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最新版!素材の活かし方。

ちょっと待て、その問題は、そのままで。
おはようございます。「いま、すぐ、やる。」の
クリエイティブディレクター矢野まさつぐです。

よく言われるように、スマホ(というかiPhone)の登場によって、パソコン、カメラ、電話、音楽プレーヤー、地図、カーナビ、時計、辞書、本、ゲーム機、電卓、手帳、メモ帳、新聞、雑誌、ラジオ、スタンプカード、会員証...などのプロダクトやサービスの機能的価値が大きく減少しました。

それぞれを作っていた会社にしてみたら、今はなかなか深刻な状況下だとは思いますが、我々クリエイターは「作り手」であり、同時に「生活者」でないといけませんので、後者の立場で考えると、上記の様々なモノ(パソコン〜会員証)をカバンに入れることなく、スマホをポケットに一ついれるだけで生活の質が向上する現代は最高です。便利は一度経験するともう元には戻れません。

ボクらは、ガラケーにも、ポケベルにも、電話ボックスにも戻れない体になってしまいましたし、戻る意味もありません。と思っていましたが、もしかしたら今こそ戻る必要があるかも、という話を今日はしようと思います。ただ、矢野さん、懐古主義ではありませんのでご安心を。

皆さんは、日常的に「便益」や「ベネフィット」という言葉を使うことはあるでしょうか。おそらくボクらのようなブランディングを生業にしていたり、マーケティングの仕事をしている人以外は、あまり使わないかもしれません。

「便益」とは、「便利が生み出す利益」のような意味だと書かれていることが多いですが、ボクはいつも「メリットが作り出す、その先のメリット」と説明しています。

例えば、スニーカーを新調したことのメリットが、「新しいスニーカーは軽くて履き心地がいい」だとしたら、便益(ベネフィット)は「歩くのが楽しくなって、以前より歩く距離が伸びて体調がよくなった」です。

デザインは世の中の「不」を取り除くことだ、とも言われたりして、企業は世の中の大小関わらず「不」を見つけることに躍起になっています。なぜならそれらの解決方法が新たなビジネスに繋がるから。

人間はどんどん便利になる世の中にも飽き足らず、さらなる便利を追求し続ける生き物です。

果たして本当にそれでボクらは幸せになれるのか。

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