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2016年6月の記事一覧

礼儀というのはメッセージを手渡しできない相手にメッセージを伝えるための棒みたいなもの

礼儀というのはメッセージを手渡しできない相手にメッセージを伝えるための棒みたいなもの

昨日の午後、仕事のパートナーからタスクの依頼が届いた。

ひどくぶっきらぼうな依頼だった。

本意は違うんだろうけど、「これお前やっとけ」的なメッセージに感じられてしまう。

わかっているのにイラっとした。

普段から非常に礼儀正しく、仕事仲間である僕に対してそんなに礼儀正しくしなくていいと思うくらい礼儀正しい彼にしては珍しい。

すぐそばで仕事をしているのでチラッと見てみた。熱心に仕事をしている

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夢という名のトーラス

夢という名のトーラス

みなさんの夢はなんですか?

...とキーボードを叩いてみて、小っ恥ずかしくなってしまいました。(^_^;)
何の衒いもなく夢を語るには、もはや年を取り過ぎてしまっていると感じざるを得ません。

これはしかし、いいことです。
年を取ってよかったと思えることのひとつ。

ある程度人生経験を積んでしまうと「夢を語る」ことを若者の特権のように捉える向きもありますが、これは残念なことです。
若者の特権は「

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「良く見せよう」と一切思ってない文の面白さ

人のnoteを読むのが楽しみになっている。

書く方はちょっと怖くなっている。

「評価がもらえないと寂しい」という気持ちはなくなってきたものの(まだ若干は残ってるけど)、それより「伝わってる手応えがないとつまらない」という感覚が出てきた。反面いろいろ自信がない。タイトルにも導入にも中身にも最近はなんだか自信が持てなくて自分でも「面白い!」と思ってリリースできてない。noteを始めた頃はむちゃくち

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盲点

盲点

恋をしている人には、恋する相手の欠点は見えません。

 あばたもえくぼ。
 たでくうむしもすきずき。

好きは好きでいい。
好きになってしまえば、

 どくくわばさらまで。

それもまた、人間らしいです。

とは言うものの、当人はいいにしても、
迷惑をかけられるのはご免こうむりたいものです。

恋をしている人には恋する相手の欠点が見えない。
これは実は、ウソです。
恋する人も、恋する人の欠点を見て

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合理的な神秘主義

合理的な神秘主義

〈学習〉というのは、実に不思議なことです。

人間は〈学習〉します。
動物も〈学習〉します。
植物だって、たぶん〈学習〉しているはず。

〈学習〉が不思議なのは、その仕組みがわからないから。

わからないことは「神秘」です。
理由はわからないけれど、生命は〈学習〉すると信じる。

このような態度は「神秘主義」であり、僕は神秘主義者です。

しかし、残念なことに、世の中を見渡してみると、
〈学習〉が

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幸せと自己啓発

幸せと自己啓発

「自己啓発」というと「薬」を連想してしまいます。

どこか具合の悪い人が、状態を改善しようとして薬を飲む。
これは、薬の飲み方としてはOKです。
健康な人は薬を飲む必要がありません。

薬は基本的に毒です。
だから、健康そのものの人が薬を飲むと健康を損ねる。
薬を飲むのは、全体的な利益を考えて、たとえ毒であっても、現在の不健康な状態よりも全体的によくなると考えて、薬を飲むわけです。

どこも異常が

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人間という病

人間という病

ハラスメントは本当に大変な問題です。

大袈裟に聞こえるでしょうけど、人類が滅ぶとしたらハラスメントが原因になるだろうと僕は思っています。直接的には表面的には、たとえば核戦争だとか、そういった現象があげられることになるでしょうけれど、そうした人類が自らを滅ぼすような戦争を起こす原因は、まず間違いなくハラスメントです。僕はそう思っています。

この考えは、タイトル画像の本の著者安冨歩さんの受け売りな

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