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天皇の行方 序章及び第1章



天皇の行方

著:GeArmy888





初段落 天皇



私は、ある時国歌「君が代」について調べたことがある。
この国歌での「君」というのは天皇のことだけを指すのではないと知った。
君が代には原歌(もとうた※平安時代の古今和歌集の歌)
があり、それは、「わが君は 千代にましませ さざれ石の 
いわほとなりて 苔のむすまで」という歌詞である。
これは現代語訳すると、「私の敬愛する人よ、千年も八千年も
小さく細かい石が巨大な岩となってさらにその表面を苔が覆うように
なるまでの長きに渡って息災であってください。」という意味である。
つまり「我が君」は自分にとって敬愛すべき相手という意味である。
このように国歌一つとっても意味すら理解せず、多くの日本人は
天皇のことを「偉い人」として毛嫌いしているのではないだろうか。
そこで私は日本人が天皇についてもっと知るべきだと考えここに私の考えを
記す。この文章が誰かの心を動かせたならば幸いだ。




一 天皇とは


天皇とは世俗的君主(欧州の王室など民を支配する存在。民の頂点に
存在し、民を”シラス”存在。※”シラス”については後掲。)
と異なり、祭祀を司る存在である。そして、民間にも広く浸透している、
神道の祭祀の最高権威が天皇なのである。
天皇は公のため、民のために祈る存在であり、私利私欲とは無縁である。
したがって日本においては「民」が「天皇」の存在を滅ぼそうとしたこと
は歴史上いまだかつてないのである。これは日本における「国体」のことで
この仕組みがあるからこそ、一人や一機関に権威と権力が集中しないの
である。だからこそ、日本では権威や権力が一つとなって暴走することが
ないのである。

日本の場合
       
機関        天皇             国会・内閣・裁判所
基礎        権威                権力

日本以外の場合


             大統領・書記長 など
基礎              権威
基礎              権力


次回、第二章「天皇と日本人」第三章「天皇の姓」
御清覧いただきありがとうございました。

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