銀ぶちペンギン[M-33]文学フリマ東京36

1995年生まれの中学同級生【小島】と【森】による全力ショートショート。 文学フリマ東…

銀ぶちペンギン[M-33]文学フリマ東京36

1995年生まれの中学同級生【小島】と【森】による全力ショートショート。 文学フリマ東京36初出店!よろしくお願いします🐧 【連絡先】tanpankozou@gmail.com

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

銀ぶちペンギンの自己紹介だペン。

 はじめまして。皆さん、おはよう、こんにちは、こんばんはです。この記事は、僕たち「銀ぶちペンギン」の自己紹介をしようかなと思って書きました。  今の時代は、人間味を感じないコンテンツはダメかなと考えまして。なのでまずは、運営しているのはペンギンではなく人間である。という衝撃の事実をお伝えしなけばと思い書き始めた次第であります。  今後、「おい!お前らペンギンって名乗ってるのに人間じゃねぇか!」というトラブルを避けるためにも、この記事は必要なのです。  ここでは正直に、僕

    • 文フリ前日に文フリ初出店の告知記事をアップする文フリ初心者

      5/21(日)に開催される「文学フリマ東京36」に出店します。 文学フリマとはその名の通り、文学作品のフリーマーケットのことです。販売する商品は「自らが文学と信じるもの」であればOKで、小説以外も様々な作品が集まります。 今回の東京開催の出店数は1467とのこと。すさまじい数です。 さて、知ったかぶりをしましたが、銀ぶちペンギンの2人はこれまで一度も(来場者としても)文フリに行ったことがないのです。上記の情報は今ググりました。 そんなのがいきなり出店者になるとな? 不

      • 作戦会議

        「作戦を確認しよう」  川田の背中に声をかけた。 「いつも通りだろ?」  周囲を警戒してか、川田が振り向かずに答える。受け答えに真剣さが足りないような気がして、僕は少し苛立った。 「今日は大久保の救出が最優先なんだ。ただ逃げれば良いってわけじゃない」 「わかってるって。お前がおとりになってる間に俺が助ければ良いんだろ?」 「そりゃあ簡単に言えばそうだけど」 「大久保には作戦伝えてあるのか?」 「正面はおとりってことはね」 「なら大丈夫だろ。心配ない」  余裕があるだけなら

        • 君が今夜見る夢

          「半熟卵のドリアと、このチキン」 「あと、タラコソースのパスタと、このサラダを。あ、ドリンクバーも2つお願いします」  メニューを所定の位置に立てかけて、窓外にちらつく雪を見る。学生時代に飽きるほど訪れたファミリーレストランではあるが、窓からの景色は雪ひとつでいつもとまるで違って見えた。寒さに体を縮めて歩く人々の間を、小さな妖精たちが楽しげに飛び回っているようだ。  子供の頃の、雪が降っているとわかった途端に夢中で外へ飛び出してしまうような興奮はさすがにもう感じないが、小さ

        • 固定された記事

        銀ぶちペンギンの自己紹介だペン。

        マガジン

        • ショートショート集
          39本
        • 銀ぶちペンギン定点観測
          5本
        • ペンギンの自由帳
          10本
        • オススメ本・読書記録
          4本
        • あらびき桃太郎
          8本
        • 面白い!オススメの小話
          4本

        記事

          勝手に2021年ベスト小説TOP3

          大晦日。今年読んで最高だった小説たちの中から特に凄まじかったものを3つ紹介します。 ■3位:『教育』遠野遥 設定と登場人物造形が完璧すぎる。主人公にとっては当たり前の生活が、読者から見ればとことん異常。そのギャップから来る気持ち悪さが全部プラスに働いていて、常に面白い。何を読まされているのか?と混乱しながら、こちらが不安になるくらい純粋で真っ直ぐな主人公によってギリギリ現実味が湧いてくる。違和感を抱き始めている登場人物がいてもブレない主人公に笑ってしまう。作中作や催眠術中

          タップノベルを作ってみた!

          突然ですが、タップノベルってご存知ですか? ぼくは全然知らなかったのですが、なにかのきっかけで(たしかTwitter広告だったような)最近知りまして、興味が湧いたので作ってみました。 https://tapnovel.com/episodes/2994/viewer その名の通り、画面をタップすることで話が進んでいく形式の小説です。登場人物をキャラクターとして画面に表示させたり、背景の変更で場面転換したり、小説というよりはゲームに近いイメージでしょうか。 このプラット

          タップノベルを作ってみた!

          たくさん本を買うという幸せ。

          たくさん本を買うという幸せ。

          有限会社サイコパス

          「1人、新しく社員を採用しようと思う」  先月、突然社長がそう宣言した。 「ほー、珍しいですね。なんでまた」 「うちの会社に新しい風を吹き込んでもらう」 「なるほど。僕が入ってからまだ2年ちょっとですけど、たしかに僕以降1人も採ってないですもんね。いい人いたんですか?」 「いや、まだこれからだ」 「あ、じゃあとりあえずうちのサイトで募集かけときますね。バイトじゃなくて社員ですか。転職サイトとかにも出したほうがいいですよね」 「いや、いい」 「けっこうゆっくり採

          定点観測⑦タイムアタック!

