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最初にして最強の依存症脱出法!?

「自分は依存症だ」と認めて克服を決意するにあたり、まずは電子書籍で2冊の本を購入しました。なんとなく効果がありそうな1冊目を読んでいたものの次第に集中が切れてきて、ちょっと休憩に…と比較的読みやすそうなもう1冊に手を出したところ。これが思いがけない名著で、あっという間に夢中になり、日々の合間を縫って1週間で読了したのでした。

つい今しがた読み終えたのは、磯村毅著『二重洗脳』

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こちらを購入した理由は
 ・楽天koboで取り扱いのある電子書籍だったから(ポイントアップ期間に購入)
 ・同じ著者の『親子で読むケータイ依存脱出法』が気になっていたものの、書籍紹介やレビューから、こちらの方がより依存症を概観できそうだったから
 ・「依存症の基本から書いてる依存症関連本では一番おすすめ」というレビューに惹かれて

「最初に読む手引きとしてよさそう」なんて軽い気持ちで購入して、依存症について大まかに把握することができればいいなくらいの期待度だったのですが……全ての章を読みきった今、なんだかこの1冊で依存症を克服できそうな気がしています。他の本をまだ読んでいないから大きなことは言えないけれど、この本にある知識と技術をもってすれば、依存症の対策としては万全なのではないかしら?

教科書のようなゴリゴリの専門書とも違い、本を通して著者に語りかけられているような構成のため、すんなり読み進めることができます。内容も決して難しいものではない。むしろ(自戒を込めて極端な表現にて失礼します→)脳がぶっ壊れている依存症患者にも分かりやすいように、平易な言葉で表現を変えて繰り返し大事なポイントを書かれている。

何より「他人事」とは思えないような事例の連続に、ページをめくる手が止まりません。依存症に陥った経緯や顛末、気持ちよく説明がつく理論や救いとなる解決策を知りたい。読めば読むほど、ほとんど諦めがついていた自分の人生も「もしかして、まだ希望は残っているのかも」と前向きな気持ちになってくる。

読後感がとてもいいんです。依存症について書かれた書籍ってもっと、「ああ、こんなに沢山の問題を私は抱えてしまっているんだ」「さあ、これから頑張っていかないとな…」等々、読後はずしんと肩が重くなる印象がありました。その覚悟で読み始めて、なのに思いがけず、重くない。それどころか、これまでのしかかっていたあらゆる枷が外れて軽くなった感覚すらあります。

もし興味を持たれてこれから読まれる方がいらっしゃれば、ぜひ本の通りに、最初のページから順に読み進められてください。私にとって印象深買った内容をここに記しておきたいけれどそうしない理由はこのためです。

必ず取り上げた順番に読んでください。「気づき」の連鎖を起こすには、この順番が大切だからです。  (「はじめに」より引用)

本書の内容と深く関わる感想やその後の変化については、ちょうど最近実装されたという「ネタバレ防止機能」を使って別記事で書く予定です。

きっとネタバレにはならないだろうから、「おわりに」に書かれていた文章を引用します。

私はこの本にはカウンセリングに負けないくらいの力があると信じている
「先生に言われて気づくより、自分で本を読んで気づくのなら、そのほうが身になりますよね」
禁煙外来のデータを見ても、カウンセリングと「リセット禁煙」(※著者の別の本)の読書療法の間には、成功率で差が出ていなかった

(引用箇所によって強気の著者さんっぽく読めますが、そんなことは全くなく、事実と理論をベースに丁寧に解説してくださっています)

この箇所は、実際に読み終えた私も特に頷けるところです。

依存症を自覚して一刻も早く専門家に相談…がしづらい幼子のいる専業主婦として。家事育児と両立するのが困難な、一人で外出する時間を作ったり通い続けるための大きなお金を用意したりする必要もなく「家にいるときの隙間時間に」「書籍1冊分の出費で」依存症の対策ができるなんて、本当にありがたいです。

読みかけのもう1冊の本も待機しているのですが、私はノウハウコレクターや専門家でなく、あくまで依存症を克服したい専業主婦。しばらくの間、こちらの書籍の内容を主軸に生活の改善を図ろうと思います。

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