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サミュ江

サミュエル・L・ジャクソンの使われ方の変遷について

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サミュエル・L・ジャクソンのキャリアとその象徴的役柄

サミュエル・L・ジャクソンという名前を聞いて、誰もが思い浮かべるのは彼の独特な存在感とパワフルな演技だろう。あとはメリケンの駆逐艦か。日本人に言わせればサミュエルエルロバーツとは、かつていたバーチャルYouTuberの勇気ちひろに激似な造形らしい。

このような情報を踏まえると、サミュエルとは男の名前であるように思えるのだがぼくにはメリケンの価値観も日本人の価値観もよくわからん。サミュエルのキャリアは長く、多岐にわたる役柄を演じてきただろう。が、その変遷には注目すべきポイントがある。

初期の彼のキャリアを振り返ると『パルプ・フィクション』や『ジャングル・フィーバー』(見てない)あたりで見られるように、彼はシリアスで強烈な存在感を持つキャラクターを演じていた。

特に『パルプ・フィクション』では、ジュールス・ウィンフィールドという役柄で、クエンティン・タランティーノの独特なダイアログを巧みに操り、一躍有名になった。この役柄では、彼の厳格で恐ろしい一面が際立っており単純にかっこよかったっすよね。意味不明な聖書の暗記が

シリアスな役柄からコメディへの転向

しかしキャリアの後半に入ると、ジャクソンはユーモラスでエキセントリックな役柄を多く演じるようになった。その一例が『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』であり、彼は過激で一風変わったキャラクターを演じた。この変化は彼の演技力をさらに引き立て、観客を楽しませる要因となったんだろうねみたいな単純なことを言いたくない。が、同時に彼のキャリアにおける興味深いシフトを示している。

このシフトは単なる偶然ではなく、ジャクソン自身の俳優としての成長と業界の需要の変化に応じたものだと言える。サミュエルのユーモラスな演技は、特にアメリカのエンターテイメント業界において観客が求める新しい様式なのだろう。変遷についてさらに詳しく見ていこう。

『パルプ・フィクション』とその影響

『パルプ・フィクション』は、サミュエル・L・ジャクソンのキャリアにおいて重要なターニングポイントとなったのだろう。あのパンチパーマ?アフロ・ヘアかよくわからんがアレが見れないのが悲しい。

この映画で彼は冷酷でありながら哲学的なギャング、ジュールス・ウィンフィールドを演じた。このキャラクターはタランティーノの特異な脚本とジャクソンの圧倒的な演技力によって映画史に残る存在となった。

ジュールス・ウィンフィールドのキャラクターは、彼の独特な台詞回しと緊張感を持つ演技によって形成された。この役はジャクソンのキャリアを一変させ、彼をハリウッドのトップスターの一人に押し上げた。

なぜシリアスからユーモラスへの変化が起きたのか?

ジャクソンがシリアスな役からユーモラスな役へとシフトした背景には、いくつかの要因が考えられる。

まず一つは、彼自身の多才さだ。

彼はシリアスな役柄でもコメディでも、そのキャラクターに命を吹き込む能力があることを証明してきた。また映画業界全体のトレンドも彼のキャリアに影響を与えた。

例えば、『アベンジャーズ』シリーズ(見てない)でのニック・フューリー役は、彼のシリアスな一面とユーモラスな一面の両方を巧みに融合させた役柄である。幅広い観客層にアピールし続けることができた。

ジャクソンのキャリアは一貫して進化し続けており、その変遷は映画業界全体の変化を反映している。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』に見る新たな魅力

近年のジャクソンのキャリアを象徴する役柄の一つが、『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』のダリウス・キンケイドである。このキャラクターは、過激でエキセントリックな面を持ちながらも、根底には強い倫理観と正義感が存在する。

ぼくはこの作品におけるサミュエル・L・ジャクソンとサルマ・ハエックが演じるキャラクターは、話の通じない狂気じみた夫婦で嫌いだ。過剰な演技が物語全体を混乱させている。アメリカのコメディ、もしくは通常の映画なのにコメディの意味を含む部分はいつもこうだ、やりすぎるんだ、と感じた。

またモーガン・フリーマンも出演しているが、彼のような名優がこのような作品に出るのは残念だった。

フリーマンの深みのある演技は他の役者の狂気に対して浮いてしまい、彼の持つ品格がこのコメディ映画のトーンと調和しないと感じた。映画の魅力を増す一方で、その持ち味が充分に活かされなかった。

それでもジャクソンのユーモアセンスとアクションシーンの融合は観客を楽しませる要因となり、新たな魅力を引き出したのだろう。このように彼のキャリアにおける新たな一章を開いた話として位置づけなきゃいけないのだろうか?その映画が楽しくなかったのだとしても。そんな現実やめちまえって思うんだけど。

『パルプ・フィクション』と『ジャングル・フィーバー』で初期の役柄との比較

初期のジャクソンの役柄と比較すると『パルプ・フィクション』や『ジャングル・フィーバー』(見てない)での彼の演技は、ロッテントマトあたりに言わせればよりシリアスでドラマチックなものであったらしい。

『パルプ・フィクション』のジュールスは、深い哲学的思考を持ち、冷酷でありながらも人間味のあるキャラクターであった。この役柄は、ジャクソンの演技力を最大限に引き出し、彼のキャリアを一気に飛躍させた。

『ジャングル・フィーバー』では、彼はギャトウィックという麻薬中毒者を演じ、そのリアルで痛烈な演技は多くの批評家から高く評価されたそうだ。ぼくは批評家という職業を職業として認めていないのでクソどうでもいい。だって原作様がなければ存在できないハイエナだから。

この役はジャクソンのシリアスな演技力を証明するとともに、彼の俳優としての幅広さを示した。

『シャフト』伝説的キャラクターのリメイク

ジャクソンのキャリアにおけるもう一つの重要な作品が、『シャフト』である。この映画で彼は、伝説的な私立探偵ジョン・シャフトを演じた。オリジナルのシャフトシリーズは1970年代に人気を博し、そのリメイク版でジャクソンが主演を務めることとなった。今はじめて知った。

シャフトではシリアスな面とユーモラスな面が融合されており、ジャクソンの魅力を最大限に引き出している……と言いたいんだが、リメイクと知ってその……リメイクだからあんなやりたい放題やったのか?と。

彼の演じるジョン・シャフトは、強さとカリスマ性を持ち合わせたキャラクター……という結論を出したくなくなってきたな

コメディの要素を取り入れた『キングスマン』シリーズ

近年、ジャクソンが出演した作品の中で特に注目すべきものの一つが、『キングスマン』シリーズである。

この映画では、彼はリッチモンド・ヴァレンタインというエキセントリックな悪役を演じた。ヴァレンタインは、独特のユーモアと過激な行動で観客を楽しませたが、その根底には深い哲学的な動機が存在するキャラクターであった。

ジャクソンの演技は、このキャラクターに命を吹き込んだ。彼の演技力とユーモアセンスを最大限に活かしたものであり、彼のキャリアに新たな幅を持たせた。

サミュエル・L・ジャクソンの変遷とその意義

サミュエル・L・ジャクソンのキャリアの変遷は、彼の多才さと映画業界の変化を反映している。初期のシリアスな役柄から、後期のユーモラスでエキセントリックなキャラクターまで彼は常に観客を魅了し続けてきた。

彼の演技は、単なるエンターテイメントを越え深い洞察と哲学的なテーマを持つものとなっている。別にそれはモーガン・フリーマンだってデンゼル・ワシントンだって同じなんだけど。

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