勝手に2021年ベスト小説TOP3
大晦日。今年読んで最高だった小説たちの中から特に凄まじかったものを3つ紹介します。
■3位:『教育』遠野遥
設定と登場人物造形が完璧すぎる。主人公にとっては当たり前の生活が、読者から見ればとことん異常。そのギャップから来る気持ち悪さが全部プラスに働いていて、常に面白い。何を読まされているのか?と混乱しながら、こちらが不安になるくらい純粋で真っ直ぐな主人公によってギリギリ現実味が湧いてくる。違和感を抱き始めている登場人物がいてもブレない主人公に笑ってしまう。作中作や催眠術中