          3/15(月)19:28 こんばんは。今月も15日になりましたので定点観測やりたいと思います。 <この一ヶ月に読んだ小説> ・筒井康隆『残像に口紅を』 いつだったか、アメトークの読書芸人でカズレーザー氏が紹介していて、買いました。数年経って読みましたが、頭おかしくて面白いです。 50音が小説から消えていく(消えた文字はもう使えない)んですが、最後の方だけ読むだけでもいいのでぜひ書店で見かけたらパラパラしてみてください。 https://amzn.to/3cw52iX

          定点観測⑦タイムアタック!

          定点観測⑥旅の思い出エッセイ-その2【小島】

          3/1になりました。定点観測のお時間です。みなさんこんばんは。そしてお久しぶりです。銀ぶちペンギンの【小島】です。  先日も報告させていただきましたが、現在ぼくは動画制作スキルを手に入れるため日々奮闘中であります。もう少し具体的に言うと、写真活動の中で知り合った飲食店にお店の公式instagramを運用する業務を任されています。その中で写真・動画撮影やSNS運用に伴うマーケティングなど、経営戦略の一端を担っている。という状況です。  文字に起こすと大層なことをしているよう

          定点観測⑥旅の思い出エッセイ-その2【小島】

          定点観測⑤悪戦苦闘日記

          お久しぶりです。個人的には特に名乗る必要もないかと思っていたのですが、相方に発表されてしまいました。森です。相方の小島は中学校の同級生です。中学卒業から今年でちょうど10年、まさか今2人でこんなことをしているとは……。不思議なものです。 さて、先日相方より宣言していましたが、またもやショートショートの更新頻度が落ちそうです。ごめんなさい! ただ、「銀ぶちペンギン」にかけている時間は変わらないどころか増しているくらいなのでパワーアップにご期待ください。 撮影・編集スキル修

          【みなさんにご報告🙇】

          【みなさんにご報告🙇】 3ヶ月ほど毎週(水)の新作ショートショート投稿を続けてきましたが、ここでまた一度不定期投稿に変更します。 理由は ①小島 : 写真撮影を担当していた別事業で動画制作が必要になり、これを機に撮影・編集スキル修得をしたいので一旦そちらに集中したい。 ②森 : 現在、短編小説の公募に向け悪戦苦闘しながら執筆をしているため。 本当は先週のショートショート「宇宙の片隅で」を投稿した段階で決定していたのですが、連絡遅くなり申し訳ありません🙇 ただ、毎月1日・

          宇宙の片隅で

           ぼくはこの小さな惑星から離れたことが一度もない。もうどれくらいの時間を先生とふたりきりで過ごしたろう。先生はいつも通りモニターに向かって作業をしている。ぼくはその背に向かって声をかけた。 「先生、宇宙に出かけましょうよ」 「ごめんなさい。何度言われてもそれはできないんです。あなたは私の仕事を見ていてください」    先生はぼくのことを「あなた」と丁寧に呼ぶ。どうしてかは知らない。けれど、先生のそういうところもぼくは好きだった。 「なぜです? 一度くらいよいではありません

          定点観測④何もないので旅の思い出エッセイ-その1【小島】

          はじめに。実は、ひとり旅が趣味です。21歳~23歳の2年間、休日を使って車中泊で45都府県に行きました。(残すは佐賀県と北海道。)ちなみに僕の中の「行った」の基準は"1泊以上すること"としています。 今日は、旅先で起きた体験談を書いてみました。ハードルをあげるつもりは毛頭ないですが、この話は客観的に見てもウソのような、マンガのような話です。 マンガだとしたら"そんな馬鹿な展開"すぎて寒々しいのですが、これがホントなので一生の思い出になっています。 そんな旅のお話はnot

          定点観測④何もないので旅の思い出エッセイ-その1【小島】

          ふさわしい役目

           モユ王は窮地に立たされていた。隣国の侵攻が止まらず、国の存亡が危ぶまれる日々。国民たちは、日に日に悪化していく生活への不満から各地で暴動を起こし、すでに手がつけられなくなっていた。 「この国もおれの代で終わりか……。先代の王たちになんといわれるだろう」  寝室でひとりきり。モユ王は今日、毒薬を飲み死ぬつもりだ。手に握りしめた薬を口の中に放り込もうとしたその時、ふわりと体が軽くなる感覚が起こった。夢かと思ったが、寝ていないから、そうではない。まだ薬も飲んでいないため、幻の

          「推し、燃ゆ」面白すぎた。なんじゃこりゃ……。 これは必ずnoteにまとめます。 地元の名古屋では、本屋でなかなか手に入らない状態になってます。皆さんの地域はどうですか??☝

          「推し、燃ゆ」面白すぎた。なんじゃこりゃ……。 これは必ずnoteにまとめます。 地元の名古屋では、本屋でなかなか手に入らない状態になってます。皆さんの地域はどうですか??☝