年大晦日の記録です。

大晦日、5年ぶりのデート最近は私のまわりではこどもたちを預けてデート、がわりと市民権を得ていて、わりと聞くしオススメされる。

でも、上の子出産して4年9ヶ月。一度もデートしたことがなかった。(私のソロ遊び時間はいつももらってる)

今までなかったのは、こどもたちの年が2歳ちょっとしか離れていないので手が空かなかったのもあるし、夫の休みがあまりない

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こどもへの言葉がけ

こどもへの言葉がけ

日曜日の公園で聴こえてくる会話「なんでちゃんと並べないの?」
「早くしなさい!」
「なんで妹が泣いてるのにほっといたのよ!」
「ほらあんたがグズグズしてるから場所取られちゃったじゃない」
「ちょっとそこさわんないの!!」

あー、わかるよ、と思いつつ…
いやはや、質問というより呪いやら命令やら、楽しいはずの公園で涙目だったりプンスカしてる子どものなんと多いこと。公園て怖いところです(違)

***

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冬に来る怖いアレとどう付き合うか決めた

冬に来る怖いアレとどう付き合うか決めた

冬に来る怖いものといえば、サンタでもなく鬼でもなく
インフルエンザ。

とはいえ、生まれてから一度も罹ったことがないので
“実態のないもの“ 。
だから、正しい怖れ方をしているのかよくわからない。

予防接種は冬のマストアイテムか小学生の頃は学校で予防接種を受けていたが、それ以降、予防接種も未経験のままずっと来てしまった。

妊婦になった2015年、産婦人科の先生に言われて、初めて予防接種を。(妊

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100年歩ける足を育てる第一歩

100年歩ける足を育てる第一歩

“とびきりいい靴をはきなさい。
いい靴は素敵な場所に連れて行ってくれる。”

「花より男子」藤堂静の名言!?
ヨーロッパに昔から伝わることわざ、だそう。

こども靴のコストは勿体無いのかこどもたちの靴はヨーロッパ製。
オシャレのため、ではなく、健やかな身体作りのため。
あれこれ情報を探し、行き着いた先にたまたまあった。
足を大切にする文化圏の靴ということ。
まあ、日本は靴を履き始めてせいぜい80年

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ともに育つためにことばを選ぶ

ともに育つためにことばを選ぶ

こどもと親の関係性対等ではなくて、どうしても親が上になりがち。

物理的に歳が離れている(年長者を敬う文脈)
生まれた直後は庇護が必要(力関係)

というのは、あるのだけど、
日々、人との会話や、何かの情報に触れながら、ハッとしたり、口の中がざらつく感覚になることばがある。

生まれながらにしてひとつの個性だ、というのは、キレイゴトと片付けられてしまうだろうか。

親子のコミュニケーションをあらわ

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起きてしまったことを責めない

起きてしまったことを責めない

むすめが何か"やってほしくないこと"をした時
つい「もうー!なんでXXするの」とか、言ってしまう。

1つ1つは大したことじゃないし、大人の都合だったりすることが大半。部屋の中をふざけて走って騒ぐとか。
(マンション住まいじゃなかったら、存分に走って派手に転んだりしてもいいのに。)

3歳過ぎてからもう、ほぼ毎日何かしら。
起きてしまったことに、なんでと責めても、仕方ないのに、ついつい言ってしまう

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呪文をかけないで。

呪文をかけないで。

「貸してあげたら?」
「押すのはダメって約束してね」

ちょっとした腹痛で10分ほどトイレにこもっていたら、
聞こえてきた夫の声。
声こそ荒げていないけど、温和な彼には珍しく、イラついているのがわかる。

場面は容易く想像がつく。
3歳むすめが大事にしているものを、まもなく1歳ヤンチャむすこが、触りに行っている。

やめて!だめ!こないで!
○○くん抱っこしててよ!

涙ながらに訴えている。

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