ガイア

書いた小説を保存がてら更新していけたらいいにゃぁw なお、この物語はフィクションであり…

ガイア

書いた小説を保存がてら更新していけたらいいにゃぁw なお、この物語はフィクションであり、登場する国、団体、人物などは、実在するものとは関係ありましぇん(=^ー人ー^=)

マガジン

  • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第七章

    ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第七章まとめ

  • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第六章

    ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第六章まとめ

  • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第五章

    ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第五章まとめ

  • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第四章

    ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第四章まとめ

  • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第三章

    ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第三章まとめ

最近の記事

ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 241ページ

「いいのですか?」 しかし、クラテスは、身構えるこ となく、ただ一言問いかけた。 「!?なに?」 カドルーは、質問の意図が読めず、 怪訝な表情を浮かべる。 「私とあなたが戦えば、ジャラカト ールが目覚めてしまうのではない ですか?」 「!!」 クラテスの言うことは正しい。 ただでさえ、黒竜のヴィラスとク ラテスの戦いは激しいものだった だろう。 その大きな力のぶつかり合いで、 ジャラカトールの眠りが浅くなっ ている可能性は高い。 もし、このま

    • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 240ページ

      ~~~~~~~~~~~~~~~ 彼女は、立ち上る煙を見上げつぶ やく。 「ふん!虫ケラが!・・・!?」 ふと気配を感じ、彼女は、我が目 を疑った。 「なんだとっ!?」 人間ごときが自分の幻霊炎[ファン トムフレイム]を防げるはずがない のだ。 しかし、目線の先には、二つの人 影が、しゃがみこんでいた。 そして、少し離れた所に炭化した 岩が見える。 「・・・なるほど、オロチの里に伝 わるという、自分と対象の位置を 入れ替える大道芸か、だが、距離

      • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 239ページ

        「そなたは、ちょうどエルフたちの 森との境に倒れているのを、見回 りをしていた若者が見つけて運ん できたのじゃ」 (!そうだ、俺は、あのカルラと名 乗る子供のエルフに殺されそうに なったんだった・・・いや、殺さ れたと思ったが・・・つっ!) 起き上がろうとした凱の胸を、痛 みが襲う。 「無理するでない、目が覚めたのは 峠を越えた証じゃが、傷口が塞が っているとはいえ、死んでもおか しくなかったほどの深手じゃ、い まは、まだ眠るがよいじゃろ、話 は

        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 238ページ

          ~~~~~~~~~~~~~~~ 「はぁ!はぁ!はぁ!」 加賀裕也は、自分の胸を確かめる ように撫で下ろした。 いま思い出しても身の毛がよだつ。 いくら結界を抜けるためとはいえ、 再び心臓を取り出されるとは思わ なかったのだ。 そう、アヌビスが提案したのは、 再び裁定の秤を使い、加賀の心臓 を取り出すというものだった。 加賀の能力が、命の危険により発 動し、身を守るためのものなら、 裁定の秤からも逃れられるのでは ないかという仮説を立てたようだ。

        ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 241ページ

        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 240ページ

        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 239ページ

        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 238ページ

        マガジン

        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第七章
          40本
        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第六章
          36本
        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第五章
          41本
        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第四章
          35本
        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第三章
          27本
        • ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 第二章
          32本

        記事

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 237ページ

          「ば、ばかな!あり得ない!!」 マカラトが再び、動揺した声をあ げる。 それもそのはず、アグリアは確か に息絶えていたし、こういう大き な魔法を発動してる時には、魔法 障壁という物が発生し、術者の身 を守っている。 身体に触れるには、その魔法障壁 を破らなければならないのだ。 魔法障壁を打ち消せる魔法がない ことはないが、アグリアは魔法が 一切使えない。 (ま、まさか、魔法が使えないのは、 魔力がないのではなく、打ち消す、 もしくは、中和してしま

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 237ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 236ページ

          "ヒュッ!グサッ!" 「ぬっ!」 "ズバッ!" 「ぐぁ!」 その時、優が放った矢がマカラト の肩をとらえ、さらに神楽の斬擊 が致命傷を与えた・・・かに見え た。 「黒閻穴[ブラックホール]!」 しかし、マカラトが呪文の詠唱を 省略し発動した魔法により、その 傷口は姿を変える。 マカラトの、致命傷と思われた傷 口は、血が流れることもなく、醜 い怪物の口へと変化したのだ。 縦長に開いた、その口の内側には、 無数の牙と触手が交互に生えてい る。

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 236ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 235ページ

          「ドールマスター、つまり、彼ら人 形使いは、糸や魔力で人形を操る のが一般的だが、イビス殿におい ては、その精神の一部を人形に宿 らせて操ることができるのだ、だ から、ドワーフたちに形状を記憶 する合金を用いて作ってもらった 人形を使い、半ば強引に結界を突 破されたのだ、誰にでも出来る芸 当ではない」 「ええ!ええ!先の戦いでは戦闘用 ではなかったため不覚をとりまし たが、このスペシャルな人形なら、 これからの戦いでもお役に立って みせますとも!え

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 235ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 234ページ

