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マネジメントの神髄を知った -無知から更なる無知へ-

おはようございます!
ワールドカップで全く持って、こちらの更新をしていなかったので、またリズムを取り戻すべく、更新しました。
#これも習慣
#楽しいね
#マネジメントすごい

今日はこの1冊!!

『‟100分で名著” マネジメント(著:ドラッガー)』

「もしドラ」でも社会現象となった、ドラッガーのマネジメントですが、その真髄は、「人と人が成果を上げるために工夫すること」にあります。ノウハウだけを追い求めるように感じますが、そこには感動、人間の本当の幸せとは何かを追求したドラッガーの想いが根底にあります。

1.社会のためのマネジメント

ドラッガーは生い立ちの中で、「未来が観える」と言われていることがあります。自身では、確実に言えることが2つ、それを知るための方法が2つあると説明しています。

【確実に言える】
① 未来はわからない
② 未来は現在とは違う
【知る方法】
① 既に起きた未来を観ること
② 自分で未来をつくること

その上で、ドラッガーが解釈をしたヨーロッパにおける経済の流れがあります。
まず、産業革命により、ブルジョア資本主義が形成され、資本家の富が構築をされました。次に、マルクス主義が格差の解消から、社会主義の傍流が起きました。その後、第一次世界大戦や世界恐慌を経て「イズム」を欲した民衆により、国家社会主義が出現しました。
この流れは、ごく普通の流れであると共に、民主主義が誕生した時とも関連をしています。

この中で、ドラッガーは全て経済至上主義が根底にあり、これでは人間は幸せになれないと考えるようになり、「脱経済至上主義」へと考え方が移っていきます。

「イズム」に変わるものとして、組織を良くし、組織の集まりである社会を良くすることで幸せの追求をする「マネジメント」をメインテーマとしたのです。中心に人がいる組織と社会があり、それぞれが幸せになる運営をすることが必要であったと考えたのです。

2.人こそ最大の資産

マネジメントというと「経営管理」と捉えられがちですが、3つの役割を提示しています。

① 自らの組織に特有の使命を果たす
② 仕事を通じて、働く人たちを生かす
③ 社会の問題について貢献をする

自己実現と社会問題への貢献をひたすらに問うているのです。
だからこそ、How toも大切ではあるのですが、目的や役割を理解することにより重きを置いています。ドラッガーが用いた、5つの指標にもそれが現れています。

【企業を評価する5つの指標】
① マーケティング:顧客が必要としているもの、求められているものは何か?
② イノベーション:物事の新しい切り口・捉え方・活用法を想像する
③ 経営資源:物的・人的・資金が潤沢であること
④ 生産性:肉体労働・サービス労働・知的労働が適切に運用されているか
⑤ 社会的責任:世の中に害を与えず、自分たちの得意分野で貢献をする

ここに利益が含まれていないことに、驚く方も多いはず。
ただ、この利益の考え方が、マネジメントを紐解く上で、真髄ともいえるかもしれません。
一言でいえば、「利益は大切であるが、目的地しないこと」です。

ドラッガーは利潤欲をそもそも人間の中に存在してはいないものとしました。人が一生に使えるお金を理解していれば、稼いだらリタイアで良いはずなのに、経営層はプレッシャーを受け続けてでも経営を続けているケースがほとんどです。

その理由は、「企業の目的」に準ずるのです。
企業は、顧客を創造し、社会で暮らすみんなに利を届けるための存在出なければなりません。もし、利益が出なければ倒産となり、社会に貢献もできず、預かりものである人材や資源を活用できなかったということです。

そこには、倫理も求められます。それは、プロフェッショナルとしての倫理です。「責任の倫理」であり、知りながら害をしないことです。

‟会社は社会のために存在をし、利益ではなく、人間の幸せを導くために存在する”

3.誰もがマネージャーになれる

マネジメントを実施する者は、オーケストラの指揮官のようなものです。
全体のテンポを合わせ、目指す方向性を示し、「強み」に着目をし引き出すのです。
結果として、一人では与えられない感動を与え、働くことの本当の意味と喜びを与えるのです。

ドラッガーがマネージャーに求めること、それは才能ではありません。
何よりも「真摯」であること求め、根本的な資質としました。その上で、4つのことを学習することを求めました。

