野崎ジャンマルコ

野崎ジャンマルコと申します。これまでのしょーもない実体験を記録に残す自己満ノーティング…

野崎ジャンマルコ

野崎ジャンマルコと申します。これまでのしょーもない実体験を記録に残す自己満ノーティング。 イラストを描くことがほぼ初めてです。貶してください。 職業はイラストレーター、エッセイシスト、ライターです。 ※職業は全て自称、且つ憧れです

最近の記事

フリーマーケットのアルバイト

自転車操業という言葉がある。 言わずもがな、借金を返す為にまた別の賃金業者から借り入れる。 それの繰り返し。 私の20代前半は、まさにそれであった。 ペダルなどまったく見えない高速回転の競輪操業。 頬を伝うこの涙は、借金の苦しみか、それとも瞬きしないだけか。 20代は多種多様なアルバイトを経験した。 そのひとつにフリーマーケットのスタッフというアルバイトがあった。 当時、スーパーマーケットの入口前に置いてあったフリーペーパーのアルバイト情報誌から見つけて応募した。 早速来

    • 想像してごらん

      あっ… いい~… あっあっ…う~ん… わかんなくなっちゃう... もうだめかも… 文字のみだと様々な憶測が飛び交うであろうが 
これは眼科にて視力検査を行う小学生の男の子の声である。 実際に私が眼科の待合室で聞いたものだ。 音がないだけで 人間の想像力は様々な方向へと導かれる。 何も下品な事ではない。 何も恥ずかしいことではない。 想像力、つまりイマジネーションは 果てしなく面白いという事だ。 なんつっ亭🍜 その後の私の診察の結果は アレルギー性結膜炎だった。 目が血走

      • 生姜焼き定食

        「オヤジさん!生姜焼き定食ねぇ!」 「あいよっ!」 家の近所の定食屋。 いつも行くが、これまた客がいない。ほとんどいない。 たまに先客いると、おっ!てなる。お!って。 ガラガラガラと引き戸を開ければ、オヤジさんはいつも新聞を読んでる。 この店に向上心はまるで見られない。 何度も来てる常連というのもあって、オヤジさんとは結構話すし仲が良い。 店は小さく、カウンター10席。 テレビの音が流れるだけで、これと言って見る所もない。 テレビはいつもマラソンのシーン。 え?録画?D

        • クリクリしてください

          人という生き物は、普段リミッターという理性が常にスイッチONになっていると思うが、そのリミッターが外れた瞬間、人は凄まじくアグレッシヴな言葉を放ったりする。 昼下がりの喫茶店。外の寒さから解放されようと逃げ込んできたお客さんでまーまー賑やか。冷えた体を温めるように、私は熱いブレンドコーヒーを飲んでいた。慌ただしく人が出入りする入り口の扉から、ひんやりとした冷たい空気も一緒に出入りする。 私の座った隣のテーブルでは、仕事仲間なのか黒のスーツを着た男女。 一台のノートパソコン

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