飲食業界16年のワイが教えるおいしい店の選び方

まん延防止が首都圏と何県かで延長ですね。

コロナでなかなか外食に行きづらくなって久しいですが、次の延長で最後と信じて、今回はおいしい飲食店の選び方を書いてみます。

マンボウ解除後は、よかったらちょっと頭の片隅に置いてお店を選んでみてください。


ちなみに、僕は某大手ファストフード店の会社に10年勤め、その後はすし屋で働いていますので、いちおうそれなりに外食に関する知見があります。

なので内容の信頼度はそれなりと自負しています。

迷ったらチェーン店

常識的にはチェーン店のクオリティなんてどうせそれなりでしょ?と思われがちですが、全くの誤解です。

チェーン店を選ぶべき理由はいろいろあるので、詳しくは別記事で改めて書きますが、ざっくりその理由を挙げると次の3つです。

1・商品の回転が良い
2・衛生的に信用できる
3・品質が安定している

まとめると全体的な信頼感ですね。
特に衛生環境や食材管理などは、きちんと基準通りに行わないと保健所の検査をクリアできません。

もちろん全ての飲食店は検査を受けますが、一つ問題が起きれば総崩れするチェーンの方が徹底している場合が多いです。

例えば個人店やどこぞの反社が運営してるみたいな店なんかは、普通にゴッドハンド(素手で食材を触る)をやってますが、きちんとしたチェーンではあり得ない行為です。

また商品の回転というのは、ちゃんと商品が売れて循環するということです。つまり新鮮なものがちゃんと用意されていることが多い。

売れない店や体力のない小規模な店は、冷凍などでストックするしかありません。
もちろんどこでも冷凍技術は使ってますが、食材によっては確実にクオリティが下がります。


チェーン店だと目新しさがないかもしれませんが、ハズしたくなければアリな選択です。

ただし、同じブランドの店でも店舗によってけっこう差があります。
そこは考慮したほうがいいです。

外観がきれい

もちろん店内やトイレもチェックしたいところですが、そこは入ってみないとわからないですよね。

そこで外観です。

外観が汚かったり、ポスターなどの販促物が古びていれば、残念店の可能性があります。
なぜかというと、外からの見た目に気を使うこともできない店なら、中身の管理もイマイチな可能性が高いからです。

外観はイマイチだけど中身はちゃんとしてる場合もなくはないですが、外観だけきれいで中はクソ、ってほぼないです。

店員は普通店内にいますから、外だけきれいというのは不自然なのです。
つまり、外がきれいになる前には必ず中がきれいになります。

では外観のどこを見ればいいのか?
チェックするべきポイントは以下です。

・のぼり(あの縦長の旗)の高さが揃っていて、乱れていないか
・軒下にクモの巣とかついてないか
・窓ガラスが曇っていないか
・手書きの紙がセロテープで無秩序に貼りまくられてないか
・外部の照明に電球切れなどないか
・看板や外壁が朽ち果ててないか
・路面店の場合、周りが雑草だらけでないか
・駐車場にゴミが落ちてないか

これらは僕がエリアマネジャー時代に実際にチェックしていたポイントです。
こまかいことを言えばもっとありますが、少しだけ注意すれば誰でも発見できるポイントです。
そしてこれだけで大体店の状態はイメージできます。

こういった事がきちんとできているのが多いスタバなんかは、さすがだなと思います。

よく、店の外観は身だしなみといっしょ、と言われましたが、その通りだと思います。

入り口ドアが重たくない

たまに入り口のドアがやたら重たい店ないですか?

