ごくらく

人生いろんなことがあるけれど、それはすべて宇宙の計らい。

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最近の記事

PTAの自発的活動を振り返る

約1年前の話。 PTAの役員があと1名足りないから、誰かできないか、という話を聞いた。正社員として働くことを辞め、娘の登校に付き添うことが多かった私は、こんなに学校に行くなら、PTAの仕事も何とかなると思い、引き受けることにした。 引き受けてすぐ、臨時休校になり、活動再開は夏になった。実質、10カ月間の活動。その役員の任期が先日、終了した。私にとっては貴重でとてもありがたい経験になった。 ひそかな決意顔合わせの場に行ったら、同時期に一緒に役員をやる人たちは、もともと知り

    • 2年生、修了

      12月、毎日登校した娘は、冬休みなんていらない、学校に行ってお友達と遊びたいと話していた。それでも、クリスマス、お正月という子どもにとって魅力ある2大イベントには心躍らせ、休みを満喫した。 3学期が始まった娘の通う小学校の冬休みは短く、12月28日から1月5日まで。あっという間に過ぎた。12月の勢いはまだ残っていて、始業式の日も娘は登校した。 娘は、週明けの月曜はいつも休んでいたが、火曜から金曜までは登校していた。ある金曜日、下校するなり 「今日は最悪だった」 と言っ

      • 娘の2学期

        運動会を終えた娘はほっとしたように、翌週はのんびり過ごした。週末はお友達と遊び、夕方、先生に会いに学校に行くことは続けていた。先生はいつも、温かかった。 見学イベントに向けて2年生には、地域のお店を見学しに行く授業があるらしかった。先生にそのことを聞き、3つのコースがあることを知らされた娘は、あまりなじみのない方向のコースに行ってみたいと言っていた。 「せっかく行くなら、いつも行かない所に行ってみたい」 そんな言葉が娘の口から出たことに、私は成長を感じるとともに、自分の

        • そして、運動会当日

          運動会当日。前日より空気が冷たい朝だった。 すっきり目覚めた娘は、最近ブームになっている朝食の卵焼きづくりに専念していた。焦げ目がなく、きれいな黄色の卵焼きを作り、満足気に 「今日も、ママが作るよりきれいにできたよ」 と、食卓に並べてくれた。 ワクワクしているのは・・・朝食を食べながら娘は言った。 「ママ、今日はいつもより早く行きたいの。通学班の子たちが出たら、すぐに私も出る。着いたらすぐ着替えなくちゃならないから」 「いいよ、食べ終わったらすぐに支度しよう」

        PTAの自発的活動を振り返る

          運動会への道のり

          今年度の運動会は例年より遅く、10月に行われることになった。昨年は、全く出場する気がなく、保護者観覧席から、子どもたちの運動会を見ていた娘。今年はどうなるかなと、不思議だが不安よりも楽しみな気持ちで、私はその時期を迎えた。 いつもと違う運動会夕方、担任の先生に会い、その日の学校での出来事や宿題を聞き、簡単な個別指導を受ける日は続いていた。そこで、先生から運動会の話を聞いた。 「今年はね、学年ごとの運動会になるんだ。2年生が運動会をしている時、他の学年は教室で授業。見に来る

          運動会への道のり

          エネルギーの流れ

          学校に行っていなくても、お友達と関わりたい気持ちが強い娘は、思いついた時に、お友達に手紙を書く。手作りしたアイロンビーズのブローチや、ビーズのイヤリング、自分でデザインした缶バッジなどを同封し、そのお友達に幼いきょうだいがいたら、その子たち向けにシールや折り紙を同封している。 手紙が与えてくれたもの保育園のアルバムをたまたま見ていて、その日、あるお友達の誕生日だったことに気づいた娘は、プレゼントを作り、丁寧に手紙を書いて、びっくりさせたいと言って、お友達の家のポストに入れた

          エネルギーの流れ

          世界一の幸せ

          秋らしい空が広がるようになった。私の好きな季節が始まって、わくわくする。 洗濯物を干しながら、白いモクモクした雲が映える青空を見ていたら、あたたかな陽射しと共に、とても嬉しいメッセージを受け取った。最近、じわじわと、その感覚を体で味わっている。 もがいた結果・・・今まで、娘のことで、いろんな人に話を聞いてもらい、相談に乗ってもらってきた。対処療法的に、親の対応についてアドバイスをもらったこともあるし、そもそも不登校は問題なのか?と問われたこともあった。学校が全てではない、

          世界一の幸せ

          「ためらい」がもたらすもの

          いつになく短い夏休みが終わった。 学校に行っていない娘にとっては、夏休みも、そうでない日も、さほど過ごし方に変わりはなかった。しかし、臨時休校にしろ、夏休みにしろ、子どもたちが登校しない日々は、私の気持ちに確実にゆとりをもたらした。 外出自粛の夏休み夏休みに入った途端、近所で新型コロナウィルス感染者が出たという情報が流れた。娘は、夏休みになってお友達と遊ぶことを楽しみにしていたが、親たちは警戒し、子ども同士を遊ばせることを避けるようになった。 公園に行っても、子どもの姿

