マガジンのカバー画像

音スタ

11
―日々を音で綴る
運営しているクリエイター

記事一覧

00:00 | 00:00

風の強い日
朝いちばん、気合を入れて干した洗濯物が
ベランダの隅に寝ころんでいた

まだ早い時間だから
今日は風の吹く日だから

もう一回洗って干せばいい
そんなゆるい日があってもいい

珍しくピアノで作曲をしたのでメモがてらに。

妻が桃の木を買ってきてくれて。
昨日の夜はまだつぼみだったのに、
朝日を浴びて一斉に花を咲かせた。

ああたぶんこれが春の日
雪のない乾いた冬の終わりだ。
宵の月はまだ遠く
金色に光る雲に手が届きそう。

00:00 | 00:00

初雪の降る夜が明けた。

元々色なんてあってないような街に雪が積もった。
街中を白く美しく染めてくれたようでほんの少し心が弾む。

そこここで雪をスコップで運ぶ音が聞こえる。
そこら中で雪解け水が木々や地面を打つ音がする。

雪は降るときは静かだが、解けるときはおしゃべりだ。
あのしんと静まり返った夜が、なんだか随分遠い昔のことのように思える。

普段は人との関わりが少ない街だけど
今日ばかりは久

もっとみる
00:00 | 00:00

夏らしさの無い今年の夏も気がつけば後半。
残暑を控える頃合になっていた。

夏を感じる暇もなく
あっという間に過ぎていったように思える。

早く夏が終わらないかな、なんて毎年思っていたのに
いざ夏らしくない時間を過ごすと調子が狂う。

雷は晩夏の象徴とも言えるけど
こんな形でやっと、夏を感じるなんて思わなかった。

このまま秋になって冬になって。
あっという間に季節が一巡してしまいそうだ。

00:00 | 00:00

妻が出張で独りの夜。

冷蔵庫のモーター音がやけにうるさく感じる。
気晴らしに風呂掃除をして風呂を沸かすか。

電気をつける。ぱちっという音すら大きく聞こえる。
風呂の栓のゴムが劣化してきたからそろそろ交換しないと。

一息ついた。水が飲みたい。

冷蔵庫を開けてペットボトル入りの水をコップに注ぐ。
飲んでも飲んでも乾いた気しかしない。

僕も妻も決しておしゃべりな性質ではない。
それでも独りだと

もっとみる
00:00 | 00:00

普段、妻が料理をしてくれる。
僕はまるっきり食べる専門だ。

一人で生活をしていた頃は自分で作ったりもしていた。
でも自分で作るとあまり美味しいと思えなかった。

単純に才能がないのか、はたまた妻流調理術の賜物か。

今日は妻が仕事の都合で居ない。帰ってくるのは3日後だ。
食事は弁当でも買って済ませる選択肢もあった。
だがこの歳になるとできあいのものは身体に合わないことが多い。

折角妻が普段、僕

もっとみる
00:00 | 00:00

ふと深夜徘徊をしたくなった。
なんとなく今日という一日を、少し特別なものにしたくて小さな冒険を始める。

当てもなくとぼとぼと歩いていると噴水を見つけた。
コンクリートジャングルの真夜中にふっとオアシスを見つけた気がしてうれしくなる。

平日だったらまだまだ人が居たと思うけど今日はゴールデンウィーク真っ最中。
誰にも邪魔されずに、大層仰々しい噴水を独り占めできた。

少しだけ「今日なにかをやりのこ

もっとみる
00:00 | 00:00

今日はお世話になっている人に贈り物を選びに東京へでかけた。

その方はうんと遠くに住んでいて、もしかしたら仕事の都合でご近所さんになるかもしれない。
これも何かの縁。
日頃の感謝と、これからも不肖な我等夫妻をよろしくお願いしますの意をこめて。

丸の内ブリックスクエアのエシレに着く。
あいにく、目当ての缶入りのお菓子は売り切れてしまっていた。
やはり人気商品。一筋縄では手に入れられないようだ。

もっとみる
00:00 | 00:00

今週二回目の春の長雨。

過ごしやすいと言われる春と秋。ここ3,4年は短くなっている。
四季が極端になっているような印象を受ける。

「暖かくなってきた」と思ったのもつかの間。
すぐに「暑くなった」と感じ出すんだろうなあ。

00:00 | 00:00

夜、車の通行音を聞くと落ち着く。実家は道路一本はさんだところに国道が走っていた。幼少期からの刷り込みだろうか。風呂上りに通行音を聞くと眠気が強くなる。昼間は雑音で気にならない車の走行音だが、夜になると大きな音に感じたものだ。昼と夜でまったく印象が異なるのだから不思議なものだ。

作曲部屋に居るとこの音が聞こえる。すこぶる眠くなる。作業したい気持ちよりも眠気が勝る。健康に良いは良いが、少しやるせない

もっとみる
00:00 | 00:00

20170417夜に訪れた春の嵐。明日はぐっと暖かくなって、もしかしたら半そでになってるかもなぁ。