あと、ドアを開けた時に「フオッ」と風切り音がする店。

あれって実はあんまり良くないです。

どういうことかというと、空調がちゃんと回ってない、あるいはダクトが掃除されてない、という可能性があるのです。

空調バランスが悪いとドアが重くなったり、開けた時に風切り音がします。
とくに吸気されていないということですね。

これはつまり、吸気が回っていないか詰まってるとかで、店内が低気圧になった状態です。

これの何がいけないの?と思うでしょうけど、低気圧だと外から空気を吸い込むので、虫が入ります。

虫はいったら嫌ですよね。
ドアにそういうことがなければ、空調はちゃんとしてる可能性が高いです。

店内が臭くない、空気が淀んでいない

これも空調の話ですが、バランスが悪いと空気が淀み、臭くなります。

多少食べ物の香りがするのは食欲をそそりますが、あんまりしすぎるのは空気が流れていないからです。

店舗の空気は基本的に、客席から厨房方向に流れるよう設計されています。

なのできちんとバランスできていれば、客席に匂いがこもることはないはずなのです。

店内が臭いということは、もちろん直接的にどっか汚いという可能性があります。

また、排気ダクトがアブラで目詰まりしていて、排気できていない場合も。
これは店の管理ができていないということなので、出される商品も怪しくなります。

空気感一つで、いろんな問題が想定されるのです。

トイレがきれい

これは昔から言われてる事ですが、トイレはやはり重要な指標になります。
もちろん、すでに入店した後にはなりますが、リピートするかの判断には重要です。

外観と同じ理由で、トイレまできちんと気を配れない店は、管理できていないか余裕がないか、のどちらかになります。

管理できていなければアルバイトだけで店を回している可能性が高いです。

社員がいても汚ければ、余裕がなく疲弊してるもしくは、ちゃんとやる気がないかのどちらかでしょう。

店員さんがにこやか

感じ悪い店員の店はダメです。

気持ちに余裕がないということです。

ラフな接客をする店もありますが、決して感じが悪いってわけではないこともあると思います。それはアリです。

感じの良さ悪さって、なんとなく感じるところがあるじゃないですか。
その感覚で、コイツちょっと、、、と思えばNGでしょう。

肚の中の感情は、表情や感じに出るものです。
表向きは隠そうとしていても、ウラで何やってるかわかりません。

店員さんがほがらかなら、心に余裕もありますから、ウラの作業も正しくやってる可能性が高いです。

人間いいかげんなことをするのは、余裕がない時です。


まれに老舗みたいな名店みたいな店で、感じの悪い店員の店もありますが、たとえ味がおいしくても僕は二度と行きたくはありません。

店員さんに清潔感がある

身だしなみに気を配れていなければ、ウラの作業はいい加減です。

単純に、きったない店員の店とか嫌ですよね。

それは誰にでもわかることですが、それすらもできないなら、店はお客さんに来て欲しくないと思っているわけです。

食べログの評価は4くらいがいい

食べログとかのグルメサイト系の評価は高い方がいい感じがしますが、必ずしもそうではないです。
サイトによって違いますし。

口コミの点数ってのは、評価数が多いと低くなる傾向があります。

評価数が多いということは、たくさんのお客さんが来ているということです。
なので人気店は、そこまで口コミ評価が高くないです。

評価数が少なくて点数が低ければ論外ですが、高くても判断がしづらいです。知人などで高評価をつけている場合があるので。

だいたい評価4前後で、評価数が多ければ、まあまあ大外れはしにくいでしょう。

お客さんが多い

単純に、客が入ってる店はいい場合が多いです。

お客さんが多く入るならそれなりの理由があります。

ちょっと風水的な発想になりますが、やはり流動性が良い店は気の流れ的なものがいいのか、人が集まりやすい雰囲気がある。

それはどことなく、外から眺めて活気が良かったり、パッと明るく見えたりします。
それは立地的な問題もありますが、人の問題であることもおおいにあります。
働いてる人が明るく良ければ、そういう雰囲気のお客さんも集まりやすいでしょう。

ポジティブなエネルギーとでもいいましょうか。
新店が最初のうちは人気があるのもそういうことです。

初めはポジティブエネルギーはあるものですが、疲弊したりきちんと管理していないと枯渇します。

最初に挙げた商品の回転という観点からも、お客さんが多いことはメリットになります。食材がいい状態で循環するからです。


まとめ

総合的には、お客さんがよく入っていて雰囲気が綺麗な店、というのが選ぶポイントになります。

お客さんがキャパ以上に多いと店は疲弊してしまい、汚くなります。
お客さんが多くて汚い、店員の感じが悪い店は、今はいいかもしれませんが疲弊が現れてるので、そのうちダメになると思います。
当然商品もマズくなります。

お客さんが多くても綺麗に保ち、感じよくやってる店。
これが行くべき店です。

少しは参考になったでしょうか。

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