![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142443396/rectangle_large_type_2_6ea940b40b55ce04e5e7b25c30ea2a2c.png?width=800)
月経が運動やスポーツにどれだけ影響するか
これを調べるきっかけになったのは
東京オリンピック・パラリンピック。
男性も女性もコンディションのピークを
あわせて最大限のパフォーマンスを発揮していました。
そんな中
女性アスリートのインタビューを見てみると
“生理と重なってしまった”
“減量もあり周期が乱れている”
など女性ならではの問題も多々あるようです。
どうしても
統計上で考えるのと
その対象となっているひとりひとりの女性
コンディションも
意見の違いもあると思います。
我々男性は
個別の違いを理解しながらも
多くの人に当てはまる傾向として
いろいろな事を知れる機会に
なればなーと思います。
まずは初めに
世界中の女性アスリートと月経に
ついての報告です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717127357244-82HgiIAXk5.png?width=800)
週4回以上スポーツをする
女性アスリートを対象として
『月経周期が運動パフォーマンスに影響を与えるか』
について
の自覚的な感覚をまとめてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717127379696-C1tSM5oZqu.png?width=800)
その前に
パフォーマンスに影響する月経周期として
☆卵胞期―Follicular
・・・エストロゲンの分泌が多い時期
・Early 初期卵胞期(EF)・・・1~5日目
・Late 後期卵胞期(LF)・・・6~12日目
☆排卵期-Ovulation
・・・卵子の排卵時期 13~15日目
☆黄体期-Luteal
・・・プロゲステロンの多い時期
・Early 初期黄体期(EL)・・・16~19日目
・Middle 中期黄体期(ML)・・・20~23日目
・Late 後期黄体期(LL)・・・24~28日目
にわかれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1717127396018-F9KFijG1y3.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1717127441881-m8zE1idG9M.png?width=800)
月経周期の影響がある・・・84.6%
特に生理中のパフォーマンスの低下は45%と
約半数のアスリートが自覚していました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717127452665-RW4NnVfcc7.png?width=800)
ここでも生理中の痛みは82%にあり
パフォーマンスの低下を50%が自覚しています。
75%がトレーニングプログラムの変更がなく
コーチとの話し合いもないようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717127473227-BfugiS6wYr.png?width=800)
ここまでの研究を確認してみると
・月経周期での疼痛など何らかの問題は80%の
アスリートに生じている
・特に生理前後の時期でのパフォーマンスの低下や
試合への影響を50%のアスリートが感じている
・その問題に対して75%のアスリートが
コーチとの対話がなく
メニューの変更がないようです。
では、女性が自覚的に感じる不調と
実際のパフォーマンスでの不調
が統計学的に一致するのかについてを
次回の投稿で報告します。
総勢
約1193人の女性アスリートから得られた
メタアナリシスというエビデンスレベルの高い
報告となります。
そして最終的にはマラソンへの影響なども報告しますね。
それでは、ここからの続きをお楽しみに!!
ここから先は
¥ 990
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?