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176. 多少の間違いなんか忘れろ。失敗も忘れろ。自分がいま、これからしようとしていること以外は全部忘れてやろうじゃないか。〜ウィリアム・デュラント〜

みなさんこんにちは。


今回は、自動車産業創成期にゼネラルモーターズ(GM)を創業し、アメリカの自動車産業界の先駆者でもあるウィリアム・デュラントさんの格言について紹介していきます。


ウィリアム・デュラントとは

1861年にボストンに生まれ、
6歳で母子家庭になります。

学業途中から働き始め様々な職業を経験し天性の営業センスを発揮、
25歳の時に友人と馬車販売会社を起業、
下請けに出した製造も含め、部品製造・組立・内装・塗装を自社グループ企業での垂直統合で効率的に大量生産を行い、
一方で全米各地に販売網を整備し、全米最大の馬車製造会社となり40歳前にミリオネアになりました。


それまで嫌っていた自動車ですが、
この手腕を買われて40代半ばで潰れかかっていたビュイック社事業を請われ、
技術力はあったが経営力がなかったところに、
馬車事業での垂直統合、販売網の活用、プロモーション方法を適用し、
短期間で全米トップの売り上げにし、同じ新興企業のフォード・モーターと全米トップを競うようになります。

ビュイック社を土台として1908年にゼネラルモーターズを設立、
傘下に2年で30社を束ね、垂直統合をさらに多数の企業合同による水平統合に拡大しました。


しかし企業買収による拡大策の中での失敗が財務に影響し、
1910年に銀行の意向でGM経営権を剥奪されます。

デュラントはGM取締役を兼ねながらGM外で複数の自動車会社を起業し、
1911年にルイス・シボレーをコンサルタントとして起業したシボレー社が低価格大衆車を販売して短期間に人気になります。

ピエール・デュポンの個人的支援でGM株を買い戻し、
シボレー株をGM株と交換することでGMの過半数の株式を所有、
シボレー社がGMの最大株主になります。

1915年にGM経営に復帰し買収による拡大策に奔走、
個人での企業買収もしながらGMに吸収させ、
後にGMを世界の優良起業に築き上げる人物を事業買収と共にGMに迎え入れました。


1920年、第一次世界大戦後の金融危機にGM株が暴落、
株価維持のために株の買い支えに出ましたが却って莫大な負債を負い、
GM破綻を恐れモルガン商会の資金援助で危機を回避、
GMを去り、ピエール・デュポンが後任となります。


自ら創設したGMを出ても、自身の株取引能力で何度も富豪となり、
GM追放後もデュラント・モーターズを設立し自らの信じる自動車事業を継続しました。

ウォール街での金融取引の中心人物の一人となり「ウォール・ストリートのブル」と呼ばれ、銀行も手掛けました。

複数の自動車会社の大株主となり、
デュラント社を核とした企業群で再び幅広い購買層のための複数ブランド車種を取り揃えました。


1929年の世界大恐慌で破産するも、
70歳を過ぎても新規事業に意欲を燃やし、
レクリエーションやレジャーが次世代産業となると確信、
スーパーマーケット、ドライブインレストラン、ボウリング場を経営しました。


多少の間違いなんか忘れろ。失敗も忘れろ。自分がいま、これからしようとしていること以外は全部忘れてやろうじゃないか。

様々な職業を経験した後に友人と馬車事業を立ち上げ、
製造や組立、内装など、経営やマーケティングを通じて力を付けていきます。

身に付けた力で自動車業界に入り、
そこでも紆余曲折しながらも事業を拡大していきます。

様々な失敗を経験しながらも、
次の事業の立ち上げや新しい出会いを通じて、
常に先を見て行動をしています。

やって行く中で間違いや失敗もたくさんあったと思いますが、
そこでめげずにその先どうあっていくのが理想なのかを見て、
努力を続けています。

たくさんの事業を傘下に入れながらも事業を拡張して行ったり、
金融危機で株価が暴落した時も自身の資金をかけた結果、
莫大な負債を抱えたりもしましたが、
今まで培った株取引能力で富豪になり、
複数の自動車会社の大株主となって複数の自動車ブランドを揃えて幅広い購買層に寄り添ったり、
行動を持って常に前進させてきています。

目の前の仕事を本気でしてきたからこそ、
次に繋がる仕事や力が身についていき、
そして周りに応援してくれる人も集まってくる。

それを土台にしてまた新しい事業に挑戦していくなど、
これから先しようとしていること以外に脇目も振らず没頭することが次の仕事ややりたいことにも繋がってくるんだろうなと思います。


70歳を過ぎても新規事業を立ち上げているように、
幾つになっても挑戦をやめず、
先を見た行動を取り続けることが大事だなと思います。


最後に

今回は、自動車産業創成期にゼネラルモーターズ(GM)を創業し、アメリカの自動車産業界の先駆者でもあるウィリアム・デュラントさんの格言について紹介してきました。

数々の仕事を経験してきた中で営業力を身につけ、
友人と起業をしたり、
そこから得た経験で新しい事業に踏み込んだりと常に先を見た行動を一貫して取っています。


その途中では様々な間違いや失敗もしてきていて、
ただそこで終わらせるのではなく、
常に改善策やその先の理想を見て行動をしています。

自分もこうありたいという理想を持って日々仕事に取り組んでいますが、
もっとこうだったら良かったとか、
失敗をするようなこともたくさんあります。

その中で失敗に目を向けるのではなく、
その先どうありたいのかから努力を選択することが大事だなと思いました。

周りにも挑戦と失敗を繰り返しながらも努力を続けている人達がたくさんいて、
そんな人達を見ていると自分ももっと努力ができるなといつも感じていて、
常にそんな人たちの背中に感謝しかありません。

そのかっこいい背中を見ながらも、
次は自分が誰かの希望になっていけるように、
今の選択と行動を理想の姿からしていこうと思います。


常に先を見続けて理想を掲げているかっこいい大人が増えると、
その分子どもたちもより楽しい未来を作っていける社会ができると思うので、
そんな社会を作れるようにまずは自分が出来うる最大限の挑戦を続けていこうと思います。


それではまたどこかで。

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