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あらびき桃太郎

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#超短編小説

あらびき桃太郎 - 7 「今日からお前は」

あらびき桃太郎 - 7 「今日からお前は」

じい:「わかった。とりあえず分かったからその刀しまって。臭いの。なんか臭いのよ」
もも:「おーけー。わかったよ」

じい:「ひとまず、ガブリエルの予言の件を解決しないと。桃井がオスと出会うことができなかったから、救世主がまだ現れないってことだ。もう少し待ってみるか、それとも違う作戦で……ってあれ? ガブリエルどこ? ってかよくみたらばあさんもいない。どこいったんだ? おーい、ふたりともー、どこに」

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あらびき桃太郎 - 5 「ひとりじめ」

あらびき桃太郎 - 5 「ひとりじめ」

 翌日。じいさん、ばあさん、ガブリエルの三人は、裏山に置き去りにした桃井の様子を見に行くことにしました。

 朝、太陽とともに一度は目を覚ました三人でしたが「もういい、世界なんてどうでもいいや。このまま寝よう」と、枕をまたがっちりと両手でホールドし、掛布団を股の間にはさみこんでしまいました。こうなると睡魔はなかなか手強いですよね。みなさんもよくご存知かと思います。

 何度目かのファイトでようやく

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あらびき桃太郎 - 3 「智辯大付属中京商業学園広島第一」

あらびき桃太郎 - 3 「智辯大付属中京商業学園広島第一」

 ばあさんは川で拾ったそのブタを家に持ち帰りました。

「おい、クソジジイ! ちょっと外出てきてみろよ! とんでもねぇもん手に入れてきたで!! 」

 居間のテレビで甲子園を見ていたじいさんは、返事をせず代わりにテレビの音量を大きくしました。

「おいジジイてめぇ!家内の声を聞きたくねぇってか!……はぁーん分かったよ。アンタの返事は受けとった。じゃあ桃井はアタシ一人でいただくことにするからね!!後

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あらびき桃太郎 - 1 「書き出し」

あらびき桃太郎 - 1 「書き出し」

 むかしむかし。と言えばむかしだし、最近といえば最近。去年のことを「ちょっと前に……」と言う人もいれば「もうずいぶん前の話だけれど……」と言う人もいますよね。

 つまり、時間の感じ方は人それぞれなのです。

 なので、このお話がむかしなのか最近なのか、それとも未来の物語なのかは、あなたの感覚に委ねたい。あなたには、他人とズレていようと自分の感性には自信をもって、明日もまた前を向いて生きてほしいの

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