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AIとその不確かなGPT

街とその不確かな壁を一回目で読んでいて、たまーにその感想を書いています。ヘッダ画像をお借りしています。

これまでの感想の"書き"のほうは、下の方に設置されてるマガジンとやらで読めるっぽい。別に読む必要はない。毎回違う感想を書いている。

まず最初にぼくは騎士団長殺しの感想も死ぬほど書いていて、そこで感じたことも街とその不確かな壁の感想においても適用されゆく。

特に騎士団長殺しは一回目を読み終わり、他に別に読むものがないわけでもないんだけど即座に2回目を読み始めてしまった。特にその顔のない男の描写がクソ特殊だったからでしょう。

騎士団長殺しの圧倒的な内容ばれとしては、1巻の最初に書いてあることがすべての事件が終わった後の出来事なんすよね。で別にそれに何の意味があるのかさっぱりわからん。だから読んだのかと

あとは免色にクソ注目してしまった。どうしてなんだろう?普通なら鼻持ちならない金持ちとか思いそうなのに、好きだった女に最後だけ逆レイプなようなことをされ、寝取られ、自己の子供だけこの世に残すという意味不明な目にあっているからか。

そしてまた、子供を持たない作者が想像することについても想像してしまった。こーれはワイドショー的な考え方なのでマジで良くないと思うんだが、つまり子供がいないから子供を育てたわけじゃないから、想像で中学生ぐらいの女の子は書けるけど、育ててない免色にも寄り添える。

そして主役が最後におそらく自分の子を得るけど、得るところで終わっている。それぐらいなら別に想像しなくても書ける、みたいなワイドショー的下卑た想像だ。言っててはずかしいよ

その免色の面影や、子孫を残す生き物の生理について、どうしても街とその不確かな壁でも思ってしまったわけだ。とりわけ免色の姿は子易の形で現れることとなった。そして子易がいるこの世界に帰ってきた主役は、当来の主役ではなく、一緒に現実に帰りましょうぜ、と言って主役を誘導した影自身であるとぼくは睨んでいる。

それは383ページからも明らかである。自分が本体だと思えない、影は表裏一体、何かのふりをする、子易が慌てる、この前あったみたいな(異世界に行った時みたいな)落下が起こる。

ぼくにとっての免色である子易は果たして216ページになるまで出てこなかったし、272ページで子易に影がないことに普通気づきそうなものなのに(物語の世界の中にいれば。もちろんぼくだってそんなの想像もできなかった)気づかないし、288ページではぼくがやっとこの物語の中で見出した免色の影(ややこしいが、この物語的な意味の影ではない)すら、すでに死んでいたことがわかってしまった。

これだけでもなんてこった状態なのに、386ページから始まった、第二部の中でも新たな章だと思える2.5部みたいなところには、まるでGPTみたいな子供が登場してしまった。つまりこれは秋川まりえを意味するのかどうか……子供を早くに失ってしまった(悲しくもこれも免色との共通点だ)子易が目をかけていた子だから。

流行りを入れただけかよ、そして作者の私生活の切り貼りかよ、そんな感想しか持てないのかよと思われるかも知れないし、そりゃそう思われたら仕方ないんだけど、GPTを意識してるかどうかってしてるわけがない。だって上梓されたのは2023年ド春。GPTの影ぐらいしかないし、何より翻って書いたのはもっと前だ。

期せずして村上春樹がGPTみたいなこのイエサブを出したのは偶然なのか運命なのか。次回はそこらへんを掘り下げる。

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