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人は山に躓くなくして垤に躓く(淮南子)

人は山に躓くなくして垤(てつ)に躓く
(人間は山のような大きなものではなく、蟻塚のような小さなものにつまずく。)※垤は小高い丘や蟻塚のようなものを指す

淮南子

人はわかりやすい重要なことに対しては、慎重に対応しようとするが、小さなことに対しては、とかく軽視して思わぬ失敗をするという油断を戒める言葉です。

言われてみれば誰しも心当たりがあることではないかと思います。些細なことだと軽く考えて、手を抜いた結果、思わぬ大失敗や損失を出してしまったという経験があるのではないでしょうか。

仕事の場面でいうと数限りなくそうした可能性がありますね。

■日常のルーチン業務
■お礼や感謝
■報連相 など。

例えば、日常のルーチン業務は慣れ親しんだ定型的な処理の積み重ねです。
多くの職場ではルーチン業務で手を抜いたり、うっかりしたことで大事故や大損害に繋がってしまった経験からルールを見直して今に至っていることが多々ありますが、それでもルールを無視する人もいます。

数字やお客様の名前を入力する、見積書を提出する、スケジュールを確認する。何でもない作業ばかりですが、当たり前を当たり前に行わないと思わぬトラブルになってしまいます。

・入力した内容をWチェックするルールがあるにも関わらず面倒くさがり、間違っていることに気づかずにお客様に提示してしまい大きなクレームとなってしまった。

・お得意様から見積依頼があったが、まあゆっくりやればいいやと後回しにしたところ、対応が遅いと言われて取引停止になってしまった。

・アポを確定させた後に実はダブルブッキングしていることがわかり、相手に変更を申し出たところ相手を大激怒させてしまい商談自体が無くなった。

・知人からお客様のご紹介を受けて、とんとん拍子に成約したものの、紹介者には何の報告もお礼の連絡もせずにいたところ、縁が切れた。

・お客様からタイトなスケジュールでの要望を受けたが、上司に何の確認も取らずに安請け合いし、結局対応できずに大きなクレームに発展してしまった。

なんだか無限に書けそうです。

仕事のABCという言葉がありますが、これをなかなか守れない人は多いかもしれません。

A 当たり前を
B 馬鹿にしないで
C ちゃんとやる

人は不思議な生き物で、重大なこと、重要なことはそれなりの緊張感を持ち、気を引き締めて取り組むのでかえって失敗がないのに、たかがこんなこととなめてかかっていることで簡単に躓いてしまいます。

当たり前のことを当たり前にやることが一番難しいともよく言われますが、それはスキルの問題ではなく、心の持ち方の問題なのですね。

心の隙が出来そうな時に思い出すと良い言葉かもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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