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文フリ前日に文フリ初出店の告知記事をアップする文フリ初心者

5/21(日)に開催される「文学フリマ東京36」に出店します。

文学フリマとはその名の通り、文学作品のフリーマーケットのことです。販売する商品は「自らが文学と信じるもの」であればOKで、小説以外も様々な作品が集まります。

今回の東京開催の出店数は1467とのこと。すさまじい数です。

さて、知ったかぶりをしましたが、銀ぶちペンギンの2人はこれまで一度も(来場者としても)文フリに行ったことがないのです。上記の情報は今ググりました。

そんなのがいきなり出店者になるとな? 不安だ……!

どうしてそんなことになったのかと言えば、昨年12月、ありがたいことに「文フリに本出さない?(意訳)」と誘ってもらったからです。「え、出します(意訳)」と反射的にお答えしたところ、あれよあれよとドキドキワクワク本作りの旅が始まりました。

と言っても、我々銀ぶちペンギンはほとんど何もしてません。今回僕たちを誘ってくださった張本人であるnorimoriさんという魔法使いが、僕たちが書いたまとまりのないショートショートたちを絶妙な構成で一冊に束ね、一人前に育ててくれたのです。

本作りの旅はnorimoriさんが超速で作ってくれたこんな企画書から始まります。

キーワードは「ZINE」。見かけるとなんだか気になって手に取ってしまうあれ、を目指すべく、企画書をベースにみんなでアイデアを出し合います。

ボリューム感の参考にしたのが、まさに「なんだか気になって」買ってしまった『園』という文芸誌。

「新書サイズだけど新書ほど厚くなく、小冊子ではあるけれどパンフレット的なものよりはボリュームがある」この絶妙なサイズ感は、僕たちがこれまで書いてきた「互いに特に関連のない1,000〜3,000字程度の短い話」たちを詰め込むのにぴったりだと思いました。

次は「どのショートショートを収録するか」を決めていきます。

これは小島と森が話し合って決めました。まずは思い入れのある話などこれは外せないというものが数作すぐに決まり、そのあとは「星新一さん風の“ザ・ショートショート”な話から、“ぽくない”話までバランスよく」かつ「小島作・森作が同じくらいの量になるように」ピックアップしていったら意外とすんなり決定。

僕たちが今回本を作るにあたって担当したことの8割がこれです。こんなに楽していいものか……。

収録作が決まると、いよいよnorimoriさんによるデザインがスタート。掲載順は、最初と最後の作品だけは僕たちの希望のものを指定させてもらったんですが、それ以外は完全にお任せしました。

この順番が……めちゃくちゃいいんです。初めてゲラを通しで読んだときの喜びといったらもう。

そして、今回norimoriさん以外の方にも各作品に合う挿絵や写真を提供していただきました。これもまた最高で……! 一作ずつ違った世界観がより際立ちました。

並行して決めたのが、この本のタイトルです。短編集ではよく収録作の一つがタイトルとして採用されていたりしますが、この本はそういうものでもないので、なにか別のものを捻り出さねばなりません。

頭を悩ませた結果、「様々なもの(ショートショート)が集まって、まとまった一つのもの(一冊の本)を形作っている」というイメージから出てきた、『遊園地』という言葉をタイトルにすることに。このタイトルを元に表紙のデザインも考えてもらいます。

そしてもう一つ、グッズの制作もありました。相談の結果、商品として缶バッジを、本の購入特典としてしおりを制作することが決定。こちらもデザインを進めてもらいます。そう、やってもらってばかりです。

あっという間に日々は過ぎ、上がってきたデザインたちを見るたびに「いい! 最高!」と小躍りしているうちに、ゲラが出てきます。

ゲラのチェックは、己のザルな目との戦いでした。

読み返すたびに見つかる修正点! できるだけまとめて修正を依頼しようとしても、必ず出てくる漏れ! 何かが気になるけれどどこを直したらいいのかわからない! あれ、こんな漢字あったっけ?(ゲシュタルト崩壊!)

辛抱強く修正に付き合ってくれたnorimoriさんには頭が上がりません。

そしてついに……!

写真だと伝わりづらいんですが、マット加工がめちゃくちゃかわいいです

完・成!

表紙もしおりも缶バッジもめちゃくちゃ好みなんですが!?

質感、カラーの発色、文字のサイズ感・フォント、レイアウト。データで確認していたときよりもさらにさらに最高で、これはもうぜひ実物を見てほしい……!

そして本については、中身を読み終えたらもう一度表紙を見返してみてほしいです。何か発見があるかも?

出店ブースは「第一展示場 M-33」に決まりました。すっごい真ん中です。そして東京流通センター 第一展示場とやら、お主相当デカいな??

初出店でドキドキしていますが、こんなにたくさんの本好きが集まる機会はとっても貴重なので楽しみです。ご来場予定の方も、出店予定の方も、ぜひふらっとお立ち寄りいただけたら嬉しいです。ブースにおります!

文学フリマを初めて知ったという方! 一緒に文フリデビューしませんか? せっかく行くならブースを見て回らない手はありません。僕たちも隙を見つけてぐるぐるするつもりです。予期せぬ素敵な出会いがあることを予期しています。

5月21日! 文学フリマ東京36!

会場でお待ちしています。

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