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ママさんバレーボールに素足で参加する青年④
僕は体育館の上に正座させられ、埃で汚れた裸足の足裏をママさんたちにさらす格好になった。恥ずかしい。とても恥ずかしくて耳が真っ赤になっているのが自分でもわかる。足裏をちらと見ると、体育館の床と擦れて親指の裏の皮がめくれて固くなった箇所に埃と汚れがこびり付き黒ずんでいた。こんな汚い素足の裏がママさんたちに見られ、ドン引きされているなんて、惨めすぎる。
「きったない足裏。いつになったらシューズ履くんだ
ママさんバレーボールに素足で参加する青年③
いよいよコートに入っての練習が始まった。僕はおそるおそる素足で体育館の床に引かれたラインを踏み越え、コートの中に入った。僕はネット際のポジションを与えられた。相手側のボールをブロックし、アタックで相手側のコートにボールを叩き込む役割だ。僕は正直、バレーボールのルールをよくわかっていなかったので、ママさんたちに言われるがまま動いた。
「ネット際、足、踏まれないようにね!裸足なんだから!」