          「それは出来ません」 アヌビスが静かに言い放つ。 「なっ!どうして!?」 アヌビスの落ち着いた様子は、加 賀の焦る気持ちと苛立ちを、さら に加速させた。 「この結界は、私の命の危険によっ て自動で発動した、とても強力な 結界なのですが、一度解いてしま うと、再び発動するには数年の準 備が必要になるのです、タルタロ スの檻が破られそうな今、そんな 危険は冒せません」 「タルタロスの檻!?それは、いった い!?」 「その話は、いずれまた・・・そち

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 234ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 233ページ

          「あ、あんたたちは!」 加賀が驚きの声をあげる。 「いつから見ていたのですか?」 アヌビスが、カガとは対照的な 冷静さで問いかけた。 「あなたの偽物がヴァーリン殿を 連れてきたあたりでしょうか?」 その問いに答えたのは、この自 由国クルンにおいて、盗賊ギル ドの長であり、白鳥の獣人であ るホルスであった。 見た目は背が低く、子供のよう に見えるが、今なら、その強さ がわかるぐらいに、加賀は成長し ていた。 そして、そ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 233ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 232ページ

          ~~~~~~~~~~~~~ 「ぷはぁ!はぁ!はぁ!はぁ!」 ずっと息を止めていたわけでは ないが、息苦しさから解放され た安堵に呼吸が追いつかない。 「とりあえず、深呼吸して落ち着 きたまえ」 「!なっ!?」 声がした方を見上げると、黒犬 の顔をした獣人がこちらを見下 ろしていた。 「なぜ?と言いたいのかな?確か に驚くのも無理はない」 黒犬の獣人は、一人で納得した ように頷く。 そう、確かに彼は、後ろから心 臓

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 232ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 231ページ

          ~~~~~~~~~~~~~~ "シュッ!シュッ!タタタッ!" 「!!」 "ピタッ!" (う、動けない!?) 人間を一人背負ってるとは思え ないスピードで、岩山をかけ登 っていたシュリであったが、突 然、身体の自由がきかなくなり、 動揺する。 よく見ると、身体の周りに陽炎 のようなものが、まとわりつい ていた。 (これは!?) 「幻霊炎《ファントムフレイム》、 安心しろ、その炎が、お前たち を燃やすことはない・・・

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 231ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 230ページ

          封樹の笛・・・ダークエルフに 代々受け継がれてきた至宝の 一つで、魔王樹の根を削って 作り出された、その笛の音色は、 魔王樹の力を封じると言われ ている。 先ほど受けた傷が治らないところを みると、その効力は疑いようがない。 爪が伸びなくなったのも、その ためだろう。 「こしゃくなっ!迷宮弾[ラビ リンスバレット] !」 マカラトが放った魔力の塊が、 ムアガを囲むように開いた無数の 次元の穴から、一斉に飛び出す。 「

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 230ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 229ページ

          「はぁぁ!三日月斬り[クレセ ントムーン]!」 一瞬の隙をついて、レーラが 斬りかかる。 「くっ!なにっ!?ぐっ!」 マカラトは、爪で受けようと したが、爪が伸びなかったため、 とっさに、腰にさしていた短剣で 受けようとするも、斬撃が、 それを避けるかのように弧を描き、 マカラトの体に、三日月型の 傷を刻みつけた。 「ぐふっ!なめるな!」 マカラト

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 229ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 228ページ

          「うそぉ!?もぉ?」 マリが驚いた声をあげると、 ユリが、マリに怒り出す。 「ちょっとぉ、あんたが魔力吸 収解く前に強引に魔法使うから、 弱々のアオイがヘバっちゃった じゃない!」 しかし、マリも負けじと言い 返す。 「ちがうもん!お姉ちゃんが解 くの遅かっただけだもん!」 「なんですってぇ!私が合図す るまで待ちなさいよぉ!」 ユリが、妹のマリを上から見下 ろそうと、精一杯背伸びしてる のが見える。 この姉妹、ことあるごとに喧 嘩して、仲が

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 228ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 227ページ

          「もう!なんなのよぉ!りんご ちゃんくれないと噛むぞぉ!?」 妹のマリが、怒りを露に近づ いてくる。 「あ、あとであげるわよ!今は、 これで勘弁してちょうだい!」 葵は、急いで懐から、非常用 に持ってきていた、飴玉を一つ、 マリに手渡した。 「むぅぅ、あめちゃんかぁ・・ ・嘘だったら、噛みついてやる んだから!」 マリは、頬を膨らませながら、 飴玉を口に入れる。 「あれ?私には?」 姉のユリが、両手を腰に当て て胸を張り、鋭い視線を向けて き

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 227ページ

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 226ページ

          二人とも色白で、どことなく 顔立ちが似ている。 そして、共通するのは、赤い 瞳に、鋭く尖った2本の歯・・ ・彼女たちが吸血鬼なのは、一目 瞭然であった。 「ちょっとアオイ!喚び出すな ら完全な姿でって、あれほど言 ったじゃない!」 黒髪ツインテールの方の少 女が、腰に手を当て、葵に指を つきつける。 「お姉ちゃ~ん!マリ、また、ぺ ったんこだよぉ!」 金髪でショートカット、左半 分を編み込んでる方の少女が、 自分の胸をみたあと、両手で頬 をお

          ガイアストーリー 第一部 勇者たちの冒険 226ページ