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20170420 家の安らぎ

guitarkouza
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夜、車の通行音を聞くと落ち着く。実家は道路一本はさんだところに国道が走っていた。幼少期からの刷り込みだろうか。風呂上りに通行音を聞くと眠気が強くなる。昼間は雑音で気にならない車の走行音だが、夜になると大きな音に感じたものだ。昼と夜でまったく印象が異なるのだから不思議なものだ。

作曲部屋に居るとこの音が聞こえる。すこぶる眠くなる。作業したい気持ちよりも眠気が勝る。健康に良いは良いが、少しやるせない。

人それぞれ「家の安らぎ」を象徴する音があるという。

ある人は掃除機の音という。きっと家族の中に綺麗好きな人がいたんだろう。
またある人は虫の鳴き声という。きっと木々の香りがする家だったんだろう。

音と体験は強くリンクする。
これは音楽家にとっては非常にデリケートな課題を与える。

聴き手の体験に自らの音を重ねるのか、
音そのものを強烈な体験として積んでもらうのか。

多くの人が後者を望むが、前者ルートのほうが道幅は広い。
ただ、前者は消費されてそこで止まりがち。
結局望む形で音を届けるにはあぜ道を行かざるを得ない。

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