見出し画像

独立ってなんだ?

独立は、退職することじゃ、ないんだよ。
おはようございます。クリエイティブディレクターの矢野まさつぐです。

今日は、「独立」についてお話をしていきたいと思います。
実は先日、Threads(スレッズ)でとても共感する投稿を見つけたので、今回ボクも「独立」をテーマにすることにしました。

ボクは、29歳で勤めていた会社を辞めて「独立」しました。その前にも、24歳の時に1年位フリーランスで活動していたことがあるのですが、今考えると、とても「独立」と胸を張れるような代物ではなかったので、今日はその「独立ごっこ」はなかったことにしてw、2回目の「本当の独立」の話をさせてください。

ボクは大学に行っていないので、20歳から働いているのですが、そこから約10年で独立しました。広告業界にどっぷり浸かった10年間は、楽しいこともたくさんありましたが、正直言って最後の方はうんざりしていました。
一つは、広告代理店のアートディレクターや営業の人の言いなりで制作をし、ひたすら締切に追われて(意図が分からない意味不明な)修正作業をする日々にうんざり。芸能人の撮影が絡むような、大きな案件をたくさんやらせてもらってはいましたが、頑張っても頑張っても、誰からも評価されず(全て代理店の評価に…)、クライアントの声も、エンドユーザーの声も聞こえない、大げさに言うと地獄の日々でした(独立してから一時、電通さんとやっていた数々の案件はこの限りではありません)。

もう一つは、「媒体広告」の虚しさ。新聞広告、雑誌広告、交通広告、OOH、TVCM、ラジオCM、一応全部やりましたが、一様に全部虚しかった。厳密には、最初は嬉しかった。お笑い芸人の撮影も楽しかったし、有名女優が自分の会社に来たときは興奮しましたし、しばらくファンでしたw
自分が作った広告が、地下鉄の駅をジャックしたり、車両をジャックしたり、新聞の15段広告や30段広告になった時は、かなりワクワクしました。が、ワクワクも興奮も、次第に消えてなくなりました。こんなに頑張って作った広告が、1〜2日で社会から消えてなくなってしまうことに、猛烈な虚しさを感じ始めていたからです。ボクが求めていたことが、「形になるよろこび」から、「他社への貢献」「課題の解決」に変化していたんだと思います。

ここから先は

1,546字

¥ 500

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?