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GLAYが奏でる「BELOVED」という言葉を、発売26年経った今改めて考えてみた。

8月7日は、1996年にGLAYが9枚目のシングル「BELOVED」を発売した日です!

はじまりのうたこ(まりうた)です。
「アクセス」や「スキ」ありがとうございます!

私のnoteでは毎回大好きなGLAYやラジオについて語っています。
今回は「BELOVED」がテーマです。

<最初に読みたい、私とnoteの軌跡>

【GLAYシングル「BELOVED」とは?】

GLAYが26年前にリリースした9枚目のシングル「BELOVED」
(なお同じタイトルのアルバムがその年の11月18日に発売)

・オリコン初登場3位(GLAYのシングル歴代売り上げ9位)
・「第29回全日本有線放送大賞 ゴールデンリクエスト賞」を受賞
・TBS系TVドラマ「ひと夏のプロポーズ」 主題歌

全3曲入りだが「BELOVED」以外は、発売済の2ndアルバム「BEAT out!」に収録された「Together 」アレンジ違いと「BELOVED」カラオケ音源。

<収録曲>
1. BELOVED
2. Together (new version with orchestra)
3. BELOVED (オリジナル・カラオケ)

https://www.glay.co.jp/discography/detail/61/

GLAYでも人気がある代表曲の1つ。
昨日の記事でもGLAYの音楽史に残る記録について書いたが、その1年前「BELOVED」でGLAYを知ったというファンも多いのではないだろうか。

初めてのドラマ主題歌。GLAY公式HPに残っている当時のインタビューによるとTAKUROさんの夢だったそう。また公開レコーディングと初めての記者会見が行われた記録も。

ドラマといえば、最近TERUさんがテレビ東京「雪女と蟹を食う」に友情出演(函館の朝市で蟹を買う様子が)その後のシーンで主人公たちのドライブ中BGMとして効果的に「BELOVED」がかかっていた。


【1曲目「BELOVED」】

作詞作曲TAKUROさん。優しいギターのイントロが印象的。
GLAY公式HPに残っている当時のTAKUROさんインタビューを読むと、

【ドラムの永井さんと、最近の社会を見ていると、猟奇的な事件が多かったり、理由の存在しない事件が多かったり、そこには隣人愛が感じられない、おかしいね、という話をしていたんですけど、その時に永井さんに、“そういう世の中をちょっとでも変えるために、TAKUROくんは音楽をやってるんじゃないの?”って言われて、ハンマーで殴られたようにガーンときたんですよ。もしGLAYの歌に少しでもそういう力があるのなら、世界を平和にとかそういう大きなことではなく、小さな人間関係から始められたら、それを歌で変えられたらって思って。それが『BELOVED』のスタートでしたね。】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/52/?page=2

「小さな人間関係」を歌で変えられたらという気持ち。
だから「BELOVED」は温かいのだろう。今もそうだが、1人1人が自分の身の回りの人に優しくすればそれが広がっていく。

それでは歌詞を改めて冒頭から読んでみる。

【もうどれくらい歩いてきたのか?
街角に夏を飾る向日葵
面倒な恋を投げ出した過去
思い出すたびに切なさ募る】

GLAY「BELOVED」歌詞抜粋

TERUさんの低音ボイスで歌う倒置法的な表現に惹きつけられる。
主人公は恋を投げ出したって。
その理由が次の歌詞で判明する。

【忙しい毎日に溺れて素直になれぬ中で
忘れてた大切な何かに優しい灯(ひ)がともる】

GLAY「BELOVED」歌詞抜粋

あー。
すれ違いあるある。このあとサビに突入する。

【やがて来る それぞれの交差点を迷いの中 立ち止まるけど
それでも 人はまた歩き出す
巡り会う恋心 どんな時も自分らしく生きてゆくのに
あなたがそばにいてくれたら】

【AH 夢から覚めた これからもあなたを愛してる】

GLAY「BELOVED」歌詞抜粋

「自分らしく生きてゆく」ために傍にしてほしい。
そう思うなら「愛してる」って言葉を相手に伝えられているのだろうか。

【単純な心のやりとりを失くした時代(とき)の中で
3度めの季節は泡沫の恋を愛だと呼んだ】

GLAY「BELOVED」歌詞抜粋

「3度目の季節」っていう表現はGLAYでたまに見る個人的にも好きな表現。
最初に「向日葵」が出てきたから、冬に出逢った?
それとも夏が3度目で3年前?

「恋」を「愛」と呼んだということは、難しいテーマだけど全てを受け止めるような無償の愛?

【いつの日も さりげない暮らしの中 育んだ愛の木立
微笑みも涙も受け止めて
遠ざかる なつかしき友の声を胸に抱いて想いを寄せた
いくつかの出逢い… いくつかの別れ…
くり返す日々は 続いてゆく】

GLAY「BELOVED」歌詞抜粋

出会いと別れの人生。
その中で大切なことが何か、曲の最後では再び相手へのメッセージが。

【AH 夢から覚めた これからもあなたを愛してる
AH 夢から覚めた 今以上 あなたを愛してる】

GLAY「BELOVED」歌詞抜粋

今以上に愛を言葉でも伝えて、身近な人への感謝を伝えよう。
「BELOVED」はそんな手紙のようなメッセージ。

そういえばGLAYファンの間でメンバーやファン同士お手紙を書くときに「DEAR」と同じような感覚で「BELOVED( ※相手の名前 )」という書き出しが流行ったことがあった。

