記事一覧
かえって理不尽に見える
海辺の街の空にはトンビがよく翔んでいる。姿を見かけるたびに、憎々しい気持ちで胸がいっぱいになる。あのトンビは、いつぞやの私からメンチカツをかっさらったあのときのトンビではないか、と疑ってしまうわけである。
駅前の肉屋で買ったばかりのメンチカツであった。その日の夕飯のおかず(主力選手)になるはずのメンチカツであった。一口かじるだけで肉汁がじわっとほとばしる、真に肉々しいメンチカツであった。
トン
海辺の街の空にはトンビがよく翔んでいる。姿を見かけるたびに、憎々しい気持ちで胸がいっぱいになる。あのトンビは、いつぞやの私からメンチカツをかっさらったあのときのトンビではないか、と疑ってしまうわけである。
駅前の肉屋で買ったばかりのメンチカツであった。その日の夕飯のおかず(主力選手)になるはずのメンチカツであった。一口かじるだけで肉汁がじわっとほとばしる、真に肉々しいメンチカツであった。
トン