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学芸出版社
2018年7月31日 15:17
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。レジ業務をしていたAさんに声を掛けるとカウンターから出てきてくれた。「私、9月いっぱいで会社を辞めるんです。」「ほんまですか?もったいないじゃないですか。結構店のキャリアを積んでいるでしょう。」「はい15年になります。店が出来たのが16年前。」彼女はベテランで、店の中核
2018年7月26日 10:13
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。いつものように「社長いてはりますか?」と店番の女性に聞くと「今、仕入れに行ってはりますわ。もうすぐ帰って来るとは思いますけど。」と言われた。仕入れとは、晩ごはんの買い物のことやなと思った。この店は女社長がきりもりしている10坪ほどの書店だ。「ほな、しばらく棚を見さしてもら
2018年7月24日 09:47
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。欠本調査とは今現在店にない本を調査するもので、10分前に売れた本で自動発注されていれば補充品が入って来るが、今は欠本である。また、売れたのだが次の販売に期待が持てないので補充しないようにしている本も欠本である。欠本の補充は担当者の力量が高くなければ、入れたけど返品というキャ
2018年7月20日 15:01
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。彼女が管理している棚はいつ行っても綺麗だし、新刊の欠本調査を依頼するとFAXで注文してくれたり、積極的に本を売ろうとしていることが分かる。たまたま彼女のキャリアの話になった。「私の入社当時はWindows95が大ヒットしていた時で、本がものすごく売れていました。今では考え
2018年7月13日 11:02
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。人手不足(人員削減)が言われて久しいが、僕が担当している書店には日常業務と闘っている女戦士がたくさんいる。男はあかん。血眼になっているのは女子だ。店に行くと愚痴の聞き役になることもある。「2月の売り上げはA店と同じなのに人の数は半分なんですよ。これじゃあ棚のことなんて何に
2018年7月10日 09:29
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。朝、店に入ると本の匂いが充満している。僕の一日はそこでの深呼吸から始まった。僕は本の匂いが好きだ。若い頃は、新潮社、文芸春秋、角川書店、岩波書店、講談社の本を匂いだけで当てることが出来た。一番好きだったのは新潮社のクリーム系の紙を使った全集だった。この全集は匂いがいいという理
2018年7月6日 15:03
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。新刊配本されてくる本を棚に差しているだけという状態の店。とりあえず担当者に挨拶をした。「初めてお目にかかります。私、この店に伺ったのは初めてで・・・。」と言うと「あっそう、僕も会うのは初めてですねぇ」といわゆる関西系のゆるーいボケ。愛想はいいが仕事は出来ないと思わ
2018年7月3日 18:39
学芸出版社営業部の名物社員・藤原が、書店での何気ないやり取りを手がかりに、自らのロック遍歴にまつわる雑感をつづります。当社が得意とするまちづくり、ソーシャルデザインの本の注文が書店さんからたくさんあったので、店に行って見ることにした。完全なロードサイド店。3市の境界が接するところにある店で電車を乗り継ぎ、駅から歩いて約15分。あいにく店長は不在。当社の商品は〈旅・冒険〉というプレートの付