好きなことば 12 その2
記憶の何処かに残り、色々な場面で思い出す言葉。
日々の悲喜こもごも。
突然の好機。
迷う時。
想定外のチャレンジ、難題やハプニング。
自然災害、パンデミックなどの避けられない出来事。
希望と新たな視点、気付きになる言葉。
時には諦める、時には継続する勇気と元気を与えてくれる言葉の備忘録です。
□ 善は急げ
Strike while the iron is hot. There is no time like the present.
□ 諸行無情
All things must pass. All worldy things are impermanent.
あらゆる事象は、変化し続け、移り変わり続ける。永遠の事象はない、と言う意味合い。仏教用語。
2020年に、久しぶりに聞いて、納得し、励ましになった言葉。
□ 人間万事塞翁が馬
Every cloud has a silver lining. Inscrutable are the ways of Heaven.
出典: 中国 前漢の思想書 「淮南子」。紀元前2世紀。
幸不幸は予測不可能なことである。幸運が不運に転じる、または、悪い状況が、幸福に転じる事もある。なので、安易に喜んだり悲しんだりすべきではない、と言う意味合い。
2020年に、久しぶりに目にして、励まされた言葉。様々な困難で先の見えない状況に、一喜一憂しなくても良いとの考えに、安心と希望をもらいました。
□ 二兎を追う者は一兎をも得ず
He that hunts two hares loses both.
□ 徒然なるままに
Having nothing to do.
出典: 徒然草、序段。14世紀。「つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。」
□ Live and learn.
何事も経験。長生きはするものだ。
□ You can't have your cake and eat it.
和訳: ケーキを持ち同時にそれを食べることはできない。
二つの良い事象や良い行動が、同時には成立し得ない、と言う意味合い。
□ 人間は考える葦である
原文: L'homme n'est qu'un roseau, le plus faible de la nature;mais c'est un roseau pensant.
和訳: 人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。
ここで使われている「葦」は、聖書の中の言葉「風に揺れる葦」から。川辺で色々な方角になびく植物の葦の姿を、周囲の意見に左右されるような意思の弱い人に譬えたもの。
出典: ブレーズ・パスカル Blaise Pascal. "Pensées". 1670年出版。(遺稿集パンセ)
□ I think, therefore I am.
我思う、ゆえにわれあり。
原文: Je pense, donc je suis.
出典: ルネ • デカルト René Descartes. "Discours de la méthode". 1637年出版。 (方法序説)
□ The eyes, which are the windows of the soul. - Plato
和訳: 目は心の窓。
紀元前5世紀~紀元前4世紀
□ No law or ordinance is mightier than understanding. - Plato
和訳: 如何なる法律や兵器よりも知識と思いやりは優る。
紀元前5世紀~紀元前4世紀
出典: Plato, Laws, Book 9, page 875.
□ Catch-22. A catch-22 situation.
解決出来ないジレンマ。解決の手段と結果が矛盾しあう困難な状況を表します。
小説の中で、部隊の共通規則は Catch-22 と呼ばれ、それは戦争の過酷な現実に矛盾する内容の規則。任務は危険だが遂行義務のため辞退出来ない等のジレンマが描かれる社会風刺小説。20世紀米文学の代表作の一つと言われています。
出典: 米作家 Joseph Heller "Catch-22". 第二次大戦中、イタリア着任の米国部隊が題材。1953年執筆、1961年出版。
まとめ
2020年から現在まで、リモート環境で幅広い分野の話しを聞き、様々な「言葉」に触れる機会が増えました。
世界中の人々の「言葉」に学び、「言葉」に助けられ、癒された一年だった様に思います。
《好きなことば その1》、はこちらからご覧ください。
お読みいただきありがとうございます。
良い一日をお過ごしください。
サポートは不要です🙏 近くの人、遠くに居る人々に感謝を伝え優しさを人から人へ広げて行けたら幸いです。