もし言葉で伝えるのが照れくさい場合は「BELOVED」をプレゼントしてみてはいかがだろう。

※なお上記はあくまで個人の解釈のため、ぜひ想像を膨らませて楽曲を感じてほしい。

【「BELOVED」という単語】

「BELOVED」は直訳すると「最愛の」という意味がある。その言葉について、GLAY公式HPに残っている当時のラジオインタビューで、

【TAKURO「本当にこの曲のヒットはうれしいんですよ。『BELOVED』という言葉は、高校の頃に出会って、いつかこのテーマで曲を作りたいなと思ってたんだけど、ようやくこの言葉に相応しい・・・かどうかわかんないけど(笑)…と、思えるほどのバンドも自分自身も成長してきたと感じたので、今年になってようやく曲にできたという…。だから、かなり個人的に思い入れのある曲だったので・・・」

TERU「それにバンドも『BELOVED』という言葉が、今年の一つのテーマとして僕らの中に存在していたという感じなんですよ。」
(-でもって待望のニューアルバムも『BELOVED』と名づけたと)
TERU「うん。この言葉の持つ優しさというか、愛に溢れた感覚を、GLAYなりの解釈で今回のアルバムに表現したかったんですよね」】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/52/?page=2

また2016年のテレビ番組インタビューでTAKUROさんは「BELOVED」の歌詞からメンバーへの気持ちを語っていた。

【「“夢から覚めてもあなたのことを愛してる”っていうのは、その時のGLAYは、夢の階段をのぼる途中ではいたけれど、もしこのバンドが世の中に認められても認められなくても、このメンバーでやっていたいなぁ(中略)だから“夢から覚めたってあなたのことは大好きだよ”っていうような気持ちを素直に書いた】

https://www.excite.co.jp/news/article/E_talentbank_16820/

TAKUROさんらしいメッセージ。だからGLAYは長く活動を続けている。


【MVはアイスランドで撮影】

「VIDEO GLAY 3」のレビューによると「BELOVED」のMVはアイスランドの果てしない大地と、オーディエンスのいないコンサート・ホールでの演奏シーンをミックスしたもの。

アルバム「BELOVED」のセルフレビューでTAKUROさんは楽曲「BELOVED」について、

【この曲には思い出が詰まってますね。まず思い出すのがアイスランド。GLAYってジャパニーズ・ポップロックみたいなイメージで、日本国内のみ有効なんじゃないかと思ってたけど、アイスランドでもはまってましたね。
移動中、ずっと出来たばかりの「BELOVED」を流してたんですけど、あのイントロはもしかしたら自分の中では究極かもしれない。こねくりまわしてるうちに、偶然あの印象的なイントロのワンフレーズが出てきたことも思い出の一つです。】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/52/?page=2

心揺さぶられるイントロは偶然から誕生したとは凄い。
この頃の裏話については2017年発売「BELOVED Anthology」でも語られているので、またの機会に語りたい。


【2曲目「 Together (new version with orchestra)」】

「Together」オリジナルは1996年2月発売2ndアルバム「BEAT out!」に収録されている。作詞作曲TAKUROさん。歌詞についてはまたの機会に語る予定。

「Together」は人気が高く、発表から18年経った2014年11月発売13枚目のアルバム「MUSIC LIFE」のDISC2「BALLADE BEST☆MELODIES」にもファン投票により収録された。
(※このアルバムDISC2収録曲を決める「アナタの好きなGLAYの曲、初めてGLAYを聴く人におすすめしたい曲」11位に選ばれた)

TAKUROさんが当時のインタビューでオーケストラverの理由を語っている。

【GLAY以外の人たちが自分たちのメロディを奏でるっていうのは、曲のひとり立ちと言いますか、唯一客観視できる場面かもしれないですよね。GLAYのステージは一生自分では観れないって分かっているから、そういうところで客観的になれる。ほんの一瞬ですけど。
それはオルゴールでもカバーでもいいんですけど、その一歩としてオーケストラというのがありまして。本来形式のないロックが形式ばったクラシックに入るというのも面白いですよね。「Together」に関しては、息子がストリングスという嫁をもらう感じだったな(笑)。アレンジも佐久間さんに任せたし、本当に一人歩きしたものって感じです。】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/52/?page=2

【Together(BEAT out! reprise TOUR)】
1996年9月9日「BEAT out! reprise TOUR」日本武道館にて行われた「Together」より。

オリジナルverは各種サブスクや以前の記事で書いた「GLAYアプリ」で聴くことができる。

当時ロックやV系としてのイメージが強いだろうGLAY。
シングル「BELOVED」は、そういう意味でもGLAYの「新しい扉」になったのではないだろうか。

今回は「BELOVED」の世界観を改めて考えてみた。

(なお「新しい扉」といえば、以前書いたの記事も驚きの結果に)

ここまで、ありがとうございました!
実はnote更新が1日空いてしまったので初の1日に2回更新に。どちらもGLAYの歴史で外すことができないシングルです(また詳しく書きますが8月のGLAYは熱い)

それでは、またここであいましょう。

第97話【GLAYが奏でる「BELOVED」という言葉を、発売26年経った今改めて考えてみた。】

<おまけ>
私がnoteを始めた理由でもあるので、今年の4月29日からGLAYとラジオ(市町村単位のコミュニティFMも含む)について書いています。
もしお時間ありましたら。

noteを始めたもう1つの大切な理由。

全国に約340局ある「コミュニティラジオ」の大切さについて、他にも色々と書きました(きっと災害時などに役立つはずなので、普段から「あなた」の地域のコミュニティFMを)

10代にも「ラジオ沼」が。

あなたの地元には「コミュニティラジオ」ありますか?

GLAYがエンディングテーマ曲「クロムノワール」を書き下ろした「WBS」で「防災ラジオ」特集が。

<「note公式マガジン」に掲載されました>

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