今日はお世話になっている人に贈り物を選びに東京へでかけた。

その方はうんと遠くに住んでいて、もしかしたら仕事の都合でご近所さんになるかもしれない。
これも何かの縁。
日頃の感謝と、これからも不肖な我等夫妻をよろしくお願いしますの意をこめて。

丸の内ブリックスクエアのエシレに着く。
あいにく、目当ての缶入りのお菓子は売り切れてしまっていた。
やはり人気商品。一筋縄では手に入れられないようだ。

がっくりと肩を落とし、歩く。
すると中庭からせせらぎの音が耳の裏にそっと沿う。

休日だというのにあまり人が多くない。
静かな噴水と、足を休めるまばらな人々。

都会じゃこんな小さな水音も格別に澄んだ音に聞こえるから不思議だ。
ノイズの砂嵐に負けないこの水はさながらオアシスのよう。

さて、話は変わる。

私は東京にきて結構になるが、昔よりも歩きにくさを感じるようになった。
地方から出てきて江戸しぐさが身についていない人の多いこと。

肩を引いて歩く、という江戸しぐさを知らないのだろう。
人に当たらないように避けながら歩くことが
よそ者である我々のせめてもの気遣いだろうに。

人がひしめき合う場で如何に摩擦なく過ごすか。
一人ひとりが考えるだけでもっとマシになるのに、なんだかもったいないね。