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予言の書と言われる一冊

知り合いが読んでいたのを見て、そういや、結構昔に電子書籍のセールで買ったまま放置していたなと思い出して読み始めた一冊。

ちょうどここ最近は出張続きでしたので、行きの飛行機の中でサクッと読めました。

今のコロナ禍の時代であれば、こういった題材の小説は描きやすいかもしれませんが、どんなに希望に満ちたエンディングにしても現実と比較してしまうとそれほどの爽快感は得られない気がします。

本書の凄いところは、まるで今の世の中が来ることが分かっていたかのようなタイミングで出版されたこと。

2019年7月なので、まさに直前の予言の書とでも言える物語となっています。

現実世界は小説形式で、夢の中のお話はコマ割りの挿絵で描かれるという少し変わった現代幻想物語。

ただし、政治的なことや利権など今の世の中の騒動は幻想などではなくて人為的なものかもしれない、なんて作者の風刺よりも現実に対しての一抹の不安も感じさせてくれます。

コロナ禍になる前に読めたら、もっとスッキリと楽しめた一冊なのかもしれません。

果たしてタイトルの「クジラアタマ」とは何なのか?

それは読んでのお楽しみ。

個人的にはかつてのドリトル先生の挿絵のような絵柄がとても好印象でした。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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