- 運営しているクリエイター
#寝る前に読むショートストーリー
あらびき桃太郎 - 7 「今日からお前は」
じい:「わかった。とりあえず分かったからその刀しまって。臭いの。なんか臭いのよ」
もも:「おーけー。わかったよ」
じい:「ひとまず、ガブリエルの予言の件を解決しないと。桃井がオスと出会うことができなかったから、救世主がまだ現れないってことだ。もう少し待ってみるか、それとも違う作戦で……ってあれ? ガブリエルどこ? ってかよくみたらばあさんもいない。どこいったんだ? おーい、ふたりともー、どこに」
あらびき桃太郎 - 3 「智辯大付属中京商業学園広島第一」
ばあさんは川で拾ったそのブタを家に持ち帰りました。
「おい、クソジジイ! ちょっと外出てきてみろよ! とんでもねぇもん手に入れてきたで!! 」
居間のテレビで甲子園を見ていたじいさんは、返事をせず代わりにテレビの音量を大きくしました。
「おいジジイてめぇ!家内の声を聞きたくねぇってか!……はぁーん分かったよ。アンタの返事は受けとった。じゃあ桃井はアタシ一人でいただくことにするからね!!後
あらびき桃太郎 - 2 「ドンブラコ」
ちょうどあの頃、あるところに、じいさんとばあさんが住んでいました。じいさんは週に1回ほど山に柴刈りに、対してばあさんは毎日川へ洗濯に出かけていたので、まぁまぁフラストレーションがたまっていました。
そんなある日の朝。ばあさんは、いつものように川へ向かい洗濯をしていました。
「あーもう、あんのクソジジイ。早いとこくたばらねぇかな。毎日蒙古タンメン食ってやがんのに、なんで倒れねぇんだよあのヒゲ
あらびき桃太郎 - 1 「書き出し」
むかしむかし。と言えばむかしだし、最近といえば最近。去年のことを「ちょっと前に……」と言う人もいれば「もうずいぶん前の話だけれど……」と言う人もいますよね。
つまり、時間の感じ方は人それぞれなのです。
なので、このお話がむかしなのか最近なのか、それとも未来の物語なのかは、あなたの感覚に委ねたい。あなたには、他人とズレていようと自分の感性には自信をもって、明日もまた前を向いて生きてほしいの