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フリーマーケットのアルバイト
自転車操業という言葉がある。
言わずもがな、借金を返す為にまた別の賃金業者から借り入れる。
それの繰り返し。
私の20代前半は、まさにそれであった。
ペダルなどまったく見えない高速回転の競輪操業。
頬を伝うこの涙は、借金の苦しみか、それとも瞬きしないだけか。
20代は多種多様なアルバイトを経験した。
そのひとつにフリーマーケットのスタッフというアルバイトがあった。
当時、スーパーマーケットの入口
クリクリしてください
人という生き物は、普段リミッターという理性が常にスイッチONになっていると思うが、そのリミッターが外れた瞬間、人は凄まじくアグレッシヴな言葉を放ったりする。
昼下がりの喫茶店。外の寒さから解放されようと逃げ込んできたお客さんでまーまー賑やか。冷えた体を温めるように、私は熱いブレンドコーヒーを飲んでいた。慌ただしく人が出入りする入り口の扉から、ひんやりとした冷たい空気も一緒に出入りする。
私の座