① 意思決定
これは、「決めること」ではありません。
異なった意見も含めて問題認識をし、いくつかの判断の中から選択をすることです。コストとリスクを加味し、‟何もしない”という選択もあり得ます。

② コミュニケーション
受け手を鍵とし、受け手が期待していること、関心を持っていることは何かを知り、理解できる言葉で「何をして欲しいのか」を要求するのです。人を動かす手段として必要です。

③ 管理
成果の測定・検証・修正を指します。
「何を」成果とするのかが重要であり、結果を賞罰へ反映させることは意味があるとしています。

④ 経営科学
科学的案データや手法によって、経営を行うスキルとなるものです。道具として、この分野をうまく扱うことを求めています。

このようにすると、マネジメントは管理層がやるものと思いがちになります。ですが、ドラッガーは、働くメンバー全員に求めました。
なぜならば、セルフマネジメントの結果として、組織による社会貢献と個人の自己実現の双方が得られると考えたからです。

セルフマネジメントとしては、時間管理・貢献・強み・集中・意思決定を行うことで、働くすべての人が経営者の意識を持つことを求めました。
その中でも最も重要視したのは、「強み」です。組織は得意分野の違う人を集めることにより、成果を上げ、それが個人にとっては自己実現へなるのです。現代では、Well-beingとも言われ、強みを活かす仕事に責任を持つことが、社会貢献となるのです。

ドラッガーはこの理想を掲げ続けてきました。
それは、社会に「何をもって憶えられたいか?」を自らに問い続けてきたからでもあります。

‟自分は何をもって憶えられたいか?”
‟自分の会社は何をもって、社会に憶えられたいか?”

常に問いかけているでしょうか。

4.ドラッガーが見据えた未来

ドラッガーは景気の良し悪しよりも、そもそもの「社会構造の変化」に着目をしていました。最終的に、肉体労働者から知識労働者へ移行する「知識社会」の到来を予測していました。
これは、数百年に一度訪れる構造変化であり、2020‐2030年まで継続するとされています。そう考えると、今僕たちは、人類史上稀有な瞬間に立ち会っているとも言えます。

では、この「知識」をどのように捉えていたのでしょうか。

ソクラテス:人間とは何か?
道教・禅:自分とは何者か?
儒教:いかに生きるべきか?

これまでは、追求することこそ善であり、「目的」でした。

現代:世の中を変える力・役立つか否か

この変革がいま求められているのです。
教育の新陳代謝とも言い表され、より「強み」にフォーカスをする時代へと変化をしていくのです。標準/均一化からの脱却を伴う、教育革命が必要なのです。

知識社会への変革の中で、取り残される人も出てきます。
そのためにも、生産性を飛躍的に向上させるとともに、貢献と働き甲斐を鮮明にすることこそ、最重要課題ともいえるのでしょう。

そのような社会を生き抜くための7つの作法をドラッガーは伝えています。

① 見る:全体を見る
② わかったものを使う:起きたことを基に行動する
③ 基本と原則を使う:補助線として使う
④ かけたものを探す:見えないものを明らかにし、見えている意味を示す
⑤ 自らを陳腐化させる:絶えず、新しいことにチャレンジする
⑥ 仕掛けを作る:理想を現実化させる
⑦ モダンの手法を使う:論理と分析

ポストモダンと称されるこの時代は、観察と知覚の時代でもあります。
これは、物事の本質を因果ではなく、形態として捉える能力、全体を知覚するとも言い換えられます。
その上で、経営の中心に常に「人」を置き、社会が真に機能をすることが必要なのです。ドラッガーは、社会的絆が不可欠であるとしました。

‟人を大事にする社会の構築=Community Management”

ドラッガーの見据えた未来に、必要な僕たちが持つべき力なのでしょう。



読了しました!
ドラッガーと聞くと、これまで少し避けてきた部分があります。
それは、経営的視点の一つの古典として捉えていたためでもあります。今回、これを読んで、180度変わるとともに、本当にドラッガーに頭を下げたくなりました……。

産業構造や人口、認識の変化によって社会の変遷を捉え、社会をより良いものにするために、 人を大切にするために、真摯に向き合い、自身の才能を伸ばしていく。
そのための手法がマネジメントなのですね。

今日も学んだ!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!

アクティホーム
講内 源太

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