          「ためらい」がもたらすもの

          夫に左右されない「在り方」を目指して

          不安定な母を「そのままでいいんだよ」と受け入れてくれる娘だが、いつまでも甘えているわけにはいかない。いや、甘える時もあっていいが、それだけではいけない。 先送りをやめる決意私は娘に謝った。彼女はいつものように優しく笑い、「いいよ」と言ってくれた。 娘には、素直に非を認め、本音を話せても、なぜか夫には、私のほうが年上だという変なプライドや、働いていない私がモノ申してはいけない、どうせわかってもらえない等の思い込みがあって、なかなか話せない。 その壁をクリアしないと、先に進

          夫に左右されない「在り方」を目指して

          消耗は自己責任

          分散登校で学校が再開して、通常登校になり、あっと今に1か月が経った。娘は、気が向いた時に学校付近を散歩してみたり、先生に会いに行ったり、好きなことをして過ごしている。そんな娘を見ると、私の中に残っている心配が、むくむくと顔を出してきてしまうが、そんな心配はどこへやら、娘はあっけらかんとしている。 夕方の登校学校でお友達が何をしているかは、気になるらしい。ある日、担任の先生から電話をもらい「『学校の近くに来られそうだったら、連絡してね』って言われた」と教えてくれた。とはいえ、

          消耗は自己責任

          勇気と挑戦の記録

          学校が再開した。娘は、再開当初はかなり頑張り、連続登校した日もあった。行った日は、それなりに楽しいと言って帰ってきたが、気を張って緊張して過ごしているのか、ここへきて再び、行かなくなった。 今回は、そんな娘が、勇気を出して頑張って挑戦したことを書いてみたいと思う。些細なことではあるが、私たち親子にとっては、特別な、印象深い出来事だった。娘自身が決めて動いたことは、きっと娘の自信になっているだろう。 教室に一人で入る1年生の時、教室に入ることを拒み、一人廊下で過ごしていた娘

          勇気と挑戦の記録

          わずかだが、大きな壁

          緊急事態宣言の最中も、幸か不幸か、夫は在宅勤務ではなく、普通に出勤していたため、生活リズムが大幅に変わることはなかったが、午前登校、午後登校が入り交ざる日々は、どうなるだろうか。 たった1行が・・・毎日登校することになった初日。その日は午後からの登校だった。 臨時休校期間に学校から出された宿題は、そつなくコツコツとこなしていた娘だったが、どうしても、何を書いたらいいかわからないプリントがあった。数学のようなわかりやすい正解がない問いで、自分の意見、考えを自由に書くのだと思

          わずかだが、大きな壁

          自分の「内側」に気づくとは

          娘を応援するどころか、傷つけてしまった分散登校二日目。翌日は休みだったのは、幸いだった。 私は、じっとしていられない性格なので、娘や夫が、ゴロゴロしているのを見ると、どうしても時間の無駄遣いだと思ってしまう。本格的に体調不良の時だけが、横になっていい時というわけではないのに。走り続け、動き続けることが正しいわけではないと、自分に言い聞かせ、ゆっくりする時間、ぼーっとする時間を受け容れる努力をしようと決めた。 分散登校 三日目そうして迎えた、分散登校三日目。この日も通学班で

          自分の「内側」に気づくとは

          断ち切るべき負のループ

          無事、分散登校初日を乗り越えた娘だったが、通学班での分散登校日を迎えた朝、テンションは低かった。それでも、学校には行きたい気持ちが強く、通学班の集合時刻には、集合場所にも行ってみると言って、家を出た。 分散登校 二日目集合場所には、大勢の小学生が集まっていた。場所の特性上、「3密」の状況は避けられず、ソーシャルディスタンスも何も、あったものじゃなかった。 それでも子どもたちは、和気あいあいとおしゃべりし、新一年生も加わり、見送る保護者も集まって、にぎやかだった。 娘はそ

          断ち切るべき負のループ

          分散登校 初日

          非常事態宣言が解除されるまで、娘の通う小学校では、地域別に、登校時間を分けた分散登校日が3日、設けられた。1日目は、低学年は保護者と登校、2日目、3日目は、通学班での登下校となっていた。 2年生になって初めての登校日に、昇降口でフリーズしてしまった娘(前記事:春のエネルギー)。今回の登校日はどうするか、私は本人の意思に任せ、見守るスタンスを貫こうと思った。 娘の心、母知らず前日の夕方、同級生ママさんたちとの間で「明日の持ち物って、これでいいんだっけ?」というメッセージのや

          分散登校 初日

          普通、一般って何だろう?

          習い事を全て辞めたら、土曜日に平和が戻った。 バイオリンも、スイミングスクールも、これから面白くなるところだと思っていたので、私の残念な気持ちは、完全には抜けなかった。でもそれ以上に、私には静かな週末のほうがありがたかった。 娘が嫌がることは、その理由が親である私に伝わらなくても、何か意味がある。そう思った私は、夫が何と言おうと、娘が嫌がることを無理強いすることをやめた。 「やらなきゃいけないの?」時々会う、同じ年齢の子を持つ近所のママさん達との話題は、ゴールデンウィーク

          普通、一般って何だろう?