(連載123)「汚れの首輪」のランウェイショー:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2023年
前回からの続きで、ニューヨークでランウェイショーをやったお話です。
テーマは白いメンズシャツの襟についた「汚れの首輪」で、
これは、私のライフワークなのですが、
(ってか、コレ意外が思いつかない。汗)
なので、今までも何度も何度もやりました。
なので今回のショーは全部新作というわけではありませんが、今風に?コーディネイトを変えたりして、新鮮にアップデートしてしてみました。
これは、ディオールのシャツについた汚れの絵(ドローイング)をプリントし、リメイクしたシャツに貼り付けたもの。
ちなみに、モデルさんは全員ボランティア。毎回キャラ濃いめの人を選ばせていただいてます。(ご協力有難うございます)
こちらは襟だけ切ってをつなげたリメイクのもの。
汚れはオリジナルのまま!いったい何年前の汚れでしょうか?笑
古すぎて、もう匂いも消えてます〜〜!!爆笑
デッカい、襟シリーズより。
襟の中心にある大きめボタンは、ジャムの蓋に穴をあけてボタンに。
どこまでもリサイクル!!笑
こちらは普通に着れる服シリーズより、襟のカバーオール。
たまには、フツーに着れるのも必要かと。笑
これは、いつぞや、ニューヨークタイムズに取り上げられた襟です。
ノーベル賞をとった方が書いたトランプ元大統領の記事のイメージ画像として使われました。
そして、いよいよ、ここからが、本番!
これらの服を見せつつ、前回も申しあげましたが、
私は観客が、あっ?と驚く事をするのが、好きな性分です!!
「こんなランウェイショーは見た事なかった」と思ってもらいたい
サービス精神丸出しの演出!!
それをここに発表いたします。
モデルがなんか持って出てくる。
それはシャツのオブジェであった。
モデルはそれを床において、周りをうろうろする。
その際に観客にシャツの後ろのデザインをじっくり見せるからくり。
シャツの後ろ姿はこんなふうになっているのである!
バッグをもったモデル登場!
中から何かを出す。
ランウェイで観客に箱を手渡す。
これは汚れたシャツがはいっています。(お土産か??)
「え〜?これ持って帰っていいの???」なんて思わせておいて、
次に出てきたモデルがそれを回収する。笑 (当然でしょ)
モデルがランウェイで
意味もなく、いきなり、床に寝転ぶ。
そして、その次のモデル
も、寝転ぶ
〜だけでなく、いきなり自撮り(笑)
パチパチ、何枚も撮り続ける。
そして、そのまた自撮りを撮影する観客たち
モデルにはランウェイでは、絶対に無表情で!というリクエストをしています。
ただし、窓越しにストリートを見て立った時、その5秒間だけ、とんでもない顔をしてください。とお願いした。
ほとんどの観客には見えない事になっていますが。
窓に立ってる人だけがこれが見える。
(実際はもっといるはずだったが、わずがひとりかふたり。苦笑)
これはショーの最初のこのシーンの続編です。
そのはじまりとは、こうです。
始まる前にモデルが観客に混じって座っています。
何気にその場所で着替え出し、
回りは、「この人?大丈夫かな? なんか、この人ヤバくね?」
と思っている矢先に、ショーがスタートする。
実はその怪しい人はモデルだった!!
(詳しくはこちらに)
そして、ここからは、この続きになっています。
ラストシーン、最初のシーンと同じモデルが出てくる。
あれ?
腹がデカい!!!
妊娠9ヶ月となっている。わずか20分で!!笑
そして、一通り歩いて、みんなの前でポーズととった後、
前のジッパーを降ろし、何やらとりだす。
それはプラスティックの長ーーい長いチューブであった。
どんどん、ズラ〜〜ズラ〜〜〜〜と取り出していくと、
お腹はみるみる凹んでゆきます。
そして、その最後くっついているのは。
汚れの首輪!!!
ま、当然ですよね。笑 テーマですから。
そして、つまり
ビニールの紐はヘソの尾だったのだ!!!
至福の母と子。
無事出産終了!!
モデルはその場で服を脱いで、着てきた服に着替えて、まるで何もなかったかのように、座席に戻ります。
これでショーは終わりです。
レポートは以上になります。
もしこのショーの動画がご覧になりたい方は、是非!!
こちらからご覧ください。
ニューヨーク在住の映画監督、堀江貴さんが制作してくれました。
お読みくださり有難うございました。
感想を書いてくだされば、嬉しいです!!
L*
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