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さすが受賞は伊達じゃない

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2010年11月2日に投稿したブログより。

はじめて読みましたが、面白いです。

好きなシリーズに、東京バンドワゴンという家族小説があるのですが、あちらが昭和の古き良き時代の仲睦ましい家族を描いているとすると、本作はタイトルとおりその対極をいく平成の家族小説。

もともと大家族なわけではなく、30歳の引きこもりの息子と認知症の母を抱えた状態の家に、上の娘は旦那が事業を失敗して自己破産の上で頼ってき、下の娘は離婚した上に元旦那ではない相手の子供を身ごもっての出戻り。

当然古き良き・・・とはまいりません。

ただ、とても現代風な味付けで現状に逞しく対応していく姿には、ある種の清々しさがあります。

人物描写も素晴らしいですし、何よりもタイトルどおりっぽい現代版の大家族が等身大に描かれていて、とても好感が持てました。

家族それぞれの視点からの連作短編なので、時間を忘れてスラッと読めてしまうのもいいですね。

アナタはどの登場人物が一番共感がもてますか?

オススメの一冊。

是非直木賞受賞作も読んでみたくなりました。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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